S&P500 E-mini (ES)に投資をするのは見合わせた理由

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世の中が正常に向かう時に、その波に乗りたいという願望は誰でもあると思うのだけれど、その方法の一つとしてアメリカの株価指数先物に投資をしようと思っていたのは前に書きました。

ところがアメリカの対策が「早すぎる」んですね。

アメリカはその内、こうするだろう・・なんて考えると、その日か次の日にはやってしまう。

でもこの程度じゃ足りないだろうな・・・なんて思うと、また次の日には次の対策を出す。

対策が早いのは良いことのように思うだろうけれど、私は「早すぎるのは駄目」だと思ったんですよ。

トランプ氏が出す対策によって株価はすぐに反応するけれど、また戻る。反発するけど、また戻るの繰り返し。

そこでアメリカは2兆ドルという大盤振る舞いをすることに決めた。この額って過去にないレベルで流石に世界はこれに反応した。

でもねぇ、私はこれさえも信用していないというか、効き目は限定的だと思うんですよ。(でもキャッシュが市場に増えれば為替には影響があるのは間違いがなくて、為替は反応する。だからドル安に動いている。これって日本もボーーっとしているとうまくなくて、これに追従しないとリーマンショック後に円高になったのと同じことが起きる。だから日本も嫌でも金融緩和をしないとうまくないはず)

確かにその額が市場に流れれば、落ち込んだ分、つまりGDPギャップを埋めるだけのことは出来るだろうし、日本とは違って必要なところに必要な額が渡るかもしれない。

でもねぇ、コロナウィルスの蔓延は全く収まっていないどころか、どんどん強烈になる。

この状態が続く限り、私は市場の反発も限定的だとしか思えない。

つまり、「恐怖に固まったまま動けない人に、ほらお金を上げると渡したところで、人は恐怖から逃れられない」ような状態で、経済はもどらないじゃないですか。いくら補助金は出しても、経済は止まったままでどこまで酷くなるのかさっぱりわからない状態。アメリカは「いくらでも出す」とまた大盤振る舞いを言い出したけれど、コロナへの不安は消えない。

だからやっぱり市場の動きは「コロナの動向に左右されるだろう」と考えたわけ。

やっぱり「ピークを過ぎたようだ」というコンセンサスが生まれ、「そろそろ経済が動き出すかな?」という空気が流れない限り、いくら金をばらまいても市場は動かないだろうと判断しました。

続騰してもおかしくないのに、やっぱり市場は疑心暗鬼なのは動きを見ればわかる。

トランプ氏がこれでもか、これでもかと補助金を見せたところで、「このコロナ騒ぎはいつ終わるのか」といういちばん大事なところ見えない限り駄目だと思うんです。

私も最近、ちょっと弱気になってきて、このコロナの勢いがとまらないと今の経済クライシスが間違いなく「金融クライシス」に飛び火すると思うんです。まさにリーマンショックの再来となる。

でも今回は、皆が頑張ろうにも「移動制限」は掛かっているし、仕事の再開もどうなるか見えない状況。つまりリーマンショックより状況は悪いと言える。

私みたいなジジーでも、金融クライシスでよく覚えているのはリーマンショックぐらいでしか無くて、まさか「世界恐慌」のときは知らない。あのときの市場の動きを資料としてみることは出来ても、それぞれの政府が何をしてどうなったのか、人々、投資家は何を考えていたのか、どう揺れたのかまではわからない。

でも「世界恐慌の再来か」と警鐘を鳴らす専門家も出てきたし、このコロナも適当なところで終わり、せめてピークが見えてこないと本当に世界中が大惨事になるような気がするのです。

また市場は大きく下がっていますが、それは「短期間に大きく下がった」から目立ちますが、実際にはリーマンショック時に半年かけて下げた率の方が大きかったはず。

そして世界恐慌のときは・・・。まぁ考えるだけでも冷や汗が出てきそう。

実際にそういう事が起きると、それをキッカケにして戦争も起きるわけで(ナチスの台頭)、コロナが原因でどこまで落ち込むのかわからない。政府が「無制限に金を出す」と言おうがそれで不安は消えない。中国は中国で一足先に勝利宣言を出したにしても、第二波が来るかどうかはわからないし、その危険はまだある。

これは「戦争だ」とトランプ氏、メルケル氏、マクロン氏も言うけれど、戦争だとしたら今の時点では「緒戦で負け続け」で最終的には「無条件降伏」になるのかどうかもわからない。やっぱりこの状態で、「戦後」を考えるのは無理じゃないかと。

ま、そんなことから「市場の戻りに賭ける」のは私にはあまりにも難しいと判断しました。

でも石油(CL)は全く別のファンダメンタルズで動いていて、こちらはどうにかなるかもしれない。そんな風に考えています。また「変動率」を見ても石油のほうが妙味がある。

とは言うものの、もうすでに私は「やっぱり日銭に勝るものはなし」という結論が出ています。

中長期投資って「結果がわかるまでに時間がかかる」し、「投資金額も大きい」わけですが、期待利益を考えてみてもそれを日割りにすると、なんだ、こんな程度かって思うのね。じゃぁ、投資金額をもっと上げるか?なんてことをする度胸もないし、そんなことをしたら恐怖で夜も寝られなくなるのは間違いがありませんから、どうしたって限度がある。

「相場」とか「トレード」とか、同じ分野のような気がするけれど、デイトレと中長期投資って、まるで別世界なのがよーーくわかります。もしかしたら、それぞれに必要なノウハウって共通点は無いんじゃないか、そんな気さえしてきます。

「慣れないことはするもんじゃない」ってのが真理なのかどうか実験中。(笑)

 
 
 

 
 
 

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