石油(CL)6月限にマイナスの値が着かなかったのはなぜ?

石油(CL)の6月限は「普通に」終わった。5月限の様な「大暴落でマイナスの値」がつくこともなかった。

あの5月限の暴落に関しては、多くの専門家、経済評論家は「石油の備蓄タンクに余裕がなく、【売り手はお金を出しても(マイナスでも)売りたかった】なんていう解説」をしていました。だから「石油は、今は【産業廃棄物】だ」なんていう人もいた。

これを信じてしまう人がどれだけいたんでしょうかね。そもそも「現物の備蓄タンクがない」なんてのを【当日気がついた】としたらバカなんてもんじゃないですよね。また「ロールオーバーの失敗」というのも同じで、ド素人じゃあるまいしプロもアマも毎月普通にやっているわけで、5月限だけ出来なかったなんてことも考えられない。

でも「買い玉を【手仕舞いできなかった】ことは起きた」のは間違いがない。ではなぜ「買い玉を手仕舞い(反対売買の売り)できなかった」のか。これは普通に考えれば誰にでもわかることで「新たな買い手がいなかった」のと「大きく売り浴びせる勢力が出てきた」ってことでしょ。

で、私は「大きく売り浴びせる勢力が出てきた」、つまり「狩られた」のだと瞬間的に思ったわけです。これは単なる「売り」ではなくて【大きく値を下げることが目的】で、そうすれば「証拠金が足りない」「自動でロスカットされる」ことが起きて、【皆が売らざるを得ない】事になる。でも「大きく売り浴びせた勢力はそのまま放置する」わけです。で、売りが売りを呼び、どんどん下げて【買い方が総崩れする】のを待つわけですね。そして「最後に【買い戻す】こと(刈り取り)をする」。

これは一般的に仕手株で行われる行為でもあるし、通常の取引でも「わざとトレンドラインや抵抗線が【割れる動き】を作る」んですね。すると一般的には「新しいステージに入った」と思って出撃したり撤退したりする。この方法は「素人を振り落とすために使う」こともあるのはわかりますよね?

要はそれが5月限で行われて、なおかつ「値がマイナスになることを知らない」トレーダーが多く、狩りは「大成功」となったんじゃないですかね。

つまり、「先物の値はマイナスもつく」というのを知っていたプロがそれを仕掛けたはずで、「マイナスにはなることはありえない」と思っていたトレーダーは証拠金も少ないはずだし、ロスカットの逆指値も入れていなかった可能性が高い。で、仕掛けたプロはそういう状態であることも熟知していたんでしょう。

で、「売り浴びせる時」にはそれなりに【理由付け】が必要なんですね。「世の中で何も起きていないのに値が大きく動くことはありえない」ですから。

だからきっとその時に「どうも備蓄タンクに余裕がないらしい」という情報を流した可能性がある。でもそんなことは業界の人間なら誰しもわかることで、「備蓄タンクに余裕がない」のを当日知ったなんてことはありえないでしょう。つまりこれは「素人相手の【陽動作戦】」であろうことが想像できる。

ま、そんなことが5月限のチャートを見ていると浮かんできます。

CL 5月限 15分チャート

このチャートを見てわかることは、「マイナスを付けたのは一瞬である」ということと「値は大きく戻っている」ってこと。

なぜ「値は戻った」んですかね?これって「備蓄タンクに余裕がない」と言っていたのが【デマ】で、「備蓄タンクに余裕がある」とわかったから「値が戻った」んですかね?「マイナスの値でも売りたい売り手が【考えを変えた】」のですかね?

値動きを見てわかることは【短時間に売り(成行注文だから下値に際限がない)が集中して買い手がいなかった】ということ。これが【事実】でしょう。理由はどうあれ。で、その売りが一巡した後は【買い戻された】ということもわかる。

だから「短時間に成り行きの投げ売りが集中するように、誰かが【仕掛けた】としか考えられない」わけです。そしてそれを業界では【狩り】という。

ではCLの6月限15分チャートを見てみましょう。5月限と同じ時間帯です。

普通に取引がなされたのがこのチャートからはわかる。

ということは?

「備蓄用のタンクを1ヶ月の間に大量に作ったから?」「ロールオーバーに問題はなかったのはなぜ?」といろいろ疑問が出てくるはず。

でも私の答えは簡単で「売り(狩り)を仕掛けるプロは出動しなかった」というだけのこと。

ではこういうことに遭遇しないためにはどうしたら良いのか?

