世界のデータを見ていると、「ワクチンは有効である」というのはほぼ間違いがないようですね。ただ私が見ているデータでは「ワクチンの種類による違い」は全くわからない。
ワクチン否定派、様子見派にとっては「時間が止まっている」のと同じで、そうすることによる進展は一切見えていないのが現状。つまり「ワクチンを摂取することのリスク」は徹底的に隠され、言論封殺にあっていて現実的にどうなのかが見えない状況で、「ワクチン接種のメリット」ばかりが目につく。そして「治療薬」「予防薬」に関しても一切の情報が意図的に止められているのは間違いがないと思う。この辺はSNSの動きを見ているとわかると思うんですよ。ユーチューブがどういう動画を削除するか、どういう主張をするとアカウントを止めるかを見ていると、世界の政府が何を考えているのかがすぐわかる。
様子見派としての我が家は心が揺れています。ヨメさんも息子も「そろそろ摂取を考えたほうが良いんじゃない?」と言い出しています。またシドニーの次男坊ですが、彼も様子見派だったものの(我が家と話を合わせているわけじゃない)、会社からの「摂取しろという圧力」はかなり強いとのこと。
ただ我が家の状況を考えますと、「まさかのこと」が起きるとかなりややこしいことになるのははっきりわかっていて、私としてはそのリスクのほうがコロナに感染するより何十倍も怖い。
ただワクチン否定派は世界中でそれなりに存在感も出ていて、「自由を認めろ」「ワクチンパスポートで差別するな」と声を上げてデモも行われている。これって「国によって受け止め方が違う」と思うわけで、自由と民主主義を大事にする国、個人の権利に関しては敏感な国では、「ワクチン接種を強制」、「ワクチンパスポートによる差別(区別)」はしない力が大きく働くと思います。
これは日本も同じで、左派が大騒ぎするとそちらに流れる傾向がありますから、日本でも私はワクチン接種の同調圧力、ワクチンパスポートに大きな権利を付与することはないと想像しています。
ただし、問題はマレーシア。
マレーシアのコロナは「世界の動きに完全に取り残されている」と言って良い状況で、「ワクチンの有効性もはっきり見えない」「感染者数(新規陽性者数)は高止まり」「死亡者数も多い」、しかも「行動制限は厳しい」という、良い兆しが全く見えない状態。
だからマレーシアは「ワクチン接種圧力を強める」だろうと私は思っていて、それと同時に「ワクチンパスポートに存在感を出す」こともやるだろうと。なおかつマレーシア国民はとんでもなく従順で、歴史的にもマレーシアはイギリスの良き植民地であったこと、日本統治時代も(中華系を除いて)大きな問題は出なかったことも関係なくはないような気がしています。
これはマレーシアの政治の世界を見ても、詳しいことはわからないにしても「変わっているなぁ」という感じは受ける。政治家の力が非常に強い。やりたい放題のところも見えるぐらいで、また経済的な構造を見ても「支配者と従順な国民」という図が私の頭から離れないんですよ。これってお隣のタイとも大きく違っていて、まさに植民地時代からの「違い」が見える様。
つまり何が言いたいかというと、「自由が制限されることは簡単に起きうるだろう」と思うわけです。今の厳しい行動制限令に対しても国民が行動を起こすことはない。他国のような、暴動にも近いデモが行われることもない。
でも救いは、どこぞやの独裁国家とは違って、民主的な国であるという印象も強く、まさかと思うようなことは起きないような感じがしないでもない。
でもそれこそがマレーシアの弱点で、感染を抑えきれないのも構造的な問題があるような気もするわけです。なぜ最初から「外国人労働者が問題になるだろう」ことはわかっているのに、効果的な対策がなされないのか。政府は頑張っているように見えますが、「大きな網目の【ザル】」を私はイメージしてしまいます。タブーが多い国なのかもしれない。
ただ「ワクチン接種率はかなりのスピードで上がっている」のは間違いがなくて、あと2,3週間の内にそれなりに「効果が見えてくる」ような気がしないでもない。
でも現状は最悪。
まず感染者(新規陽性者)の人口比を見ると世界のトップ勢の一つで、つい最近までマレーシアを大きく引き離していた各国、イギリスやオランダでさえ沈静化がはっきり見えるのに、マレーシアは上昇中。減る傾向は一切、全く見えない。
5月1日から7月28日までの、100万人あたりの感染者(新規陽性者)数の推移。このグラフは7日平均ですが、平均しないと非常に見ずらいグラフになるし、平均化することによる【遅延】は対策の効果が目に見えるにはかなりの時間差があるので良いと思っています。
この一ヶ月で世界の様相がガラッと変わったのがわかりますね。そろそろマレーシアが単独1位になる勢い。
私達がまず理解しないとならないのは、この数値は「PCR検査で陽性とでた人たちの数値」であって、陽性者=感染者ではないということ。そして前の日記に書いたように、アメリカはPCR検査をやめる方向にあるということ。そして一番大事なことは、【イギリスのように陽性者は多くても劇的に死亡者は減り、陽性になることを重視しない国が増えている】こと。
かなり前から、PCR検査の結果を重視するなという専門家の声は多くありましたが、その意味がまさに今、世界に起きていることからもわかる。
上のグラフと比べてみるべき重要なグラフは、100万人あたりの死亡者数。上のグラフと同じ国々の数値ですが、見た目の印象がかなり違うのがわかる。これはまさに【ワクチンは効いている】ことを意味しているんじゃないですかね。
ワクチン接種率が高いのに、新規陽性者も死亡者も多いじゃないかと言われていたモンゴルも沈静化の方向にあるのはわかる。
マレーシアも2,3週間のうちには、この傾向が見えるようになるだろうと推測するのは間違えじゃないと良いのですが・・・。
