「トレード」に興味がある読者の方々へ大事な話

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このブログの内容って何でもありで、その中でも「トレード」「投資」「相場」などなんて呼ぶかは別にしてそっち関係のこともよく書いています。そしてその分野だけに興味がある読者も少なくない。

そんな方々へ大事なことを書いておこうと思います。

このブログに限らずトレード関係の情報を集める方の多くは【何か儲かるネタがあるかな?】という見方をしているはず。私はインターネットが世に出る前のパソコン通信時代から「相場掲示板」みたいなものを複数運営していて、その中心は「日経225先物」でした。そして読者の多くは「今、買いか売りか」「今のトレンドをどう読むか」とかそういう「すぐに利益に結びつくもの」に興味がある方がほとんどでした。

こういう方々って「儲かるネタ」を探しているだけで、ほとんどが「ロム専門」。いわゆる「情報だけ取って、自分では何も書かない」人。でもま、そういう掲示板、今で言うブログもそうだし、「株式情報サイト」も多くはそんな感じでしょう。

そんなやり取りをしている中で、「そもそもどう読むのか」「どんなチャート、どんなインジケータを、どう使うのか」という話題も出てくるわけです。つまり「他人の読み」を盗み読みするのじゃなくて「どう、自分で読むのか」に興味があるってこと。これはこれで盛り上がるわけで、他人の秘密の手法を聞いてみたり、自分の手法をさらけ出してそれの意見を聞いたり、なんだかんだ切磋琢磨してそれぞれが進歩しているのがわかった。

それからは皆で定期的に集まって、講師を招いたりお互いの発表をしたりの勉強会をしてました。もう30年近く前のことですが・・。

結局、多くの人との情報交換って、「皆が進歩するから面白い」んですね。でも「今、買いか売りか。儲かるネタがあるか」と思って集まってくる人は所詮「通りすがり」でしかなくて、どうでも良い人って言えばどうでも良い人で、そもそも「自分がうまくなろうという意志がない」から私には関係ない人なんです。

でもそういう人がほとんどなのね。

前にも書いたことがありますが、もう30年以上前のことですが、私も「チャート分析」のセミナーにいくつか結構高いお金を出して通ったことがあります。ま、それはそれなりに勉強になりましたが、必ずって言いほどの共通点が参加者にあるのに気が付きました。

講義や練習が終わったあとに必ず「質疑応答」があるんですが、ほぼ必ず「今、注目すべき株はありますか?」という質問が出るんですよ。これの時が一番、「参加者が真剣な顔になる」んですよ。皆、身を乗り出して聞き逃すまいとするのね。

おかしいでしょ?これって。「今のXXX株の動きは、上げトレンド一服で追撃準備するべきだと思うのですがどうでしょうか?」みたいな質問ならわかる。そういうのを学びに来ているんですから。ところが「何を買ったら儲かりますか?」みたいな質問が出て、みんなそれに注目するのね。

これが世の中なんですね。このブログも、多くのトレード関係のサイトの読者も同じでしょう。

でも私は「皆がそれぞれ自分の足で立つ」ことを重視してきたのはおわかりになるはず。競馬の予想屋に予想を聞くような、あるいはどの予想屋が当たるのか、どの評論家のいうことを聞くべきかとか、そういうのは駄目だと。これじゃいつになってもギャンブルでしかないのね。そういうやり方で大きくなった人の話を私は聞いたことがない。

でも「金儲けのネタはあるのか?」と思ってこのブログに来ている人たちは、「なんだかくだらね~能書きばかりで役に立たね~な」と思うはずで、すぐに寄り付かなくなる。ところが「少しでもうまくなりたい」「ブレイクスルーはないか」「何に気をつけるべきか」みたいに日頃、悩んでいる読者は残っていく。そんな感じで今のブログがある。

またかつて私はMT4のインジケータ+テンプレートの配布をしていたことがあります。ところがですね、それを送った多くの方々から「これはどうやって使うんですか?」という質問が来て私は落胆したなんてもんじゃありませんでした。「え?これをパッと見てわからないの?」と思ったし、中には「どうやってセットアップするんですか?」みたいな、幼稚園レベルの知識しかない人も少なくなくて本当に驚きました。

良い包丁を手に入れたら良い料理人になれると思ってる人が多いのに驚きました。

でも中には「目からウロコが落ちました」なんてお世辞を言ってくれる人もいたし、「XXXXとXXXとXXXXを組み合わせると出撃ポイントがわかりやすいことに気が付きました。有難う」なんて返事ももらって、無駄ではなかったものの、まぁ100人中98人には何の役にもたたなかったはず。