この答えも実は難しくなくて

1 先物の(乱高下しやすい)最終取引日は売買しない(先の限月にする)

2 必ずどんなときでも「S/Lの逆指値を入れる」

ってこと。

2番は常識中の常識ですよね。これが出来ない人は【損切りが出来ない】人と同様で、そもそも株だろうがFXだろうが先物だろうが「相場に手を出してはならないレベル」でしょ。

1番ですが、これはトレーダーにとっては常識で、「出来高が多い限月を選ぶ」の普通でしょ?(特にデイトレーダー)

たとえば、5月19日に、どの限月を選ぶべきなのかは「限月ごとの出来高」を見ればすぐに分かる。これは先物トレーダーなら常識として身についているのが普通。限月がどうじゃこうじゃ言う前に「出来高は非常に重要」なわけですから。(FXしか知らない人はこういうことはわからないかも)(このブログで【出来高は重要】だといつも書いてきたのはこういうことでもある)

当日と、前の日の「出来高」を見てください。これからも「取引最終日の数日前には【先の限月を売買する】のが常識」なのがわかるはず。

また石油に投資するにしても「いつ上がるか?」という読みが必要で、それに合わせて「限月を考える」必要があるわけで、「単にロールオーバーをすれば良い」ってわけじゃないのね。そして「ロールオーバーには必ずコストがかかる」ということも大事。これは「手数料などのコストではなくて」【限月ごとの価格差】があるわけです。たとえば5月限を20ドルで売って、6月限を20ドルで買えれば良いですが、そんなうまい具合にはいかないのね。「先行き高くなる」という読みを市場参加者がしていれば「次の限月は【必ず高くなっている】のが常識。

だから「ロールオーバーを何度も繰り返すと、【結局、買値は高くなる】なんてことも起きる。だから「期先の限月を買う」のも戦略的に大事になるわけで、もし簡単にロールオーバーができるのなら、何ヶ月も先の「高い限月」を買うトレーダーは「バカ」ってことになりませんかね。そしてなぜ、期先は1年も2年も先のものまで存在する?

でもチャートを使うトレーダーなら、「値は必ず小さな波を打つ」のがわかりますから、「ロールオーバーを【時間差で行う】」こともあるはずで、私はそれを面倒だとは思わないタイプ。(一般的ではないかもしれないし、うまくいかないこともある)

なおかつ、「1ロット買って放置」なんて単純なことはしないのが普通で、例えば「10ロット買う計画」を立てたにしても、「いつ」「どの限月を」「どれだけ買う」のか、それも「限月を分散する」「買う時期をずらす」ことも当然、考えなくてはならないし、そして「どういう風になったら利食い、撤退、損切りする」のか、またそれは「全部なのか一部なのか」とか、かなりややこしいことをするのが普通。またその計画も市場の動きを見ながら変更していかなくてはならない。

私には関係ないし出来ませんが、プロはとんでもない額を動かすわけで、なおかつこれに「オプション」も加えて、利益を目指す。プロってとんでもなくややこしいことをしてるのね。

このノウハウを独学で学ぶのはまず不可能だけれど、「単純に数ロット買って、放置」とかそういうやりかたで資産を増やすというのはかなり難しいのは間違いがないわけで(これをやっているのが我々のような市井の雑魚)(でも雑魚には雑魚にしかできない利点もあるのはいつも書いている通り)、自分の経験、技量も考え合わせた上でどんな戦略を立てるのか。これって簡単ではないし、またこういうブログに詳細が書けることでもないわけです。ましてやなぜそうするのか?は「個人の手法に依存する」わけで、その説明は書けないし、書いても理解できる人はこういうブログには殆どいないわけで、議論をしても意味がない。

ましてや私の基本はデイトレーダーであって、こういう石油みたいな商品を「中長期で投資する【手法】」なんて全くな~~~んも知らないんですから。

でもま、相場の世界ってこういうこともあるというのが垣間見れた今回の「石油の先物騒動」ですが、「自分のレベルに合わせて【知るべきことがある】」と私は思うので、今、これを書いています。

これから先は「私が考える【陰謀説】です。(笑)

私としては5月限は「仕掛けられた【狩り】」だと思っているわけですが、誰がそれをやったのか。

まず、私が思うに、これは「先物トレーダーを狙ったものではない」のではないかと考えています。まず先物をトレードする、ましてや取引最終日にボーッとしてロングポジションを抱えているようなトレーダーは決して多くはない。最終日はそもそも「出来高」「オープンインタレスト(未決済建玉)」も少ないのが普通。

だからこれを狙っても「美味しくない」んじゃないかと思うんです。前にも書いたFXみたいに「世界のFXトレーダー全員が相手の仕掛け(この投稿)や(この投稿)」ではない。

でも逆を言えば「参加者が少ないから【値を操るのは容易】とも言える。

では値を操ってどうするのか。ここがポイント。

世の中の多くのFX、CFDは「実際に買い手と売り手が売買しているのではない」のはご存知ですよね。「OTC」と言われていて「買い手の相手は業者」「売り手の相手も業者」で、一般的な株式や先物のように「売り手と買い手が【取引所を介して売買する】のとは違う」世界。これって簡単に言えば「競馬のノミ屋」と同じで、売買する価格は「実は業者が設定している」というとんでもない世界(だから私はその手のFXやCFDは一切トレードしない)。

じゃぁ、「価格は勝手に決めているのか」というとそうでもないわけで、「実際に売買されているものを基準とする」わけです。CFDには株式もありますが、そのCFDは実際には取引所で売買されておらず、その「取引所の価格を基準にした価格」で【我々トレーダーは業者と売買する】わけです。決して「トレーダー同士が売買するわけじゃない」。

