モントキアラの日本人が逮捕された件で「知るべき重要なポイント」

モントキアラでジョギングをしていた日本人を含む11人が裁判の後、罰金刑に決定しましたね。その内の4人は日本人で、新聞には名前が晒された。

MCOに違反したら罰金ってのは誰でも知っていたはずけれど、まぁ、ジョギング程度なら見つかっても謝れば済むだろうとか、多少の言い訳は効くだろうと一般的な日本人なら考える。

まさか裁判所にまで行って判決を受けないとならないなんて思わなかったはず。

この裁判の様子というのは私にはわかりませんが、日本で言う「簡易裁判」で、出頭して机の前に座って担当官と面と向かって話をして、担当官のいうことだけハイハイと聞いて、罰金を払えばそれで終わりってのとは違うと思っています。

私も実はオーストラリアでちょっとしたことがあって、罰金を払って謝れば大丈夫だろうと思ったのが出頭命令が来て裁判。それも裁判所に行ったら「普通の裁判」ですよ。警察官が原告となって私を訴える書状を読んで、ハイドンみたいなカツラを被った裁判官とああじゃこうじゃと遣り取りをする裁判。私の順番が来るまで傍聴席で待っていたのですが、私の前の裁判は「手錠で繋がれた4人組の強盗犯」。これが終わった後に私の名前が呼ばれたときには、思わず下を向いて、両手を前に出して歩かなければならないのかなんて思っちゃいました。でも手錠は無し。

実はねぇ、飲酒運転でした。それも普通なら怒られて見逃されることも多いような数値で捕まった。それこそビールをコップで1-2ハイのレベル。

なんでこんなにまで大げさなんだ?と私は思ったんですよ。

でも裁判の成り行きを見ていて理解できました。私がやったのは「パブリックに対するオフェンス」なんですね。公共、コミュニティーに対して攻撃したという罪状。それで私は納得しました。弁護士を連れて行っていたのですが、ああじゃこうじゃ、この人は人格的にも素晴らしい人で、オーストラリアのコミュニティーにも貢献していてと、日本じゃ考えられないことを裁判でズラズラ並べて言うんですよ。そして情状酌量もあったのだけれど、ごっそり罰金を払って、免許は一発で取り消し。

今回のモントキアラの日本人のニュースを見ても、offenceという言葉が出てきます。そして全ての被疑者は、罪を認めて謝った。そして彼らはMCO中にジョギングするのは「OFFENCE」だとは知らなかったと。

All the accused pleaded for a lenient sentence and apologised for their actions, saying they did not know it was an offence to jog during MCO.

こういうMCO中のジョギングにしても、「感染したら俺の責任なのはわかってる。誰にも迷惑は掛けない」というのが言い訳にならないのね。

日本人って、日本的にこういう違反って「自分の問題だ」と思ってしまう傾向がある。例えば交通違反でも、「事故にあって困るのは貴方ですよ」と言われることが多い。だから「俺が納得していれば良いじゃないか。勘弁してくれとはいわないよ。罰金を払えば良いんだろう?」ってなる。

ところが海外ではそうは行かない。

「貴方がどうなろうとそんなのは関係ない。貴方がした【公共に対する攻撃」が重大な犯罪だ」となる。

だからMCO中に、「友だちが集まって飲み会をする」のも「俺達が感染のリスクを承知してやっているんだから良いだろう」ってことにはならない。

こういうことを知らないから、平気で「飲み会をやった~~」なんて言えるのだろうと思う。

日本だったら、「ったく、気をつけなよ~~」で終わる。

でも国によっては「あんたらの問題じゃない。それは公共に対する攻撃」となる。テロリストと同じですよ。

オーストラリアもそうで、それはマレーシアも源泉をイギリスに持っている法律だから、根本的な考え方は同じなのかもね。

私もそんな中で30年、生活して来ましたから、そういう考え方が身に染み込んでいます。

だから「ダボって細かいことを言うな~~」と思う人もいるのは自覚しているけれど、「海外に出たら日本の常識を持ち込むな」っていうのはこういうことだと思っています。

「日本人なら理解してくれるよね?」なんてのは甘い。

違反の事実を私が掴んだら通報するかもですよ。(笑)

実はオーストラリアの「禁煙法」が厳しくて、「家の中」でも子供の前でタバコを吸ってはいけない法律なんですよ。そしてそれを守らなかったら、子供に親が訴えられる国。当然、子供に通報されたら警察がすっ飛んでくる。子供も、自分の権利としてきっちり主張する国。「お前は黙ってろ」なんて言ったら逮捕。

動物愛護法も同じで、「自分の家の敷地内で【犬を鎖に繋いではならない】」という法律がある。これって「近所の住人」がそれを見つけると通報されて、これまた警察官がすっ飛んできて、現行犯逮捕。

和食店で「活き造り」だと、皿の上の魚や伊勢海老がピクピク動いていたら、これまた逮捕。調理前に命の尊厳を考えながら、確実に殺さないとならない。これってテレビの料理番組も同じで、生きているカニを料理するときには「冷凍庫に入れて殺す」のがお約束になっていて、活き造りで魚の口がパクパクしていたら大騒ぎになる。

そうかと思えば、オーストラリアの多くの州で「売春は合法」。「売春婦を軽蔑するようなこと」を言ったら捕まる。彼らは銀行員や医者と全く同等の働く権利を持っているんだから。

もちろんそこで殿方が買い物をしても捕まらない。って話は冗談にしても・・・・

郷に入っては郷に従えってことで、おかしな法律だ、なんて思ってもそんなの関係ない。

 
 
 

No tags for this post.