「この空前の株式バブルはいつまで続くのか」&「孫正義も投資戦略を急転換」

2020年3月、コロナが世界に蔓延し世界の株式市場は大暴落。

ところがその後、とんでもない上昇を続け、コロナ前の位置で「すでに高値警戒されていた」にも関わらず、ナスダックは高値を更新し爆上げ。他の株式指標、多国も高値更新は無いにしても爆上げは同じ。

ナスダック (このブログの画像はクリックすると大きく表示されます)

日経平均

この動きは新興国でも同じ。

マレーシアのKLSE

この空前のバブルがなぜ起きたのか、最近はいろいろと解説がありますが、私にはさっぱり理解できず。ここまで買い上がる「投資家心理」が理解できないという意味ですが。

暴落した時点で「優良株が安くなったら買っておこう」というのは理解できますが、「高値更新するまで買い上がる」のが私には理解の外。

また最近、ソフトバンクの孫正義氏が「アメリカ市場で大量にコールオプションを買った」と報道されましたね。そして数十億ドルの含み益を得たと。でも相場は急落し、「とんでもない額のマイナスを出すのではないか」という評論家もいる。これに関して詳しい情報は見つけていないのだけれど、彼は単にコールオプションを買っただけではなく、高い位置のコールを同時に売る「ブルスプレッド」ではないかと言われている(要確認)。コールオプションの単体買いにしてもブルスプレッドにしても「損失限定」なわけで、「株価が上がれば利益も大きいけれど、下げた場合の損失も甚大」という説明は間違い。

オプション取引をよく知らない人たちが、「オプションは危険である」という先入観からああじゃこうじゃいうのをそのまま聞くべきではないと思います。(ネットの中にはそういう素人的な解説も多い)


参照:FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

かつてこのブログでソフトバンクの高利回りの米ドル建て債券を紹介したことがありますし、読者の中でも複数の方がその債券を買った報告は受けています。またもし万が一、危ない橋を渡り続けているように見えるソフトバンクに何か起きるとその影響は甚大で、ソフトバンクの動向が気になる方も少なからずいらっしゃるはず。

「彼の世界戦略の中核」になるはずのアーム社をエヌビディア社に4.2兆円で売却するというニュースもありましたし、これは単に「資金繰りだけではない戦略変更」を考えているのは間違いがない。

また空前のバブルと言って良いような株式市場はこれからどうなるのかが気になります。

そんなときに見つけたヤフーニュースがこれ。

ただ私としては、この記事の中の孫正義氏より、「株式市場」に関する考察の方に興味を持ちました。

いくつかのポイントがある。

○ 3月中旬以降、米FRBなど主要国の中央銀行が積極的に金融緩和を進めたことが、世界的な株価反発を支えた。

○ 成長期待の高い米GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)やテスラなど、IT先端企業が多く上場する米国のナスダック市場に資金が流入した。

○ 3月末、米国では失業保険の特別給付(週当たり、平均370ドルに600ドルを上乗せ)が開始された。失業者の68%が就業時を上回る所得を得た。感染拡大によってギャンブルに興じることができなくなった人々は、手数料無料のネット証券会社ロビンフッドのアプリを用いて、株式市場に参入した。彼らを“ロビンフッダー”という。

○ 米国の株式市場では、個人投資家の存在感が機関投資家を凌駕するほどになった。ロビンフッドは個人の取引データを、アルゴリズム取引などを行う投資ファンドに提供し、「上がるから買う、買うから上がる」という根拠なき熱狂が市場に浸透した。

○ 売りが出始めると、「売るから下がる、下がるから売る」という連鎖反応が起き、相場は荒れやすい。そうした状況下、レバレッジをかけて巨額の投資を行うリスクは想定以上に高まる恐れがある。

○ 米中の対立は先鋭化しており、中国の半導体調達やグローバルなサプライチェーンの混乱などは世界経済を下押しする。世界経済の回復に不可欠なワクチン開発に関しても、英アストラゼネカが試験中断を発表するなど不確定な部分も少なくない。

○ それでも株価が高値圏で推移しているということは、個人投資家を中心に投資家の「株価は上昇する」という思い込みが強いとも考えられる。類似のポジションを持つ投資家が損失の発生に耐えられなくなって損切をする場合、かなりの勢いで追随売りが発生する恐れがある。

