【重要】マレーシアの「感染者数+感染者予備軍」の数字の見方 マレーシアの感染者数は4495人と考えたほうが日本人には実情がわかりやすい

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コロナウィルスの感染者の数字の表し方って、世界で統一されてものはなく(WHOの基準はある様子)、それぞれの国が発表するものをそのまま出している。

そしてその数字は【確認された】感染者であって、疑いのある人や、検査を受けていなければその数字には入らない。また国によって検査を多くする国もあれば、検査は必要な場合に限っていたり、また検査も「感度」「特異度」の問題があって、どこまで正確なのかはわからない。

また「確認された感染者数」は【累積】であって、その数は減ることがないわけですが、【現在の患者数】や【退院者】の数字もちゃんと見ないと駄目ですよね。

マレーシアに関しては、数字を見る時に知っておいたほうが良いことがいくつかありますが、その説明を書いているものを見たことがないので、簡単にまとめておこうと思いました。(ただし正確ではないかもしれない)

まず、このような数字、内訳を見ることが多いはず。

3月21日 午後5時現在の数字

(クリックすると大きく表示します)

これはすぐわかりますね。トータル(累積)の感染者数が1183で、退院が114、死亡が4。

これがその「感染が確認されたケースの【内訳】」で5つに別れています。

Patient Under Investigation (PUI)は266。(重度)
これの意味は「体温が38度以上、咳、喉の痛み、息切れがあり、7日以内に発症」

Close Contactは202
これの意味は「感染者と濃厚接触があった人」

Tablighは689
これの意味は「宗教行事の参加者」

Influenza-Like-Illness(ILI)/Severe Acute Respiratory Infection(SARI)は24。(中度)
これの意味はインフルエンザのような症状がある人。(体温が38度以上で咳がある。10日以内に発症)そのケースの「外来」と「入院患者」

Humanitarian Missionは
これの意味はわかりませんが、ボランティア等でしょうか。

そしてその中の3つのケースにおいて、「該当者のトータル」「陽性」「陰性」【検査結果待ち】があります。

これを見るとどのくらいの数の人達が検査を受け、「陽性」「陰性」の人数、割合、そして【検査結果待ち】がどのくらいいるのかもわかる。

この表って結構大事で、一体、今、どういう風になっているのかが見えてくるようです。

感染していても症状がない人はこの数字の中に入っていないのがわかりますね。「濃厚接触者」は検査されていますが、「市内感染」の場合はわからない。

また感染が疑われる症状があっても、そして濃厚接触者でも「陰性」の数字がかなり多いのもわかる。まさに「不安にかられて病院に来るな」というのはこういうことでしょうし、「検査をしてくれ」というのもあまり意味がなさそうなのもわかる。症状がある人達、濃厚接触者達の対応だけでも大変なのに、「不安だから検査してくれ」なんていう人が大勢出てきたらそれだけで医療は止まってしまうんでしょう。

ましてや感染していたとしても治療法はないし、症状が出ていないのに全員、入院もできない。(今の時点で感染者は全員、入院しているのか?)

ただ今の時点での「検査結果待ち」の数字が決して少なくないのが気になります。

これは州別の感染者数。

これらの表や画像はTwitterの「@MyHEALTHKKM」から入手しました。

それと私達日本人は、日本での感染者数とマレーシアの感染者数を比べて、「とうとうマレーシアのほうが多くなった」ということがありますが、私はそれは「人口比率で見る」のも大事だと思っていて、日本の人口はマレーシアの3.8倍あるとしたら、

マレーシアの感染者数は1183掛ける3.8の4495人。日本は1007人と考えたほうが実情を掴みやすいと思っています。

 
 
 

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