私は「緊急事態宣言」は良いと思います。遅いと思うくらい。
ただし、多くの人が言うように「他国を見てみろ!」「日本だけグズグズするな!」という考え方には【大反対】です。
だって「他国と日本」は感染の進み具合が全く違うんですから。
日本は「検査をちゃんとしていない」という意見が多くあるし、海外からも指摘されている。これに関しては私は違う考え方を持っているわけで、「検査数を増やせば医療現場は混乱するだけ」だと思っています。その理由は簡単で、「検査の精度に問題がある」から。
100%の精度で「陽性、陰性がわかる」のならばさっさとやるべきですが、もし例えば1000人の「隠れ感染者をあぶり出そう」と思って、10万人のテストをしたとします。すると言われているようにPCR検査の感度が60%、特異度が90%だとしたら大変なことが起きる。感染者1000人の中で陽性と出るのは600人で、400人は「陰性」と出る。そして陰性であるはずの99000人の内、10%の誤判定で9900人が「陽性」と出る。そして本当の陽性である600人と陰性なのに陽性と出た9900人。合計して10500人の陽性を医療現場では面倒を見ないとならない。なおかつ誤判定の、陽性なのに陰性と出た400人は世に放たれる。
100万人の検査をしたら、もしそこに陽性はゼロだとしても、10万人は「陰性なのに陽性と出る」んですよ。メチャクチャじゃないですか。
でもねぇ、これって海外でも同じ事情なはずなのに、どうして海外には韓国も含めてガンガン検査をする国があるのか私には理解の外。
ま、それはそれで横に置いといて、大事なのは「死者の数」じゃないですかね。もし死者が少ないのなら大騒ぎする必要はないんですから。
そこで、世界の国々と日本を比較してみます。100万人に何人の死亡者かというグラフ。
このグラフは「対数グラフ」なのは絶対に間違わないでください。Y軸のメモリをしっかり見た上で、比較をしてください。
このグラフからすると、他の国に比べたら、「ほとんど死者が増えていないのと同じ」なのがわかるはず。わからない人は「対数グラフ」ってなんなのか検索してみてください。
感染者数では検査の問題もあってばらつきがあるにしても、死者の数はどうですか?日本はこの死者数も手を加えていると思いますか?
結局ですね、「緊急事態宣言」は今じゃないと言っていたのはこれが理由じゃないんですか?これは武田教授も同じ。でもそれは「意見」とか「考え方」ではなくて、「死者数の増加グラフ」を見ると、海外と日本は「全く違う」のがわかるんです。これは【事実】です。
その理由は全くわかりませんし、世界でも「ジャパンパラドックス」と呼ばれている。
でもま、日本は「強制力はない」にしろ「緊急事態宣言」を出したのは、私は良いと思っています。東京大阪を含めたいくつかの都市では、今までは「上のグラフのように」世界に比べて死者は増えていないにしても、今後を考えたら危ないと思うから。でもそれは「他国の事情とは違う」のははっきり覚えておいたほうが良いんじゃないでしょうか。
今、大騒ぎになってロックダウンをしている海外ですが、もし彼らが「今の日本と同じ状況」だとしたら、ロックダウンをしていない可能性があるってこと。
私達には心があって、恐怖も不安も大きい。でも「事実を冷静に見る」ことだけは忘れてはいけないと思っています。そして国民が不安の絶頂にあるとするなら、「医学的、科学的見地」から「緊急事態宣言は【まだ尚早】だ」としても、【やる】という「政治判断」は私は正しいと思う。ましてや、「日本全体」では【まだ】だとしても、東京や大阪を見れば事情が違うのはわかるのですから。
もう一つ、私達が忘れてはならないことがあると思っています。
それは日本のメディアや左派勢力が、「言うことを180度変えた」ってこと。
新型インフルエンザ等対策特別措置法が必要であると安倍さんが言い出した時に、メディアや左派勢力はなんと言いました?
「強権による人権侵害だ」と反対したでしょ。そして日弁連。日弁連って「日本弁護士連合会」で【全ての弁護士は登録されていて、登録しないと弁護士として活動できない】ことになっている弁護士の中心的存在。これが大反対した。
結果的には最後まで反対を言い続けていたのは【共産党】と【れいわ新選組】で、立憲民主も賛成に回った。でもそれに怒ったあの「山尾志桜里氏」が離党したのは覚えているはず。
「緊急事態宣言」には【強制力がない】のにもかかわらずですよ。
そして日にちが経ち・・・・、コロナは猛威を振るう。
「安倍総理は【なぜ緊急事態宣言を出さないのか!!】」と騒いだ人たちは一体どこの誰なんでしょうか。
共産党、れいわ率いる山田太郎氏は、この「緊急事態宣言」に反対しているんでしょうか。
こういうところを私達はちゃんと見ないとならないと思うわけです。
それともう一つ。
何が何でも「安倍が悪い」と騒ぐのが好きな人達は世の中に多いですが、「緊急経済対策案」に関して、あの東国原英夫氏が酷評している。私もその通りだと思いますが、これ(東国原英夫氏、政府の30万円現金支給の方針に激怒「天下の愚策で論外です。地方自治を一から勉強し直せ!」)。
政府が収入が落ち込んだ世帯に1世帯あたり30万円の現金給付の方針を示したことについて、コメンテーターで出演の元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏(62)は「天下の愚策。論外です」とバッサリ。「消費税減税か、一律10万円しかないんです。一律10万円の意味は国民の皆さんに協力して下さい、迷惑をかけましたっていう慰謝料です」と説明。「所得制限なしの一律10万円。百歩譲って所得制限を設けるのであれば、低所得者に世帯でなく、一人ずつ10万円です」とした。
その理由として「自己申告? 自治体窓口? 自治体がどれだけ大変か。地方自治を一から勉強し直せ! 生活保護の方たちに対応するのが大変なように今回のこれをプライバシーの相談しながらやったら、1件に付きどのくらいかかるか。自治体の職員はパンクすると思います」と話した。
安倍さんは総理大臣ですから、全ての責任は彼にある。
でも私がいつも書いているように「こういうことを決めた張本人は誰か」ってことを私達は知るべきだと思います。
矢面に立つのは安倍さん。でも「5世帯に1世帯しかもらえないであろう30万円」の話を決めたのは「ケチで金を使いたくない」財務省連合軍の、そして次期総理有力候補の「岸田氏」だということ。
世間が安倍批判で盛り上がる時に、財務省、岸田、麻生が手を組んでニヤニヤ笑っているのが見えるようです。
こういう内情を知ることが、「私達は誰を選ぶべきか」の大事な指針になるんじゃないでしょうか。
私は安倍さんを支持しろと言うんじゃないんです。
常に、必ず、裏で糸を引く存在がいて、彼らが日本を操っているという実情を無視しないほうが良いのではないかということ。
こういうのは陰謀論でもないし、情報筋からの情報でもない。日頃の議員たちの行動、話を聞いていると誰にでもわかること。でも朝日、毎日、東京系列の記事、番組を見ていると、まるで違う印象を私達は埋め込まれる。それに惑わされないようにするのは、直接、議員が言う言葉を聞くこと。それも切り貼りされたものではなく、全文を聞く、読むこと。
「そんな時間はないよ」ってのは間違いがない。でも「切り取りされた事実」「歪曲された事実」の中に私達がいるってことだけは忘れてはならないはず。
トランプ氏がなぜツイッターを重視するのか?
メディアを信用していないからですよね。そして国民もそれに気がついているアメリカ。
日本?
世界で一番、テレビを信用する国らしい。