○ 資産価格の上昇が未来永劫続くことはありえない。特に、現在のようなカネ余りと思い込みに支えられた相場は、どこかで調整を余儀なくされる可能性は高い。

これらのことはそう言われてきた内容でもあるわけで、「そうか。なるほど」と納得しやすい部分があるけれど、そこがまた落とし穴で、「皆が納得するようなことは大外れのことが多い」のが私は相場の世界だと思っています。

とりあえず「こういう考え方もある」という程度で留めるのがちょうど良いんじゃないでしょうか。

でも素人勢が株式市場になだれ込んだのは間違いが無いようで、「証券会社の口座数も大きく増えている」とのこと。

そして相場の原点は「安く買って高く売る」と言われていますが、利益を出すためのノウハウとしては「上がっていれば買い上がる。下がっていれば売り叩くのが鉄則」だと思っています。つまり「安いから買う」「高いから売る」と考えがちですが、実はそうじゃないんですね。トレンドができていれば、「そのトレンドに乗る」のが鉄則。

そういう意味で、上のニュースにあるように「上がるから買う、買うから上がる」「売るから下がる、下がるから売る」は決して間違いではないんですね。

問題は「その動きの牽引者は誰か?」

だと思うんです。これが本当に素人集団なのか。それとも固い投資をすると言われている、巨額の資金を動かす生命保険、年金を扱う巨大機関投資家も買い上がっているのか。あるいは煽っているのはヘッジファンドか。

ここで忘れてはならないのは「買った株式が上昇し含み益が出ても、それを売却しない限り利益を確定できない」という当たり前のこと。

機関投資家は「株式を買うけれどショート(空売り)はしない」と言われていますが、お硬い銀行でもヘッジファンドへの投資額は増えていると聞きますし、「自分ではやらずとも【短期で利益を出す】【下げでも利益を出す】ことは考えている」はず。

私がもしヘッジファンド側だとすれば、世界中で「株価はまだ上昇する」と煽りに煽って「素人衆をかき集める」ことに専念すると思います。これに証券会社は加担するのが普通で、ニュースにあるように「誰でも簡単に使える株式投資用アプリ」を出し、なおかつ「低資金でも投資できます」というレバレッジを掛けたスキーム(借金をするのと同じ)を作る。

まさにFX業界が昔からやっていることで、この辺りは決して難しいわけでもなんでも無い。

そして・・・・・・

頃合いを見て「狩る」ことをする。

また、もし素人勢が買い上がって作った相場なら、それを壊すのは簡単。

なおかつ、素人勢が低資金でレバレッジを掛けているとすれば、相場が崩れれば素人勢の損失は雪だるまの様に膨らむ。

これはFXも同じだけれど、「低資金でもできるんだ?」なんて簡単に考えても、それは借金をしているのと同じで、「利益も大きいけれど損失も大きい」。

これってあたり前のことだけれど、儲けることしか頭にない人は意外にひっかかる。

こりゃヤバいと思ったときには時すでに遅しで、そういう人たちは「持ち株を投げる」。そうなれば「下げが下げを呼んで大きく下げる」。

ビットコインの動きがまさにそれだったんじゃないですかね。「乗り遅れるな~~」「俺も億り人になる~」なんて高値で飛びついて、しっかり大損してしまった人は結構、多いんじゃないですかね。

こういう動きは「古今東西、いつも起きること」でしかないわけで、当然、ヘッジファンドは「市場が下げに転じれば」今度は売り浴びせて下げをもっと大きくし、上昇時だけではなくて下降時でも素人を刈り取ることを考えている。(前にも書きましたが、FXでもそういう動きがたまに起きる)

相場の常として、皆が買いだ~~~と集まったところが天井で、皆がもうダメだ・・と投げたところが大底で、その天井、大底から転換し逆の動きになるなんてのが相場の常。

そういうことから、このニュースに書かれていた

それでも株価が高値圏で推移しているということは、個人投資家を中心に投資家の「株価は上昇する」という思い込みが強いとも考えられる。類似のポジションを持つ投資家が損失の発生に耐えられなくなって損切をする場合、かなりの勢いで追随売りが発生する恐れがある。

