いまだに「トランプ氏が大統領として復活する」という噂を信じている人っているのね。
トランプが署名した大統領令を引っ張り出してきて、「米国を今、統治しているのは軍だ」なんて言う人もいる。そしてトランプは3月4日に何らかの行動を起こすとか言われていた。実際にワシントンDCのホテルの予約状況を調べたら、なぜか3月4日前後は一杯で「やっぱり何か起きるのだろう」なんて話も流れていた。
この手の話しって前からあったし、陰謀論好きの私でも「それはないだろう」と思うことも多かった。そういう話の裏とりができないのね。
トランプを支持し、大統領として復活を願う人は多い。
こういう私もトランプ好きだし、トランプに大統領になってほしいと思ったし、不正じゃなんじゃと騒いだいた時にはどうにかそれを証明し1月6日の大統領を指名するときは大逆転が起きて欲しいと本当に期待していたんですよ。
でもそれは起きなかった。20日の就任式までも、やっぱり何も起きなかった。
1月6日に副大統領であるペンス氏が強権を発動することで「バイデン阻止」の可能性はあったのだろうとは思うけれど、ペンス氏はそれをしなかった。当然、トランプ支持者からは「裏切り者の烙印を押された」けれど、私としてはペンス氏がそこまでやるべきかどうかは疑問に思っていたのはこのブログにも書いてきたとおりで、「それが可能」だとしても「上院議長(副大統領)が選挙結果にイチャモンを付けることが可能」という前例はアメリカの将来にとっても良いとは思えませんでした。
それでもトランプが大統領になることが重要だという論もわかるのだけれど、トランプが一度引く事も重要だと思ったんですよ。そもそも彼の得意な大口も、トランプ陣営の弁護士たちも「言いたいことを言っている割にはそれを証明できなかった」のは事実。
当然、司法にも問題が大アリだとしても、「それを覆すことが出来なかった」のは、私はトランプサイドの力不足、読み不足だと思うわけで、やっぱり彼は「戦いに負けた」と思ったんですよ。正義がどこにあろうと、勝ち負けは別の話で、トランプは負けた。
でも本当にトランプを望む民衆の声が多ければ米国は変わるはずだし、「解決しなければならない問題は多い」とするならば、どれだけ時間が掛かろうとそれに着手する人は多いはずだし、その人達に本当にやる気があるのかどうかは、「一段落ついたいまだからこそ見えてくる」と私は思っています。
そんな現状ですが、マレーシア在住の立花聡氏が面白い考え方を言い出した。
今、巷では「トランプは復活する」という話が流れていますが、立花氏は「そんな大それた話がどうして削除されないのか」と。
未だにトランプ、トランプ派への弾圧は続いていますし、それはフェイスブック、ツイッター、ユーチューブも同じ。ところが「トランプが復活するというとんでもなく大きな話」は【野放しである】と。
なぜ?おかしくない?
