日本に一時帰国をすることは殆どない我が家ですが、日本に行かないとならない時には当然、日本に行く。
2018年の9月には日本で入院手術をするために1ヶ月、日本に滞在したし、12月には次男坊の結婚式が日本で行われるので家族3人で日本に行った。
でもそういうことが無い限り、日本には行かない我が家。
でもねぇ、私も息子も出来ることなら日本の病院に行きたい理由がある。
マレーシアの病院は?となりますが、私の場合、マレーシアで診療を受けて、担当医の「手術方針」に納得がいかず、日本行きを選んだわけですがそれは大正解。パンタイ病院の担当医の見立ては間違えていたのが明らかで、「助かった・・」と本当に思ったんですよ。
ただ術後の治りが順調ではなくて、それが理由で日本で一ヶ月入院することになったのだけれど、見通しが立つようになってマレーシアに帰ってきてからのパンタイ病院の「皮膚科の先生」の治療は【日本よりも良かった】のは間違いがない。
どちらが良いか選ぶのは難しいですねぇ。疾病の内容にもよるし。
で、今、私も長男もちょっと具合が悪いところがありまして日本の病院に行きたいのですが、コロナが・・・。
とりあえず病状が酷くなる前にマレーシアで・・と思うのだけれど、マレーシアで治療を受けるのはチト気になる疾病。
困るんだよね~
でもすぐに治療を受けないと大変なことになるという内容じゃないのでダラダラしているわけですが、何年も放置できるわけでもない。
気持ちとしては、とりあえずマレーシアで診断だけでも受けようと思うのだけれど、長男は「病院に行くのが怖いよね」という。
これはやっぱりコロナの事があるからで、いつも行くパンタイ病院では「コロナの治療はしていない」から感染者が多くいるわけでもないのだけれど(これから市立病院も受け入れるようになるらしい)、コロナの危険はそれには関係ない。普通の患者でもコロナに感染している可能性はあるわけで、そもそも病気のデパートである病院そのものが怖いと思う。そして入院することになっても、本人以外が好き勝手に出入りできることもないし、可能だとしても頻繁には行きたくない。
だからやっぱりまだ日本のほうが良いと考えていたのだけれど、日本のコロナ事情もかなり酷いことになっている。
それでも日本へ行こうと思っても、行くとなれば「ヨメさんをマレーシアに置いて、私と息子と日本へ行くことになる」わけで、これも問題がある。
じゃぁ3人で行くか?
となるけれど、どこでどんな「足止め」をくらうかわからないわけで、それを今の我が家は受け入れるわけにも行かず。
またその移動そのものに「感染する危険」があるかもわからない。
とりあえず私、あるいは息子だけでも日本へとも思うけれど、一人で日本に行って、まさかの感染なんてことになったら日本で頼れる人もいないしかなりややこしいことになる。こういう非常時には「家族でまとまっているのがベスト」だと思う。「自分が重病なとき、あるいは死ぬ時に【誰に近くにいて欲しいか】」と思う人と離れて生活するべきじゃないと思う。
だから最悪の場合は、「マレーシアでの治療」を選択するしか無いのだけど・・・。
世の中には持病を持っている人も多いし、こんな時期に海外に出ていて急病になったらどうするんだろうか。どう考えているんだろうか。
ましてや「遊びが目的」で海外に出ていたら、複雑な気持になるんだろうと思う。
これからのコロナと戦わなければならない時代、「海外で老後を~~~~♫」なんてことが広がるとは思えない。
だからこそ、「年齢に関わらず、やれるときにやりたいことをやる」のが大事なんでしょうね。
実は私がやりたいことって「長崎あたりの海辺に近い、漁港もある小さな都市に住み、釣り三昧」をしたい。老後は「日本が一番良い」と思う。海外は行きたい時に、行きたい場所に、行きたいだけ行けば十分。
でも私にとって大事なこと、やらねばならないことは「マレーシアを拠点にして稼ぐこと」。そしてそれに自分の余生を捧げることに何の不満も未練もなし。
でもそう思えるのも、今まで好き勝手に生きてきたこと。そしてオーストラリアで自由で豊かな生活を満喫できたことがあるからだと思う。
歳を取ってからとか、若い内にとか、いろいろ考え方があるけれど、「やりたいことをやる」というのはとても大事なことなんだということだけは間違いがない。
ヨメさんや息子はどう考えているんだろうか。
ヨメさんは「マレーシアに行くこと」には大反対だったし嫌だと言い続けていたし(そのストレスで病気になり今に続く)、25年間住んだオーストラリアでさえ「無理やり連れて行かれた」という。そのくせ「世界で一番好きな場所はゴールドコースト」と必ず言うし、30年前に「カナダに行こう」と言った私に「寒いところは絶対に嫌だ」とゴネたのはヨメさん。(笑)
私が彼らを引きずり回してしまっているような気がしないでもない。
私が我が家にとってベストだと思うことを彼らは「しょうがなく受け入れている」としたら、私の罪は大きすぎるような気がする。
「あなたと、あるいはオヤジと一緒に生きて、本当に有意義な人生を過ごせた」と思ってくれたら良いのだけど、きっと本音は違うと思う。
しかしコロナってのは「伏兵」で、こういう事が起きるのは想定出来なかった。でもそれで人生が変わってしまう。
自分の思うがままに世界のどこでも全く問題なく生活し稼ぐ場所を選べると思っていたのは、自信過剰でしかなかったと今になると思う。