資産価格の上昇が未来永劫続くことはありえない。特に、現在のようなカネ余りと思い込みに支えられた相場は、どこかで調整を余儀なくされる可能性は高い。

これが現実のものになる日は来るのかもしれない。

ただし、この予想は「株を買い上げているのは素人勢だ」という前提があるんですね。

もしそうではなくて、巨大な機関投資家たちも買い上がっているとしたら、話は大きく変わってくるんじゃないですかね。

ただ私としては「安いところは拾おうと考えていた」多くの長期投資のプロや機関投資家は4月頃にはしっかり買い込んでいるんじゃないかと想像していて、今の位置まで買い進むとは到底思えません。今の時点で「買いを推奨します」と言えるファンドマネージャー、担当者がいるんだろうか。居るとしたら「何を根拠にする」のか。彼らは「会社や顧客に根拠を示す義務、説明責任を常に背負っている」わけで、コロナ前の「高値警戒感が出ている」と言われていた頃より、今はありとあらゆる数字、指標が悪くなっているのに「買いです」と自分の地位、将来を賭けて言えるのだろうか。

もし私がファンドマネージャーで「優良株式の安値を拾うべき」と安い頃に買いを推奨していたとしたら、今は「とりあえず利益確定を考えても良い時期で、次のステージに備えるべき」だと言うんじゃないかと思う。

当然、上にも書いたようにヘッジファンドなら「素人勢の刈り取り」を考えているだろうし、その次に来るかもしれない「下げ」でも同じ様に利益を出そうと虎視眈々と狙うのではないかと思う。もし今の上げが「素人勢の買い」によるものだとすれば、それを壊すのは簡単だと思う。ビッグプレイヤーが買い支えをするとは私には思えない。

な~~んて素人の私が何を想像しても全く意味がありませんが、私としては「危うきに近寄らず、高みの見物」状態。

ただし!!

株式市場が大波乱となり、今回のコロナ騒動がリーマンショックのような「金融クライシス」に発展するとヒジョ~~~によろしくないわけで、世界の動きを見ずにいることなんて不可能。

でも金融クライシスに発展するような動きがあったところで、じゃぁ、どうするのか?

I have no idea 状態。

ただ、今回の市場の動きは「私の理解力、想像力を遥かに上回っている」のは間違いがなくて、「下手に動くと大やけどをする」ような気がしてならないのです。

こんなときに、「素人は楽だなぁ」とも思うんですよ。どうするべきかわからなかったら「ポジションは持たずに何もしないでも良い」わけですから。

でもプロは「どうするべきかわからない」なんて言えば、その日にクビになるのは間違いがないだろうし、現状を分析し、将来を予想し、持っている大きなポジションをどうするべきかなんらかの行動を取ることを要求されるんじゃないですかね。

是非ともプロの意見を聞きたいところです。

ああ、実はですが、ちょっと前に読者からメールを頂戴したんですよ。彼は海外の大学で学び、金融の世界でプロとして生きてきた人で、シンガポールで自ら起業もし、今では子供の関係もあってオーストラリアに居を構えていると。オーストラリアにはかつてはなかった「500万ドルの投資(勝手に使えない)で永住権を取るスキーム」があるというのを彼から聞いて知りました。私のころ(1991年)はその10分の1の投資で「投資家ビザ(永住権)」が取れたし、指定の金融機関に定期で入れるとか、特定の地域の企業、産業に投資する必要もなく、自分で好きなように投資、起業をすれば良かった。随分、変わったもんだ。

こういう読者が私の毎度の戯言を読んでいるかと思うと、穴があったら隠れたいくらい恥ずかしいのですが、このブログは「素人でもあがけばどうにかなる」というのを基本に、素人同士で「皆で頑張ろうぜ」というブログ。

でもたまに思うんですよ。

本職からのアドバイスが欲しいなぁと・・・・。

自ら結果の責任を取る立場にいるプロが、今の状況をどう考えているのか是非聞いてみたいもんです。

こういうのってネットはもちろん、書籍でもなかなか触れる機会がないんですよね。自称専門家とか、マスコミに顔が出る、名前が売れれば生きていける「実践を伴わない評論家、専門家」の話なんて全く意味がない。理屈をこねますのを聞いてもどうにもならない。

でもプロが自分の手の内を赤の他人、ましてや素人に話すわけもないか。 (笑)

 

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