牛タンは我が家の大好物で、どんな焼肉屋にもある。でもなぜかスーパーでも肉屋でも売っていないのね。
3年ぐらい前にB.I.G.の肉売り場で丸々一本買ったことがあったのだけれど、それ以後、全く見ないし、「注文できる？」と聞いてもイエスとは言わない。
それでも諦めること無く探し続けて、やっと見つけたのが、Wagyuや和牛で頑張っているお店でもある「Honest Butcher」。「手に入らないかな？」と聞いたら、「OK」ですと。でも普通の牛タンじゃなくてWagyuの牛タンなのね。つまり値段がとんでもなく高いってこと。
キロ単価はRM２４０です。１キロ６３００円ぐらい。これって私にしてみるととんでもない値段なんですが、Wagyuの牛タンって食べたことがないので買ってみたのは前に書いた通り。（この日記）
でも調理法を間違えたと言うか、変なふうに作ってしまったのでイマイチでした。ただ「サシ」の入り方はさすがWagyuで、本来なら食べたいとは思わない「タン先」（タンの先っぽ）まで霜降りだったのはびっくり。普通なら全体の３分１は使いみちがないくらいなのに、これはタン先まで使える。でもキロ単価２４０は高すぎる。
我が家はゴールドコースト時代に随分、牛タンは食べました。なんせ「ペットの餌」みたいな値段で、１キロ以上の大きなタンが５００円ぐらいで買えましたから。
だからオーストラリアからマレーシアに入っている牛タンが高いはずがないと思って探し続けていたんですよ。そこで見つけたのは肉屋の「Butcher’s Block」。ここで売っている牛タンはキロ単価RM８９。ま、これでもWagyuの牛タンよりかなり安いけれど、無印オーストラリア牛の牛タンならもっと安いはず。
キロ単価がRM89ならそれでも良いのですが、牛タンを１本丸ごとの場合、食べたい部位はその半分以下だから、結構、高い物になるのね。で、知り合いの板前さんに聞いてみた所、彼が手に入れてくれることに。キロ単価はRM45.5で、ほぼButcher’s Blockの半額。でもま、この辺がレストランが仕入れている価格なんでしょう。1.4キロちょっとの大きさでRM６３でした。
本体の写真は気持ち悪いと思う人が多いはずなので割愛します。
まず皮を引いてからこれを三等分しました。基本的に牛タンの美味しい場所って「全体の半分（タン元とタン中）」ぐらいしかなくて、タンの先っぽはサシもはいっていなくて硬い。そして下の部分はタン下がりと言って、ま、この部位も焼肉屋の牛タンには使わない部分。でも煮込めば美味しい部位。
そしてこれに塩をばっちりまぶして「塩漬け」にして一週間冷蔵庫で寝かせた。
その後、塩抜きはせずに多めのお湯にお酒じゃハーブじゃ入れて茹でること約一時間。
これで出来上がり。冷やして食べる。酒の肴ですね。
切ってみるとこんな感じで、そりゃやっぱりサシが入っているタン元が一番美味しいけれど、他の部分は「固めのハム」みたいでそれなりに味はしっかりしていて美味しい。
でもねぇ、これが常備してあったら嬉しいかというと疑問。全く必要ないとは思わないけれど、あったら＼(^o^)／ってほどでもない。でもビールには最高だし、ラーメンなどに入れればかなり美味しい。
でも・・・・、感激はないなぁ。
やっぱり牛タンって「ネギタン塩」とか、「タン元の角切り」が一番美味しいと思うし、それは焼肉屋で食べるのが一番。炭火ね。
でも家で牛タンを使うとしたら、私はやっぱり「タンシチュー」じゃないかと思う。
こんな感じ。
あるいは韓国風の味付けでチゲにするとか。
これはあくまで我流の韓国風牛タンチゲ。でもワラビやサツマイモの蔓（韓国スーパーで乾燥物を売ってる）とか入っていて、韓国風の「食物繊維たっぷりチゲ」としてはうまく行ったと思う。かなり美味しいし、こういうのはどこのお店にも無い。
ということで、牛タンは少しお休みしようと思う。そして次にやるとすれば、タンシチューだと思う。
でもシチューなら、また「頬肉のシチュー」を久しぶりに作りたいし、「ショートリブのシチュー」も定番で絶対に美味しいのはわかりきっているから、それも作りたい。
牛タンを食べたくなったら焼き肉屋へ～～～～～～～～～。（笑）
もし自宅で焼き肉ができるなら、美味しいところだけ使って、タン先とタン下は冷凍しておいて、いくつか溜まったら「シチュー」とか「カレー」ってのが良いのかもね。
キロ単価RM８９で誰でも買えるし、美味しい焼き肉＋シチューが食べられるのは「コスパも抜群」じゃなかろうか。スーパーで中途半端な無印オーストラリア牛を買うよりよっぽど良いんじゃないかと。
う～～～む、食べたくなってきた。（笑）
この安い牛タンですが、下手に塩漬けして茹でて、「おつまみ」で食べようと思ったらこんな感じだったわけで、食欲もわかず。
でもヨメさんが美味しいところだけをトリミングしたら、かな～り美味しく食べられた。
料理の腕、違いってこういうところに出るんですねぇ。美味しかったけれど、ちょっとがっかり。
