マレーシアのPCR検査。不思議だ・・・

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サレンゴール州で「ランダム検査」を行った結果、3408人中、7人が陽性とでたと。

Seven test positive in random tests under S’gor govt initiative (The Star)

このニュースを見て、「おかしいなぁ・・」というのはこのブログの読者は思うはず。PCR検査の「的中率」をすでにご存知のはずだから。(このニュースではPCR検査だとは書いていない)

もしこの検査がPCR検査だとすると、PCR検査の性能を示す「特異度」が気になるはず。

これは一般的には90%と言われている。

これがどういう意味かというと、「特異度とは【陰性の人が正しく陰性と出る比率】であるからして、3408人のPCR検査を行うと【全員が陰性だとしても10%の340人の偽陽性(陰性なのに陽性と出る)】がいることになる。つまり、今回発表された「陽性と出た7人」は「陰性であるかもしれない」ということ。と同時に、感度(60~70%)から考えると4,5人の陽性は陰性と出るわけで、彼らを見逃していることになる。

というか、陽性と出た人の数が【偽陽性を含めた場合】少なすぎると私は思うわけで、これでは「マレーシアのPCR検査は世界一的中率が高く、ほぼ100%」となってしまう。

こんなことがあるんですかね?

ただマレーシアのニュースを見ていると、このPCR検査の「感度(陽性の人が正しく陽性と出る比率)」、「特異度(陰性の人が正しく陰性と出る比率)」の記述を見たことがない。と同時に「陰性なのに陽性と出る【偽陽性】」も「陽性なのに陰性と出る【偽陰性】」のことも見たことがない。

だからマレーシアのニュースを見ていると【PCR検査で100%陽性、陰性がわかる】と考えてしまうんじゃない?

これはマレーシアだけじゃなくて、韓国の場合も同じで、だから「韓国のように検査をしろ」という人が後をたたない。でも日本では「検査数を増やすと大変なことになる」「症状を重視する」と多くの専門家がいう。

さて、どちらが正しいのか。

せめて「特異度(陰性の人が正しく陰性と出る比率)」が100%なら良いわけですが、PCR検査は【検査方法も簡単ではない】ことも考え合わすと100%はありえないことがわかる。初期の感染者も「陽性と出ないこともある」わけだし。

ああああああああ、今回のテスト方法は「the real-time polymerase chain reaction (RT-PCR) tests」であると書いてある。すぐ結果がわかるそう。

これの正確さはどの程度のものなんですかね。

とりあえず「怪しい人は見つかる」なら良いと思うんですよ。その後に詳しく調べれば良いし。

でも「陽性なのに陽性と出なかったらどうなる?」という心配がある。「PCR検査の感度は一般的に60-70%」と言われていて、1000人の陽性患者を検査しても300-400人は【陰性という結果になる(偽陰性)】わけですから。

今回のマレーシアの検査方法である「RT-PCR」の感度も特異度も100%なら良いですね。

私はそれはあり得ないと思っていますが・・。

「しないより、したほうが良いだろう」と考えがちですが、その検査の結果、医療現場がどうなるかは我々ド素人にはわからない。また「見逃した陽性(偽陰性)」の人たちをどうするべきか。

まさかそういう人たちはいないという前提でやってる?

なことはないと思うけれど、日本みたいにCTスキャンが十分にできない場合、「PCR検査に頼るしか無い」のはわかるけれど、それじゃ全く「感染拡大を抑えることは不可能」じゃない?【実態がつかめない】んですから。

でも思うんですよ。「実はPCR検査では陽性も陰性も正確にはわからない」なんて事実を公表したら、パニックになるかもしれない。じゃぁどうすれば良いんだ?医療関係者は何をしてるって大騒ぎになるはず。日本みたいに・・。

 
 
 

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