【投資関連】ウォール街で起きている「一般投資家」と「機関投資家」の【仕手戦】が凄いことになっている

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投資関連というと間違いかもしれません。

ただ、現在ウォール街で非常に珍しい「仕手戦」が行われています。それは「買い方の一般投資家」と「売り方の機関投資家」の戦い。

Game Stopという会社の株ですが、まぁこれは低位株ですし、将来が楽しみな企業でもない。

こういう企業の株価が上がってくると「空売りで利益を出すプロ集団が集まってくる」んですね。上がるはずがない会社の株が上がっているんですから、それを高値で空売りすれば「いつか下げて儲ける事ができる」という投資法。またプロは資金も豊富ですから、いつか大きく売り崩せるという安心感があるんでしょう。そしてそうやって「一般投資家を狩ってきた実績」があるのかもしれない。

この株が上がりだして空売りも増えてきた頃に、「ある一般投資家が情報交換掲示板で皆に呼び掛けた」んです。「団結して戦わないか」と。皆で買い上がれば、いつか空売りをしている大手機関投資家も音を上げて買い戻す。その時は大きな値上がりがあるはずだと。

いつも大手ハイエナに餌食になっている意識が一般投資家たちにもあるんでしょう。それに賛同した一般投資家が「買いに入った」のね。決して大きな資金を持っているわけでもない一般投資家が何十万人、(一説によると何百万人)と増えて、買い上がった。

大手の投資家は最初は馬鹿にしていたんでしょう。株価が50ドルぐらいのときに、その大手投資家が「素人を馬鹿にする発言をした」のね。

ところがこれで火がついて、益々、一般の零細投資家が、我も我もと集まって買い上げた。そのときには「儲ける」のではなくて、空売りをする大手投資家をやっつけるのが目的となった。

それこそ20ドルぐらいの株価が400ドルを超えてきた。まさに零細投資家による革命みたいなもの。

こうなると大きな資金を持っているプロ軍団も含み損がどんどん大きくなるわけで、プロ軍団の中からも「逃げる(踏み上げる)」投資家も出てくる。

そして今の時点で、空売りをしたプロ軍団の含み損は「200億ドル」、約2兆円はあると言われている。(この数字は間違えだと思う。いくらなんでも大きすぎじゃないかなぁ)

こうなると大手の空売り投資家も慌ててくるわけですね。

ところが~~~~~~~~~~

ここで株式売買の仲介をする証券会社(ロビンフッドなど)が「買うことを禁止」したんですよ。(でも空売りの反対売買としての買いはOK)

証券取引所ではなくて、仲介業者がそんなことを決めることが出来るんですかね。

当然、株価は下がりだした。

これで大手投資家は一安心と思ったけれど、こんなインチキが許されるわけもなく、政治問題となり、共和党の大物政治家のあのテッド・クルーズも批判を開始。民主党議員からも文句が出た。そして個人投資家達は証券会社を訴えた。当たり前ですよねぇ。

勝てないと思ったらルールを変更してでも勝とうなんて、まさにアメリカで起きた2020年11月3日の出来事みたい。

そして「買い禁止」のルールは解除。株価はまた上昇。

空売りということは「株を借りて売る」わけで、それには期限がある。だからそれまで個人投資家が持ちこたえれば、売り方はどんな高い値が付いても買い戻さないとならない。

ここで言えることは、大手投資家が高値で買い戻しても、買い方の零細投資家が皆で高値で売れるとは限らないのね。買い戻しが一巡すれば、当然、株価は急落するわけで、それによって「買い上がってきた個人投資家も、特に後半に買いに入った人は損をする可能性が高い」わけです。

でもここがさすがアメリカ魂とでも言うのでしょうか。個人零細投資家達は「損が出ても大きな損害ではない」と腹をくくった様子。1000ドル2000ドルの損失よりか、エリート機関投資家をやっつけて大きな損害を出させるために皆が団結した。

これってまさに、今回の大統領選と同じで、「一般市民が反トランプで固まっているウォール街の大金持ちにノーを突きつけた」のと同じ構造。ましてや大手機関投資家は証券会社と組んで、自分たちの都合の良い様にルールを変えたのですから。

アメリカ人は覚えているんですね。リーマンショックのときにも多くの人が職も資産も、家も失ったのに、大手金融会社は国に救われたことを。

だからウォール街のそういう機関投資家や彼らと組む証券会社を打倒しようと大きな動きになってきた。儲けた損したの話ではなくなってきた。まさに革命。

さぁ、どうなるか見ものだと思っているときに、また変なやつが変なことを始めた。

弱小投資家でも簡単に投資ができるようにというコンセプトで大きくなった「ロビンフッド」という証券会社ですが、スマホのアプリで簡単に売買ができるようになっています。でも今回、ルール変更をした張本人でもあり、「グーグルのアプリの評価が4点から1点に落ちた」んです。

そうしたらなんとグーグルは10万人以上の口コミを削除し、口コミの評価を4点に戻した。(@_@)

そしてフェイスブックでは、このロビンフッドという証券会社が行ったルール変更に関して話し合う15万人以上が登録されたアカウントを、なんと【閉鎖】した。

嘘みたいでしょ。なぜグーグルもフェイスブックも「強者の肩を持つのか」「それでどんな利益があるのか」「なぜ一般市民をそんな目に合わせて問題ないと思うのか」等、私には理解不能のことばかり、この数カ月間、起きている。

でもま、証券会社であるロビンフットやグーグル、フェイスブックにしてみれば、「ある団体が不当に買い上げて株式市場の秩序を壊している」という理屈なんでしょう。「俺達は常に正しい。悪いのはお前達だ」と。

でも買い上がった一般投資家も「蛇の道は蛇」で、仲間を押しのけても儲けようとする人たちは多いのだろうと思っています。

日本でも報道が始まりましたが、「銭ゲバ集団が買い上げた」ような印象を持つ報道。これも正しいのかも知れない。ただ「大手メディアは常に正しい」という考え方を根底に持っていると、問題の本質は見えないのは間違いがない。

私は今回の大統領選のデジャブを見ているような思いです。

何かが狂い始めている気がします。アメリカも日本も、中国も・・・

「性善説」が世界中で崩れているような気がします。そしてそれぞれが「我は善なり」と主張している。

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