オーストラリアのコロナ対策が逸脱している様子 我が家は野良犬集団・・・

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各国の対応はまさに国それぞれで、私としては他国のことを調べても意味がないし、やっぱりマレーシア中心、そして日本。

次男坊がシドニーに住んでいて連絡を取り合っていますが、感染者、死亡者等の数字そのものはさほど大きいとは思わないものの、人口比で見ればかなり多い。

都市のロックダウンも行われていて、驚いたのが【違反者の罰金】。

オーストラリアは州ごとに違うわけですが、1万ドル(and or)6ヶ月の勾留とか。そして企業はこの5倍とか。

移動制限も厳しくて、私達が25年住んだゴールドコーストはクィーンズランド州ですが、なんと「他州からの流入を禁止」したと。同じ国の中で移動が簡単にはできなくなった。当然、クイーンズランド居住者や特別許可を持っている人は別だけれど、かなり厳しい。

また入国に関しては私達のように永住権を持っていればOK。ただ現住所はオーストラリアにないわけで、もしシドニーで入国してもクイーンズランドには行けないはずで、どうなっているのかはよくわからず。

活動制限の基本だけれど、マレーシアは2週間+2週間で、今後どうなるかはわからない。日本の緊急事態宣言はロックダウンとは言えない「強い要望」でしかなく強制力はない。それにしてもとりあえずは1ヶ月。

ではオーストラリアは?というと、「6ヶ月は続くだろう」ということになってる。「そのうちコロナも収まって、解除されるだろう」なんて甘い期待を国民に持たせない。これはロックダウンとかではなくて【冬眠】というふうに捉えられている様子。

じゃぁ長期間に渡り経済活動も縮小して一体どうするんだ?となりますが、なんと政府は大盤振る舞い。「金のことは心配するな」と言ってるようで、たとえ職を失っても「収入の70%が確保できる」ことになっているらしい(要確認)。

これらの話は次男坊を含むオーストラリア在住者から聞いている話で、正確な発表、メディア報道をチェックしたわけではない。また州ごとは違う国みたいなもんで(アメリカも同じ)、全てが一律ということはないはず。

でもこういう決定を国民はどう評価しているかと言うと、【首相支持率が過去10年で最高】だとのこと。

オーストラリアって「社会主義国か?」と思うくらい社会保障、福祉が充実している国なのは何度か書いてきましたが、今回もやることがオーストラリアらしいと思いました。

もしマレーシアも本当に酷いことになり、日本も大変な状況になった場合、私達はオーストラリアへ戻ろうと思う。でも年老いた父と姉をマレーシアに残していくわけにも行かない(父と姉はオーストラリアの永住権は持っていないし、オーストラリアで住みたいとは思っていない)。

私達はマレーシアにおいて、収入もお金もなくなったり大病に罹ったら【国外に出るしか無い】ですよね。持っている滞在許可は【有効期限が長い観光ビザ】みたいなMM2Hで、マレーシアは一切面倒を見ない。ただの「お金を使ってくれれば、マレーシアで遊んで暮らしても良いですよ」状態。そして「何か問題が起きたら、出て行ってね」というお約束。

これは「就労ビザ」を持っていても同じはずで、「職・収入を失えば、国外に出ることを含めて自己責任で将来を考える」しかない。

では我が祖国である日本はどうかと言えば、もし私達が裸になって「難民状態」で日本に帰り着いても「生きては行けない」と思う。(今はもらっていない)年金を受け取るか、生活保護を受けるしか無い。

さて、オーストラリアならどうなるか?