というのが立花氏の考え方。
つまりですね、これこそが「反トランプ派の巧妙なトランプ派潰しじゃないか」と。ま、いわゆるこれも陰謀論になりそうですが、私はこの世の中は陰謀で動いていると思っているくらいで、この話も一理あるなと思いました。
起こり得ないことをいかにも起こりそうに話を持っていくと、多くの人がそれに期待をする。
だからこそ「その期待を裏切られた場合のダメージは大きい」ってことなのね。
ま、世界ではあえて「敵側に入り込んであることないこと話を流して混乱させる」なんてことは普通に行われているわけで、立花氏の「トランプの復活話」は「反トランプ側の仕掛けの可能性がある」と。
なるほどと思いました。
私自身は、トランプという個人に将来の夢を託すのではなく、彼が持っている理想に賛同する人が増えて世の中を「時間がかかろうとも変える」という意思を持った人たちが増えることが何よりも重要だと思うんです。またトランプほどの強烈な個性、カリスマ性が無くとも「トランプの理想を継承できる【大統領候補】は存在する」はずなのね。
もしかしたらその候補達の中にはトランプ以上にうまく行動できる人がいるかも知れない。
こればかりはわかりませんが、私が知る米国は「日本とは全く違う」のが見えるんですよ。つまり、「後継者がいない自民党」とはわけが違って、アメリカには素晴らしい候補者はいくらでもいるのではないかと。そもそもトランプでさえポンペイオにうまく動かされていた部分があるわけで、「トランプが全能の大統領ではなかった」のは間違いがないんじゃないですかね。
逆にあれだけ嫌われて揚げ足を取られるのは、私はやっぱりトランプにも欠点があるからだと思っていて、何が何でもトランプが帰ってこないと駄目だとは思っていないんですよ。
でもトランプが追った理想や、あの行動力を忘れてはならないわけで、支持者、支援者が何を考え、あとに続く政治家が何を考えどう動くのか、私はそこが重要だと思うんです。
日本だってそうじゃないですか。かつて保守派は「安倍さんの次の総理に一番適しているのは安倍さんだ」みたいな馬鹿なことを言うしかなくて今に至る。菅さんもイマイチで、次は?と見渡したら、私には絶望しかないんですよ。
だからトランプにしても彼だけを持ち上げるのではなくて、彼の益々大きくなる影響力を使って「しっかりした保守勢力基盤」と「後継者を育てる」ことが何よりも重要だと思うし、あの俺が俺がのトランプだって、「なんでもかんでも俺にやらせろ」と考えているかどうかは疑問。
私としては、アメリカの保守が死んだ時には世界の保守が終わる時と考えていますし、「いかに保守勢力を立て直すか」が最大の問題だと思っています。トランプ、トランプと彼をあてにしたところで、彼も歳だし、いつまでも最前線に立てるはずもない。
だったら今の日本の2Fさんみたいに、トランプは「強い影響力を持った個人」であればよいのかもしれない。
今のバイデン政権の後ろにはオバマが見え隠れするような気がしていますし、あのライス女史も同じく。バイデン氏は繰り人形でしかないのは間違いないと私は思っていますし、カマラハリスもバイデン氏とのセットで考えた場合、最適だと思われただけだと私は見ています。
最近の動きを見ていると、本当にバイデンはそろそろ引っ込むんじゃないかみたいに思えてくるほどバイデンは劣化しているし、とうとう「書いてはいけないこと」をオーストラリアのメディも書くようになってきた。「認知症」だと。
ここで大事なのはやっぱりトランプの影響力と彼に賛同する人たちの団結力で、トランプ自身が復活するとかしないとか、私はそれは問題の核心じゃないと思うんですよ。
最近、アメリカウォッチングをしていて感じることは、私が想像した以上にアメリカ人は「いろいろ知らなかった」ということ。
民主党はそのままではトランプに勝てないと察し、極左とも手を組んだし、では左派が一体何を考えどういうアメリカにしようとしているのかまで多くの国民は気がついていなかったように感じます。でもメディアはこぞって「トランプ攻撃ばかりしていた」わけで、多くの人々はその渦の中で洗脳されるだけだったのかもしれないと思うんです。
トランプは駄目だという人は多いけれど、ではバイデンのどこが良いのか?に答えられる人は多くないと感じます。
でも今、多くの人たちが多くのことに気が付き始めている。
皆がトランプを忘れるどころか、支持者は相変わらず熱狂的だし、支持率が上がっているという調査結果もある。そして実際に今、共和党が「トランプ抜きには何も出来ない状態」なのがはっきりしたじゃないですか。
それはトランプ支持者が予想以上に多く、それが拡大している証拠だと思うんです。多くのアメリカ人はやっぱりアメリカ人であって、「トランプという個人の攻撃ばかりをしてきたことに対する反省」も起きていると感じます。
これからの展開が楽しみです。
そして立花氏の提言に私は賛成します。
アメリカの劣化は私達日本人にも大きな関係、影響があって、日本の総理大臣が誰になるかよりも問題は深刻だと思う私。