とんでもなく怪しい世界だと思うでしょ? (笑)

さて石油を考えてみます。

石油のCFDもある。そしてそれらの一般的なCFDと違う「第二のCFDみたいな商品」も存在するんですね。これは中国の「石油宝」であり、韓国にも似たようなものがあると聞いたことがあります。これらって「世界的には非常にマイナー」であるものの、中国や韓国では多くのユーザーがいるとのこと。なぜトレーダーと書かずにユーザーと書いたかと言うと「相場のことなんか全く知らない【金亡者】の巣窟」だと思うから。

1997年に起きた「ビットコインフィーバー」を思い出してください。あれと似たようなものだと私は思っていて、「誰でも」「小さな投資金額で」「スマホから数クリックで売買が可能」になっている。

当然、怪しいFXと同じで「高レバレッジで売買が可能」なんでしょう。それこそ1万円の投資でも数十万円の利益を狙えるようなシステム。中国人が好きそうなシステムじゃないですか。そもそも中国の不動産フィーバーも似たようなもので、100万円の年間収入でも「不動産投資用に1億円借りることが可能」だと話を聞いたことがあります。

そして「石油」も投資対象となっていた。もしかしたら数千円単位でも投資が可能になっていたのかもしれない。「スマホで株式投資」なんてのは日本にもありますが、「非常に少ない投資金額でもオッケイ」というのがウリ文句じゃないですか。

ああいう世界が世界に広まっていて、そして中国では独自のものがあった。そして「石油」にも投資ができる。

さて、その業者がユーザーに提示する価格とはどんな価格なんでしょうか。

それはFXやCFDと同じで「基準にする価格が存在する」(これは原資産というべきではないと思う)。そしてそれが「先物の価格」であるはず。

つまり、先物の値が20ドルだとすると、その業者のシステムを使った顧客は「20ドルで買ったり売ったりできる」という事になっているはず。でも「本物の先物は売買されない」。値を基準にしているだけ。

これで全貌が見えてきたような気がしませんか?

「先物が大暴落すれば」「それと同じ価格でユーザーは売買しないとならない」。

なおかつそのシステムは「高レバレッジを利用できる」様になっていて、「少額投資でも大きく儲けられる」のがウリ文句。でも当然、「損にもレバレッジが掛かり、少額投資でも多額の損が出るシステム」だということ。FXやCFDと原型は同じでしょ。

つまり、5月の大暴落は、彼らが仕掛けた可能性があるんじゃないですかね。

先物は最終日で取引も少なく、「値を操るのが可能」で「その値を自社のシステムでは採用できる」わけで「利用者も大暴落を経験し、大損したのと同じことになる」。

で、まさにBloombergがニュースで流したように、「その額が半端じゃなく大きかった」ってことじゃないかと。でも大損したのは業者(銀行)ではなくて、参加者であるというところをきっちり見ないと駄目なんじゃないですかね。それとも業者が大損したとはっきり書いてありました?「Clients」と書いてあったんじゃない?(これが先物の場合だと、顧客が大損して【破産】しても【業者が取引所に入金しないとならない」わけですが(311東日本大震災の時、日経225先物オプションで大勢が破産し、証券会社は取引所に入金せねばならず、証券会社大手でも倒産の危機があった)、CFDの様なシステムはそもそも取引所を介していない「業者の中で完結するシステム」だから、【顧客の大損は業者の大儲けとなる】んじゃない?ただ「破産した顧客からどうお金を取るか」の問題はありますが。

先物である、NYMEX WTI Crude Oil Futures 5月限は「それに利用された」のかもしれない。で、業者は「先物が大暴落したのは、我々には全く関係がない」とシラを切れる。

どちらにしても「多くの人が大負けした」ということは「大勝した首謀者」がいるはずで、一体何をどう計画、実行したんですかね。一生、闇のままだろうとは思いますが、少なくとも【自然発生的にあの暴落が起きたのではない】というのはチャートを見て、状況も調べればわかることでしょ?

結構プロの中では「首謀者」のことが囁かれているかもしれないけれど、そんなことが大ぴらになったら「先物業界の信用に関わる」わけで、「業界人はまず口に出すことはない」んじゃないかと。でもOTCのFXやCFDに関しては「価格が操作されている」のは昔から言われていたことで、ひどい業者は「(儲かっている)口座の資金を出金させない」「確定した約定を無効にされた」なんてのはチラホラ聞こえる業界。そもそもXXXXドル入金したら10%のボーナスを付与しますみたいな「ありえないことを売り物にする」業者もあるくらいで、業者選びは大切だけれど、私はそもそもそういう「OTCシステム」には近寄らないようにしています。やっぱり「ちゃんとした取引所」を介して「売り手と買い手が売買する」のが本来あるべき姿だと思うわけです。

とまぁ、ダボ流の陰謀論だとこんなことを考えているんですが、それが当たる確率は多分、10%以下か。(笑)

 
 
 

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