社会保障が充実しているから、生きて行けちゃう。基本的には医療も無料(公的医療機関を使えば)。我が家にはもう小さな子供はいないけれど、高校を出るまではほぼ無料(公立)。だからシドニーにいる次男坊は良いにしても、今マレーシアで一緒にいる長男には「万が一のことがあればオーストラリアへ帰れ」といつも言っています。(彼らにとってはオーストラリアが故郷)

オーストラリアって不思議な国で「シングルマザー」は子供を預けて下手に働くくらいなら、【補助金で生きるほうが楽】という国。また離婚をすると「月々の仕送り」をもらうのは世界共通だけれど、「そのうち止まってしまう」なんてこともある。ところがオーストラリアは「国がその代行をする」のね。仕送り分は補助金として支払われ、払うべき元旦那はどこに住み、どこで働こうと「その仕送り分は税金として課税される」システム。ま、海外に逃げたり、元旦那も収入がないなんてことも起きるわけだけれど、そのリスクはオーストラリア政府が取る。

そして何度も書いたことがあるけれど「失業保険」は「仕事が見つからない限り【65歳まで】何年でも支払われる」。では65歳になったらどうなるのか?と言えば、「老齢年金に切り替わる」だけ。だから「一生働かない」なんて人もいて、そういう人が集まる街もある。そして老齢年金には国民が払うべき保険料はゼロで、一般会計から支出される。でもま、それじゃ足りないからプラスアルファの私的年金に入ることが義務付けられている。

なんでこんな事をしても国がやっていけるのか本当に不思議なんだけれど、やっぱり税金が高いのね。GSTは10%で、所得税もすぐに最高税率に達してしまう。ま、オーストラリアではちょっと稼いだら「半分持っていかれる」というのが私の印象。

社会主義国、あるいは東欧諸国みたいな国。でも国民の自由は保証されている。

今回のコロナウィルス騒ぎでも大盤振る舞い。その代わり、「半年間は冬眠してください」と。活動の制限そのものはマレーシアみたいにキツくないし自然はあり余るくらいだから、ジョギングはもちろん、トレッキングしたり釣りやサーフィンをして遊んでいれば良いのかもしれない。ゴルフはどうなんだろうか。それに関しては何も聞いていない。

勉強に没頭する、新たな技術を身につけることも出来るんでしょう。「自立して生きる」ための【トレード技術】も半年間、みっちり頑張れば道が拓けるんじゃないかなぁ。

ただし、企業に対してはどこまで補填するのかはわからず。私の印象だと「国民には優しい」けれど「企業には厳しい国」だと思っています。最低賃金は高いし、一般的には年に5週間の有給休暇を出さないとならないし、私的老齢年金も企業が負担しないとならないし、日本人の感覚だと「こんなところで企業はやってられるか?」みたいな。

【私が持っている情報、印象はきっと正確ではない、古いかもしれない】。でも25年間、私達はゴールドコーストに住み、子供を育て、起業もして働いてきたわけで、全くの的外れってことはないはず。

国民には優しい国だし、もし何かあったら、我が家族はオーストラリアに戻ろうと思う。

正直なところ、ホームシックみたいなものが無いわけじゃないけれど、それには負けないつもり。コロナにも絶対に負けない!

今はまだマレーシアで踏ん張って、計画通りに前進あるのみ。

しかしこの景色、太陽と空と風と海・・・・・。ゴールドコーストは一年中、こんな。

懐かしい・・・・。

たま~~~に私はとんでもない勘違いの計画を推し進め、それを家族に強要しているんじゃないかと思うことも無くはない。でも我が家は「それぞれが勝手に生きる」という生き方はしてこなくて、「家族が一丸となって前に進む。脱落者は絶対に出さない。弱者が出たら家族で支える」という哲学があります。これはシドニーで会社勤めをしている次男坊も同じ。私と一緒に頑張る長男も同じ。そしてそれに文句も言わずついてきてくれるヨメさんも同じ。

この考え方って、わけのわからない外国であるオーストラリアで生きている内に、自然に我々の身についた考え方かもしれない。日本に住む「三国人」の結束が強力なのと同じかもね。

今の時代も、これからの時代はもっと「家族で支え合う」しか生き残る道はないというのが我が一族の考え方。でも「皆が同じことをする」のは絶対に駄目で、あえて違う分野で生きていくようにしています。リスク分散。

その代わり、政府もあてにしないし、「どこでどう生きるのかは我々が決める」。ま、「野良犬の集団」みたいなもんなんでしょうね~~。(笑)

 
 
 

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