7月28日の時点での、各国(上のグラフと同じ国々)の「ワクチン接種率」。濃い色は接種完了。薄い色はまた中途。マレーシアは日本とほぼ同じ接種率だけれど内容が違うところにも注目。
これらの国々のデータを見ると、「ワクチンに頼る」のは正解となりますね。感染者も死亡者も多いタイやインドネシアはまだスタートしたばかりで効果を言う時期ではないと思われますが、マレーシアは、そして日本も接種するスピードは早く【そろそろ効果が見え始める時期】と言ってよいんじゃないですかね。でも明日、明後日ということではなくて、私が想像しているのは【2,3週間後には効果が見えるだろう】程度の期待です。
私の印象では「ワクチンは想像した以上に効果が出ている」ということ。
ただ忘れてならないのは、「長期的に見たリスク」は未だに闇の中で、短期的なリスクはほとんど報道されていないという点。
そして世界が忘れるべきではないのは「インド」で、地獄の様が一転して沈静化したこと。是非、改めて「陽性者の推移」「死亡者の推移」、そして「ワクチン接種率」を見て頂きたい。
インドでは「ヒジョ~~~に不思議なことが起きている」のは間違いがない。彼らも「俺たち、何か対策らしい対策をしたっけ?」と思っているんじゃなかろうか。
それと、このグラフ群は、「Our World in Data」というサイトで自由に作れますが(ここ)、多くの人たちが想像した「アフリカの途上国はとんでもないことになるんじゃないか」という予想は、現実的にどうなっているか。
興味がある方は是非、見て頂きたい。
アフリカもインドもそんなのは関係ないと思いがちですが、この国々の動きに注目し、なぜそうなるのかを想像することは非常に重要じゃないですかね。
ま、どちらにしましても、世界は「コロナは風邪と同じ」と言えるような方向に動いている。重篤者、死亡者が少なければ大騒ぎする必要はないのは間違いじゃないと私でもそう思う。
そしてイギリスでは規制の解除が進んでいる。これは「感染者が増えても構わない」という考え方で、これこそが【集団免疫の獲得への近道】じゃないでしょうか。そして今、世界が注目していた「感染者が増え続けるイギリス、オランダ、スペインがどうなっているのか」を改めて上のグラフで確認して頂きたい。
これを見ると、私は「Covid-19との戦い」の結末は見えてきた気がしています。
イギリスは競馬で言えば第4コーナーを回った。マレーシアはまだ第二コーナー。タイやインドネシアはまだ第一コーナー手前みたいな感じがします。
このまま世界が進み、ワクチンが行き渡り、重篤者・死亡者が劇的に減るようなのがはっきり見えた頃にならないと、きっと治療薬や予防薬が注目されることは無いんじゃないですかね。物事には順番があって、大事なことをまず重点的にやって、それを止めるような動きは抑え込むのも当たり前と言えば当たり前だと思う。
きっと来年の今頃は、多くの治療薬、予防薬が出て、それが話題の中心になるのだろうと思っています。
ええ~~、来年?なんて声が聞こえてきそうですが、コロナも人類に襲いかかった「自然現象」だとすれば、そう簡単に、しかも私達の時間軸ですぐに結果が出るなんて期待するほうがおかしいと私は思っています。
ただ、今回、私が書いたのは「甘い期待」かも知れず、今のコロナとの戦いは「第一章、第一幕」でしかなく、これからこの戦いは延々と続き、次なる大物が出てくる可能性は十分あるんじゃないでしょうか。
効果が見えるワクチンでさえ、「その持続性」を忘れるべきではなく、「その効果をすり抜ける変異株が出てくる可能性を無視する」のはあまりにも私達の自分勝手な考え方かもね。
「今回のコロナ渦は、地震で言えば【前兆かも知れない】」という考え方も重要だと思っている私。
私が心配性なのはこのブログの読者はよくご存知だと思いますが、私は「想定外を想定するのが重要」だという考え方を持っています。なぜなら、人生が大きく変わるのは会社の倒産にしても【想定外】が多いから。
世の中では「想定外でした」というのが責任逃れの言い訳に常に使われますが、私は想定外のことで人生が大きく狂うのを経験してきたし、見てきたし、そんな言い訳を受け入れるべきではないという考え方です。でも「想定外を想定する」のは理屈的におかしな話ですが、私としてはそれさえも想定する事が重要だと思っています。そしてそれが一家の主としてはアタリマエのことでしか無いと。
「万が一のことは考えている」程度じゃ全く足りない。そもそもその程度のことは誰でも考えているのが普通で、それで安全を確保するのは簡単ではないと思っています。結局、人って「やれることをやる」レベルでしか無くて、それ以上のことは「想定しても無駄」「対処方法なんて無い」と自分を甘やかしているようにも感じます。というか、まさに自分の中にそういう言い訳ばかりする自分が常に存在するのを感じています。
また「もし何も起きなかったら」ですが、「何も起きなくてよかったね」で済むような対処方法を考えるべきで、「何も起きなかったら起きなかったで困ることになる」ような対処法って駄目なんですよね。「原子力発電は危ない」からと言って、会社もやめて子どもたちの学校もやめさせて、家族みんなでオーストラリアの山奥に住み着くのが良いのかどうかというのと同じ。
コロナに関しては、前に二度紹介しましたが、この「天然痘撲滅に貢献した学者」の考え方を忘れるべきではないと思っています。
このインタビューが行われたのは6月のことで、今の状況とは違うのはお忘れになりませぬように。
来月の今頃は一体、どんなブログ記事を書くことになるんだろうか・・・・。
ワクチンのリスクが気になる方は、マレーシア在住の「競売大好きさん」のこの記事を読んでみることをオススメします。