トリアージという言葉は知っている。
非常事態で病人、けが人が急増した時に、「助かりそうもない人」は後回しにして助かりそうな人を優先して助ける選択。
NYでは人工呼吸器が足りず、ダメそうな人には使わない。あるいは「装置を外す」。それどころか「患者の同意があれば、集中治療室にも入れない」と。
こういうことって映画とか小説の中でしか知らず、まさか実際にそれが起きているなんて信じられない。それもアメリカ。それもニューヨークで。
911の時を思い出します。あの映像はどうしても事実だとは信じられなかった。
イタリアではもうすでにトリアージが始まっていたのは報道で聞いた。それどころか、老人施設に行ったら「死体が転がっていた」という話も。
同じようなことが日本、マレーシアで起きるんだろうか。
自分が住んでいる地区でトリアージが始まったら、その恐怖は半端じゃないでしょうね。
「正しく恐れていれば大丈夫」なのはわかっていても、万が一を考えると背筋が凍る。
自分なら諦めも付くけれど、ヨメさんとか息子がそういうトリアージの対象になったら10000%間違いなく気が狂うと思う。
コロナウィルスはどれほどの生贄があれば、落ち着いてくれるのだろうか、なんてそんなことまで考えてしまう。
MCOの中に随分、映画を見た。アマゾンプライムだけれど、感染に関係する映画も多い。
その中で、昔見て素晴らしいと思った、小松左京の「復活の日」があったのでそれを見た。
昔からずーっと忘れられないシーンがある。ワシントンから仲間のいる南極近くまで何年も掛けて歩く内に、ある崩れた教会に入る。そこには横たわったイエス・キリストの像。主人公はそのキリスト像に言う。「いつまでもそうやって寝ていなさい」と。
こういうまさかの事が起きると、神仏っているのか、何を人間に求めているのか、何を伝えようとしているのか、そんなことを考えてしまう。
豊かな人、選ばれた人だけが助かるということ無く、弱者も平たく公平な治療が受けられる世界であってほしいな~~。
世界中の皆が希望を捨てること無く生きていけますように・・・・。