結局、そういう「自ら学ぼうとせずに、他人の話を聞いて儲けようと思う人たちが大半」なのね。だから私は「直接利益に結びつくようなことは書くまい」と心に決めたんですよ。それを書けばそれなりにこういうブログが繁盛するのは過去の経験からわかっていましたが、「イージーマネーが欲しい人」「結論をすぐに出したい人」を相手にしていても私も全くおもしろくないんですよ。私もそういう人たちも「進化することがないから」です。

でも私の真意を理解してくれる読者も多くはないにしろいらっしゃいますし、ここに何度か書いたことがあるトレードで財を成した読者とこのブログを通して知り合って、ゴールドコーストまで来ていただいて会っていっぱい飲みながら「朝まで討論会」をしたことも何度もありました。ではそういう席で「日経平均は上がるか下がるか」とか「どのインジケータをどう使えばよいのか」なんて話は一切でないんですよ。

結局は「自己コントールの難しさ」とか「ヘッジの考え方」とか「どう資産を増やすか」とか【根本的な話題】になるのね。で、面白いのは「手法」の話にはならないんですよ。手法っていつも書いている通り、トレーダーが100人いたら100人違うのね。手法は性格と深い関係があるから、他人のマネをしようと思っても出来ないのね。また実際に利益を出している人たちってそれなりに「ややこしいやりかた」をしているから、聞いてもよくわからないんですよ。

いや、全くわからないわけじゃないけれど、「どうしてそのやり方で利益が出るのかがわからない」のね。結局ここがいちばん大事なわけだけれど、それを理解し、真似するのは簡単ではない。

でもそれなりに理解できれば「自分流に変えてやってみる」ことはできる。でも下手をするとそれを自分のものにするまでに、余計に混乱したり、逆に負けるようになったり、3年頑張ったけれど俺には無理、なんてことがわかっただけだったり。(笑)

でもそういう道は誰しもがたどる道で、その中から光るものを見つけられた人だけが伸びるんでしょう。

つまり、「日経が上がるか下がるか」「どの株を買うべきか」「何に投資するべきか」とかそんなことはどうでもいいことなんですよ。

そもそも、それを聞いても儲けられないんですよ。

たとえば「これから円高になるぞ~」なんてのを聞いても、一直線に円が上がって、どこで買っても儲かるわけがないのはわかりますよね。

円を買うにしても、どこで買うか、何を基準にするか、どうなったら見逃すか、どうなったら逃げるか、損切りするか、あるいは買い乗せするか、どういう我慢をするか。それはそれは考えることやることがいろいろあるじゃないですか。こういうことが全くわからない人が「そうか、これからは円高なのか。じゃぁ円を買おう」なんてことをしてもそうは簡単に儲けさせてもらえない。

要はですね、関ケ原の大合戦で、どちらに着くか決めるのも難しいですよね。そりゃ東軍、家康側でしょってなりますが、東軍の兵隊、武将だっていくらでも死ぬじゃないですか。皆が生き残って「勝った~~。\(^o^)/」とはならない。

相場も同じなんですね。

ましてや、「刀はどう使うんでしょうか?」「どの位置で戦えば良い?」「どんな時に逃げればよい?」なんて聞くレベルはどうなると思います?100戦錬磨の武将、武術の達人でも死ぬんですから。

でもそういう意味で、今回、私が「石油を買ったら面白い」と書いたことをちょっと反省しています。なぜなら、「買うべきじゃない人も買おうと思った」かもしれないから。ましてストップロスのやり方もわかない、撤退するべきところもわからない、損切りも得意じゃない人が石油(CL)の5月限を買ったら、多分1枚で600万円ぐらいの損失が出たかもしれないから。

いい勉強になりましたね~~なんて言うつもりもないけれど、謝るつもりも全くありません。東軍、家康が勝つと聞いて東軍に入って関ケ原で戦ったら瞬殺されたなんて人に私はなんと言えばよいのでしょうか。

怖いことは怖いですよね。それはFXだって同じ。まして「狩り」が行われることもありますから、ぼーっとしていたらやられるのは戦争も相場も同じなんですね。

でも相場は良い事ずくめだということも書いておきます。

◯ 負けても命は取られない
◯ いつでも戦線離脱できる
◯ いつでも戦線復帰できる
◯ ヘッジすることも可能

私の手法って何度も書いていますが、「勝ちそうな方へついて、いつも後ろで隠れていて、ここだ!と思った時には前に出て、敵を一発殴ってすぐに逃げる戦法」です。(笑)

この方法を知っていれば何も全然怖くないわけです。今回の石油の大暴落も同じでしょ。S/Lを入れておけば助かったろうし、でも安すぎると思って再度参戦したらケツの毛羽まで抜かれたかもしれませんね。でもね、4月21日はSettlementの日ですよね。限月って石油の場合、毎月設定してあって、数年後先の限月も売買されている。

先物を売買する時には必ず、「どの限月を売買するのか」を考えるのが普通。ましてや「石油の値上がりの想定」をする場合、「いつ値上がる?」というのは誰しも考えるはず。もし年末だとすれば、12月限を買うなり、2021年の限月を買う手もあるし、あるいは当月限を買ってロールオーバーするという手もある。

さて、ロールオーバーするときの注意事項は?いつやるべき?

