長男 「でかけてくるね~~~。飲みに行ってくる。」
ダボ 「どこへ行くんだ?」
長男 「友達の店だよ」
ダボ 「あのカラオケ?」
長男 「そう」
ダボ 「チョット待ってくれ」
長男 「何?」
ダボ 「コロナウィルスに関しては我が家には体の弱い年寄りもいるし、十分に気をつけようって話になったんじゃなかったっけ?
長男 「大丈夫だよ~~~。観光客が集まる場所じゃないし」
ダボ 「でも狭い閉鎖空間で、その店には不特定多数の客は常時来るわけだろ?」
長男 「そうだよ」
ダボ 「そこで何時間も飲んでお喋りして盛り上がって、【全く問題ない理由】を教えてくれ」
長男 「大丈夫でしょうよ~~」
ダボ 「なぜ?」
長男 「・・・・・・」
ダボ 「お前、韓国で中国とは全く関係ない人がレストランで二次感染し、家の家族二人がそこから感染したって話を知らないのか?」
長男 「ちょっとは知ってるけど・・・」
ダボ 「ああいう感染が世界で始まったらとんでもないことになるのはわかるよな?」
長男 「うん・・・・。でも大丈夫だよ。俺は行くよ」
ダボ 「どうしても行くのか?」
長男 「大丈夫だよ。もう約束したから行くよ」
ダボ 「お前の好きにしていいけれど、ダボ家の主としては絶対にそういうお前を認めるわけにはいかないのは覚悟してくれ」
長男 「大丈夫だってば~~~」
ダボ 「感染するかしないかの問題じゃないんだよ。一家の主として、そして危機管理のトップだとして、その考え方で良いのか?ってことなんだよ。お前一人で生きていくならどうでもいいし、好きにすればいい。でも俺はそういうお前を一切認めないからな。そもそもそこに行かなくてはならない理由は全く無いんじゃないのか?自分が楽しみたいだけだろう。」
長男 「わかったよ!行かなきゃ良いんだろ!」(部屋のドアをバタン!と閉めた)
とまぁ、こんなことがありました。
私だってモントキアラ周辺で感染するなんてことは可能性ゼロに近いとは思うんですよ。でもこれからダボ家全員を引っ張っていく責任ある立場になるわけで、危機管理の考え方としてそれで良いのか?って話し。自分ひとりで生きていくのなら全く問題はないにしてもです。
さて、次の日のこと。この日は亡くなった母の49日で、年老いた父のところへ行って内輪だけで簡単な法要。
ヨメ 「ワンモントキアラで花を買っていくから寄ってね。お店にアレンジを任せないで私がやるから時間がかかる。その間にお昼ごはんでも食べてきてよ」
ダボ 「おっけい。どこで食べようか?」
長男 「オヤジ~~、ちょっと待ってよ。昨日と話が違うじゃないか」
ダボ 「お前、広い店でチャチャッとご飯を食べるのと、狭い閉鎖空間で何時間も飲むのと同じだと思うのか?」
長男 「オヤジの言う危機管理から言えば、同じだと思うよ」
ダボ 「俺は違うと思うけどね」
ヨメ 「昨日のことはパパに聞いたけれど、おジーちゃんに会いに行くのが分かっているのにそういう店に飲みに行くのは私もおかしいと思ったわよ」(今まで数回、繁華街で朝まで飲んで帰ってきた長男に風邪を移されたことがあった)
長男 「俺も考えたらオヤジの言うことはまっとうだと思ったけれど、でもランチを食べに行くのは大丈夫っておかしいよ」
ダボ 「じゃぁ、オープンエアのところで食べれば良いんじゃないか?」
長男 「それならまだわかる」
ということで、我が家流の危機管理は行われた。(笑)
しかしワンモントキアラに集まる人達を見ると、全く、誰もコロナウィルスのことなんか気にしていない様子。マスクをする人も全くいないと言っても良いくらい。でも日本人とおぼしき(年取った)夫婦がマスクをしていた。
きっと3週間前の中国ってこんな感じで、まさか今みたいになるなんてことは誰一人想像していなかったはず。
さて、マレーシア、モントキアラはどうなるのか。
そんなことは誰にもわからないわけで、と言いつつ、問題ないだろうと私も思うのですが、結局そういう思いが今の中国の現状につながったはずで、コロナウィルスの蔓延を知り、各国は封じ込めに動き、個人もかなり慎重になっている今、全く何もないように見えるワンモントキアラの方が私は異常に思えました。
マスクをしてもコロナウィルスは防げない。(自分が感染者なら、感染を抑制するためにマスクは重要)
だからマスクは不要ってことじゃなくて、不要だとしてもマスクをするというのは「気をつけよう」という思いの象徴だと思うんですよ。私はそれは良いことだと思う。
さて、ダボ家の3人はマスクをしたのか?
否
これが我が家の実情。(笑)
しかし中国での蔓延、世界への伝播の状態を見ても、どうしてもアホな私には理解できないんですよ。
なぜ中国ではあれほどまでに広がっているのに、世界には広がっていないのか。いや、広がっているじゃないかという人もいるけれど、私はあの統計の出し方は駄目だと思うんですよ。
だって武漢の住民が例えば日本に行って感染が発覚すると、「日本の感染者」として数えられる。
当たり前っていえば当たり前ですが、私達が知るべきことは「そういう感染者から、全く関係がない人たちにPerson to Personでどれだけ拡散しているのか?」ってことのはず。
例えばそれは、日本で分かった「観光バスの運転手やガイド」であり、韓国で言う「レストランで感染し、それが家族二人に感染した」ような例。
でも各国の例をちょっと見てみてもそういう例は非常に少ない。10例にも達していないんじゃないですかね。
不思議なのは香港で、蔓延している中国本土とは地続きで毎日半端じゃない人たちが行き来していたはず。
でも香港での感染例は15例でしかなくて、ざっと調べてみてもほとんどが武漢やその他からの人、あるいはその地域に行った人で、香港内でのPerson to Personの感染例は私には見つけられなかった。
なんで外国ではPerson to Personの感染例が少ないのか?
