やっぱり自分の中に「ギャンブル好き」の傾向があるのが良くわかりました。
暴落が起きるとどうしても「回復時に儲けよう」という思いが湧いてくる。(笑)
ま、コロナ騒ぎも、私は始めの頃は「これは人災で適当なところでV字回復する」と読んでいました。そして「日本には問題が山積み」なので「アメリカ」だろうと。そしてやったこともない「アメリカ株投資」を結構真剣に考えていました。
ところが段々とコロナの深刻さがわかってくると、こりゃV字回復は無理だなと。でも時間を掛けてU字回復するであろうという前提でまた戦略を考え直したり。
でももっとコロナのことがわかってくると、それも間違いかもしれないと思うようになってきました。
ある頃から言われるようになった「New Normal」という考え方で、「世界の構造そのものが変わるかもしれない」と。パラダイムシフトが起きると言うべきでしょうか。
私達はまず「自分が住む国がどうなるか」を考えるし、その次はやっぱり「日本」であり、そして「アメリカ」「オーストラリア」「中国」の未来を想像していたわけですが、「世界」を考えると、こりゃやっぱり簡単にはいかないだろうと。
そして治療薬、治療法、ワクチンのことを考えても、「第二波」「第三波」のことを想像しないわけには行かない。ただ希望として「抗体を持つ人が多い」ということが言われだして、またスウェーデンでは「集団免疫を目指す」といち早く表明した国もあり、「MCO(行動制限)を緩和する国」も出てきて、意外に早く収まる国も出てくるのかもしれない。でも抗体に関しても、あるいは「すでに罹患して回復した人の免疫」も「再び感染しないという確証はまだ無い」状態で安心はできず、世界全体を考えれば「終息にはかなりの時間がかかる」のは間違いがないはず。
この「歩調が合わない」ってのはかなりまずいはずで、今、国をまたぐ移動制限解除は全然見えていないし、「物流・運輸そのものに問題が出ている」のが今頃はっきりしてきた状態。この世界的な人の動き、物の動きがいつどうなるのかが全く見えない。
トランプ氏は中国のことも念頭にあるんでしょう、「経済再開」を焦っているように見えるけれど、そして多くの人達がそれを望むにしても、それが始まった頃に一番喜ぶのはコロナウィルスかもしれない。
また今の日本みたいに経済対策が貧相だと、「落ち込んだGDPのギャップを埋められない」わけで、「融資は簡単に受けられるようにしますから、各自、頑張ってください」みたいな方針では【絶対に経済は復活しない】と思っています。でも今後、追加の「大型支給」なり、大本命の「消費税減税」があると話は変わるけれど、今の時点ではそれらが全く見えていない。つまり、日経平均は今のままでは戻らないと考えるしか無い。逆に、失業、倒産はこれから顕在化してくるはずで「高いところは売る方針」の方が良いと思うくらい。
海外の場合は日本と違うけれど、やっぱりまだコロナとの戦争は序盤戦でしか無く、序盤戦としては「勝敗が見えてきた」感じはあるものの、次に来るものが全くわからない。
ま、これが今、私が考えていることで、これを元にすると「投資出動」なんてアホか?と思えてくるんですよ。(笑)
いつものことですが、「下げるとそれがどこで陽転するかが気になる」し、「上げていればいつ下落に転ずるか気になる」という本能のままに行動するとやっぱり危ないのではないか。「下がっていれば、上げに転じたところは見逃すまい」「上げていれば、伸び切って陰転するところを叩きたい」という【トレーダーの原点】と言えるものを開放しちゃって良いのかどうか。
いつも「欲望と恐怖」に自分がコントロールされているから負けるのだ、という考え方を持っている私としては、まさに今、その「自分の欲望を抑えきれていない」感じがするんですよ。と同時に「回復する時に【自分だけ置いていかれる恐怖】」も間違いなくある。
だからやっぱりトレーダーに取っては一番難しくてやりたくない【待つ】ということが自分にできるのかどうか、試されている気がしてくるわけです。
あるいは、自分は基本的には「チャートアナリスト」であって「ファンダメンタルズは二の次」であるとするならば、「考えても答えは絶対に出ない【コロナの将来】を考えても意味がない」わけで、【コロナを忘れてチャートだけを重視する】という考え方を取るべきかなとも思うわけです。
実際にコロナが本当に恐ろしいものでも、マーケットは全く違う動きをするかもしれない。また現実とは関係なくて「不安や恐怖」でマーケットは動くわけで、「チャート重視」で良いような気がするし、それこそが今まで自分がやってきたことだし、「チャートが示すものこそがマーケットの、そして唯一の【事実】」なわけですものね。
たとえば、NYダウの日足。見やすいように平均足を掛けて見てみる。
私の見方では4月6日(マレーシア時間)では「上昇トレンドに入った可能性あり」と読むわけで、売りは考えずに買い場所探しとなる。
もしこのチャートが1分足とか5分足であれば、間違いなく「すでに買い出撃」しているか「買い出撃場所を探す」状態。4月6日からの波動は「エリオット理論でいう【上昇第三波】」であって、本来なら見逃してはならない波動。
でもそれはいつものデイトレの見方であって、中長期で考える場合はどうしても「投入資金が大きくなる」わけで、私みたいな小心者はビビってしまう。
じゃぁ、小さく・・ってことなら、そもそもこんな事を考える必要もない。妙味もない。
実は今現在、キャッシュポジションがそこそこあるので、これをどうにかしないとならないという「焦り」があるのも間違いがない。
だから・・と思うわけですが、まさにこれこそが「飛んで火にいる夏の虫」の様な気もしてくるわけです。
「生業があるなら、脇目を振らず、生業に専念しろ」というのがやっぱり大正解なんだろうと。
でも「資産はリスクを取らず、世の中が平常運転になるまでタンス預金でも良いんじゃね?」というまでには至らない。
私の資金はA資金、B資金と分けてあって、A資金は「日銭を稼ぐ資金」でB資金は「リスクは最小限にして運用益を狙う」ようにしているのは昔から同じ。
でも今後は、超低金利時代のせいで「B資金の効率が非常に悪くなる」のは明らかで、放置しておくとそれこそB資金が全て「タンス預金と同じ」という日が来る。
この焦りって自分の中ではかなり大きいのだけれど、「焦って投資をして勝つことは無い」のもわかりきっているわけで・・・。
とりあえず「石油(Crude Oil)」だけにしておこうかと。
ただ石油も長期戦になりそうだし、5月限の史上初のマイナスを付けるという大暴落で、参加者のメンタリティにも大きな変化があるはずで、これから難しい局面がいくつかあるかもしれない。とりあえず、今、一番出来高が多いのは6月限で、Settlementは5月の19日。このときの動きだけはしっかり見ておこうと思う。
Crude Oil 2021 Jun (2021年、来年の6月限ね)
どの限月にしても上下に動いて推移するはずで、高いところは売って、安くなったら「先の限月を買う」ように乗り換えていくのも良いと思うし、そのチャンスを逃したとするなら、適当なところで撤退すれば良いだけのこと。「必ず上がる」という私の読みに変更はないのだけれど、「決め打ちだけは絶対にやってはならないのは、何でも同じ」。
実は私は先物を中長期で保有したことは過去に経験がないわけで、そういう意味では【全くのド素人】と同じ。
それとこれは書きたくないのですが、「刀の使い方もわからないのに、関ヶ原の戦いに参戦するような能天気の人」を【想定して書いていない】ですから、ご注意ください。そして「投資は自己責任」だということも。(こういうバカなことを書くと本当に落ち込みます)