こういうことも何も考えずに、5月限を買ったとすれば、「刀の使い方もわからないのに東軍に着いて関ケ原で戦った」のと同じことが起こる。

でも私は「5月限を買ってロールオーバーする」と書きましたから、もしそれをそのまま受け取った人は災難に会ったかもね。でも「刀の使い方もわからない幼稚園レベルじゃなければ」どうにでもなったはず。逆に「すぐに値上がりすると読んでいないのに5月限を買うなんて、ダボもバカだな」と思った人もいるはずなのね。5月限が他の限月より安いのには安い理由があるわけですから、ロールオーバーすれば良いなんてそうは簡単に行かないのもわかる。

それとですね、私はいちいち細かいことは書かないのはいつものことですが、「買ったら買いっぱなし」なんてことはありえないわけです。元がデイトレーダーですから、すぐに売ったり買ったりするのが私の生業。でもお金儲けを簡単に考えている人は、簡単に考えて買って放置なんてするのかもしれない。でもそういう低レベルの話は少なくともこのブログではしてこなかったし、そういうことは駄目なこととしていつも話題にしていたブログですから、そういう脳天気な人が出てくることは全く想定していませんでした。でもそういう人もいるかも知れないと想定して書かなかったことは私の落ち度かもしれない。

いや、心にもないことを書いてもしょうがないか。

いろいろな読者がいるなかで、ありとあらゆるレベルの読者を想定して書くなんてことは出来ないし、それをしたら、私の長い文章が何倍にもなってしまう。だからやっぱり、損をしても「自己責任」だと言うしかありません。

それと今まではっきり書かなかったことを一つ書いておきます。

私は「長期投資は下手だし、しない」といつも書いていますよね。そして「デイトレ、超短期売買が得意である」とも。

こういう考え方で、数日・数週間、あるいは数ヶ月、ポジションを持つ投資をする場合、どうやるのが一番合うと思います?

まず、デイトレで1分足だろうと練行足だろうと、「時間軸が長いチャートを常に表示させる」ことを誰でもしますよね。そして大きな流れを見て「細かく取る」ことをするわけです。みなさん、そうしてますよね?

つまりですね、ここが大事ですが、「方向性として上だと思う」場合、「時間軸の短い足の【上げ波動だけ狙う】という手法が成り立つのはわかりますよね?

また私は「ナンピンもあり」だと書きましたが、ではナンピンっていつやるんです?。そのタイミングってどう取るんです?

「方向性は上だと仮定する」「上げ波動だけ出撃する」「ナンピン(買い出動)も同じ」ってのがわかりますかね?

私の場合は(疲れる)デイトレばかりいつまでもやってられないといつも、何年も前から(笑)書いていますが、それを数日間、数週間と伸ばしでスイングトレードに移行しようとする場合、まず何をするか想像できます?デイトレとスイングトレードの中間、間の子というべきか。

これの時間軸を長くしていくと結果的にデイトレーダーでも長期投資ができるようになるであろうということをいつも考えているわけです。

この意味がわかった人。コメントに「わかった」とだけ書いてください。0かな。(笑)

ここは幼稚園じゃありませんから、手取り足取り説明することはしないのはいつもの通り。でもこれがわかれば、逆に長期投資専門で大きな変動が来る度に悩んでいる人も、私がいつも書いている通り「デイトレの手法を導入できるはず」ってことなんです。

これがベストだなんて思っていません。ただチャートをそこそこ使える人で、そして「もう長期投資でBuy and Holdの時代ではない」とした場合、こういう考え方に一つの生き残る道があるんじゃないかということ。

デイトレ専門でしたらこんな余計なことはしなくてもかまいませんが、デイトレの手法そのままで時間軸を大きくしたらどうなるかということ。ただチャートを24時間見張っているわけには行きませんから、自動売買ではないにしろアラート機能はそこそこ使えるようにしないと駄目でしょう。

もしNinjatraderをお使いなら、前にも紹介した「Shark Indicators」を使うのもありだと思います。

 
 
 

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