それだけ中国国内が劣悪な環境で、注意喚起もされていなかったから当たり前だろうという人も多いとは思うのだけれど、それを考慮しても、「香港内でのPerson to Personの感染例は極めて少ない(無い?)」って私はおかしいと思うわけです。
ま、感染はしていても「発症しているかしていないか」って違いはそれなりにあるようで、「肺炎にかかっている」場合はウィルスも肺で大量に増殖していて、それが体外に出ると感染を広げる率が上がるらしい。つまり、ただ感染しているだけでは他への感染力は低いのは間違いがなさそう。
つまり海外に出た中国の旅行者、あるいは中国から帰ってきた感染者たちも、もし発症していて重症なら歩き回るなんてことはないわけで、それが外国での感染例が非常に少ない理由なのかもしれない、なんて思ったり。
でもコロナウィルスの怖さを知らない時点で、咳が出たり鼻がズルズルしたりくしゃみをしている状態では「風邪かな?」と思うのが普通で、もっと症状が重くなっても「食べるものはしっかり食べて、寝ていなさい」なんて家族が看病すると感染率は一気に上るのかもね。
つまり、中国の場合は、「感染者が野放しにされた」というより「発病者、重症者が野放しにされた」からああなったというのが正解じゃないのだろうか。
でも日本の観光バスの運転手、ガイドの例、韓国のレストランでの感染はヤバいわけで、こういう感染がどれほど広がるのかを注視していれば、この世界的蔓延がどういうふうになるのかも見えてくるはず。
ま、今の時点では海外で感染が広がりつつあると言うほどの事は起きていないと私は判断しているわけで、しかし各国はかなり厳しく渡航制限やチェックを始めたし、私は意外にこのコロナウィルスは早期の抑え込みに成功する確率はかなり高いだろうと見ています。
でも中国国内は別で、まだまだどうなるかわからない。
2020年2月3日現在。
外国でのPerson to Personでの感染例は極めて少ないけれど、このように武漢や中国からの旅行者、あるいは帰国者の感染がまとめて報告されている。注意喚起にはこれで良いだろうけれど、この統計からは何もわからないんじゃない?私でさえこれっておかしいと思いますもの。実態がまるでわからない。我々が気になる一般人への感染の広がりがこれからは全くわからない。
我々が知りたいのは、「中国で感染した人たちの移動」ではなくて「国内での感染のレベル」。そういう意味では、日本ではまだ2例しか出ていない。観光バスの運転手とガイド。
データはここから。(ジョンズ・ホプキンズ大学のサイト)
こんなのを見ていると「中国国内ではわざと頑張ってウィルスを増殖した」ようにさえ思えてきます。あるいは、この増加率は「感染の広まり」ではなくて、「感染の確認が取れた患者の増加率」と考えるのが正解かもですね。つまり感染は報道にもあったようにすでに万単位で広がっていて、それの確認に手間取っているということかもしれない。
でもその確認作業が一段落した後は、増加率は格段に減るんじゃなかろうか。でもそれはまだ「今」ではなくて、それまでに数字がどの程度膨らむかは誰にもわからない。
またインテリジェンス関係の人達が「テロの可能性」をささやき出しているのもわかるような気がします。
武漢にある中国唯一の国立の病源体研究機関からウィルスが漏れたとか、動物実験をした動物が流出したのではなんてことは随分前から言われていましたが、それを報道したのはアメリカのメディア。
でも実は・・・・・、なんてことを陰謀論好きな私は妄想したりして。中国での蔓延で喜ぶのは誰か?
(注)武漢国家生物安全実験室は2015年に建設が開始され、2017年に完成した毒性の強いウイルスの研究機関である。これまでエボラ出血熱やニパウイルス感染症などのウイルス研究にあたってきたという本実験室の存在は、英科学誌のネイチャーなどによっても伝えられている。参考:「世界で最も危険な病原体を研究するウイルス実験室、中国で誕生へ―英メディア」レコードチャイナ)。
2017年2月22日、英科学誌ネイチャーのウェブサイトによると、最も危険とされる病原体を研究する世界トップレベルのウイルス実験室が、中国湖北省に誕生するという。
記事によれば、この実験室は中国科学院武漢国家生物安全実験室で、今年6月末には衛生当局からの認可が下りる見込みだ。同実験室は、中国初となる最高度安全実験施設(BSL−4)のランクを持つ生物学実験室で、SARS(重症急性呼吸器症候群)やエボラ出血熱のような新たなウイルスのコントロールを主な目的とするという。また、実験室は洪水発生地域よりもはるかに高く、これまでに大地震の起きたことがない場所に設置されており、建物自体もマグニチュード7の揺れに耐えられる設計とのことだ。
中国科学院病原微生物・免疫学重点実験室の高福(ガオ・フー)主任は「中国の研究者により多くの機会を与えるとともに、研究成果は世界に利益をもたらすだろう」と語っているが、中国国外の専門家の意見はまちまちのようだ。
武漢市内には同じく危険性の強いウイルスの研究や実験をする「武漢生物製品研究所」という施設があり、この研究所が今回のコロナウイルスの出所となった可能性もある。同研究所は2002年から2003年にかけて中国・広東省から世界に広まったSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスの研究にも従事していたという。武漢国家生物安全実験室と武漢生物製品研究所はともに「中国科学院武漢病毒研究所」の傘下にある。