土用の丑の日は「特大うな重」。美味しかった~。

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今年の土用の丑の日は昨日、7月28日ですが、我が家では今日、鰻を食べることに。

鰻って美味しいですよね~。

と言いつつ、我が家は日本の本当に美味しい鰻の味なんてとっくの昔に忘れていて(最後に食べたのは20年前か)、マレーシアで普通に売っている多分、中国産の安い鰻。それでも美味しいと思う。

そもそも私は「鰻を焼く匂い」「タレ」そして「山椒」だけでも美味しくご飯を食べられる変わり者だから、わけのわからない中国産でも十分。でもきっと「ニホンウナギ」じゃない違う種類なんでしょうね。

オーストラリア時代も同じで、安いからいつでも食べられるし、「かつて日本では特別な食べ物だった」ことを考えれば、中国産の安物でも十分幸せになる。日本の本物の天然うなぎを食べたいなんて全く思わず。(我が家の場合、日本の鰻の美味しさは忘却の彼方に行ってしまったからそう思うのかも知れない)

ただし、こだわりが全く無いのかというとそんなこともなくて、「大きさ、特に太さは重要」だと思っていて、小さくてペラペラの鰻なら食べたくない。これは不思議にヨメさんも同じで、前世はチワワか?と思うような少食のヨメさんでも、鰻だけは大きいのをペロッと食べるから面白い。

お重に溢れんばかりの鰻。そして厚み。これじゃなくちゃ~~。

ただし、問題はマレーシアでこの大きさの鰻をどうやって手に入れるか。一般的な鰻のほぼ2倍の大きさ(重さ)。

かつてはWmartで買っていました。でもWmartより安いお店を見つけて買ってみたのが最近我が家で食べている鰻。

Suming Trading Japanese Food Supplyという会社。(フェイスブックはここ)

またこの会社は「Onfresh Japanese Grocery」という名でオンラインショップも持っている。

ここでは二種類の「鰻の蒲焼き」を売っています。

◎ RM29.80 40’s 240-260g/PC

◎ RM44.90 25’s 400-420g/PC

このRM44,90が我が家の買う鰻です。

小さい方も実はこれでも大きい方なのね。

皆さんは鰻を買う時に「グラム数」を見ますかね?

私は魚でも肉でもなんでも「キロ単価」で考えるのが癖になっています。だから当然、何でもグラム数はチェックする。

そういう見方をしていると、この安い方の鰻も実は「大きい」のがわかります。一般的なのは200グラムぐらいなのね。そして価格はRM21~24って感じですかね。だからこのRM29.80という価格を見て「安くないなぁ」なんて思ったら駄目なわけです。

ちなみに覚えておいたほうが良いことがありまして、鰻の場合(頭無しの蒲焼き)、「規格」があるのね。上の画像には40’s、25’sと書いてありますが、実際には40P、25Pという言い方をする。これって10キロあたり何匹かという数え方。つまり40Pというのは40匹で10キロ。つまり1匹250グラムぐらい。25Pは25匹で10キロだから、一匹400グラムぐらいなわけです。

日本では10キロじゃなくて、1キロで何匹という数え方もある様子。詳しいことはわからず。

どちらにしてもこの大きさがわからないと価格が高いのか安いのかも全くわからないわけですが、実は「キロ単価」ってあまり変わらないのね。それどころか、大きな鰻のほうが需要が少ないからキロ単価は安かったりする。

どちらにしても、鰻を見比べる時には、この25Pとか40Pとかそういう数字(重さ、大きさ)を見ないと価格も大きさもわからないわけです。通販で買ったら「うわっ、小さっ!」なんてことも起きる。私が見た限りでマレーシアで多く出回っているのは50Pで、一匹200グラムていどのもの(価格はRM21~24ってところ)。でも最近はもっと小さいのが売り出されている様子。だからグラム数には気をつけて見ないと、悲しいことも起きるんじゃないですかね。通販ではグラム数の表記がないものもありますが、これは「ウラがある」と考えるのが妥当だし、そういう業者は使わないほうが良いと思う。もし業者に悪気がないにしても、常識はずれなのは間違いないですから。

その点、レストランではグラム表記なんかしないのが当たり前ですし、高いのか安いのか判断もできませんね。逆を言えば大きな鰻を使えば当然、高くなるわけだけれど、客は「価格のみ気にする」から、太めで大きくて満足度がある鰻は使わない方向になるんじゃないですかね。私としては2種類置いてほしいくらいだけれど、そんなレストランは見たこと無い。(そういえば、日本の鰻屋の松竹梅って大きさ(量)の違いなんですってね。寿司屋の松竹梅とは全く違う)

鰻ってどの大きさが良いかってのは人それぞれで、我が家は大きい(太い)のが好み。これって一般的な魚と同じで、大きい(デブ)の方が【脂のノリが良い】のね。小さい(痩せ)ものだとペラペラで硬い感じがする。

大きな鰻といっても「超巨大」なわけでもなく、骨が気になるなんてこともない。(ちなみにゴールドコーストの鰻って1メートルぐらいはあるのが普通。釣りで釣れることがありますが、大きいのにパサパサで全く美味しくない)

だから「大きいのがなければ、小さいのを二枚食べれば良いじゃないか」というのは駄目なのね。

でもそれ以上に重要なのは、家でどういうふうに調理するかですよね。

解凍方法にまで我が家はこだわりませんので、冷蔵庫で解凍しますが、絶対に、何が何でもやらなければならないのは

「お湯でタレを流して洗うこと」

じゃないですかね。安い冷凍物が美味しくないとか臭いとか言われるのは、ほぼこのタレが原因。このタレが臭いのね。

というか、そもそもスーパーで買うような刺し身は「塩水処理をする」とか「塩を振って放置し、浮き出る水分を洗い流す(or拭き取る)」なんてのは一つのお約束ごとじゃないんでしょうか。これは肉でも同じで、「ドリップ」「表面のヌルヌル」が曲者なんですね。だからこれを洗い落とす。マレーシアに来てからの我が家は「何でも塩水処理する」のがお約束になりました。(笑)

これってマレーシアみたいに高温多湿で、しかも生鮮物の取り扱いが悪いところではMustだと思うんです。

鶏肉も買ってきたらヌルヌルするなんてことがあるじゃないですか。あれこそが「臭みの原因」であり、「雑菌が繁殖している」と私は考えています。だから必ず塩水で洗う。これって冗談じゃなくて、唐揚げでも「味が変わる」のはわかるはず。魚も同じで、「湯引きするのと同じ」と考えたら良いと思います。

我が家が熱湯で鰻を洗うのを始めたのは30年以上前のことなんですが、実は「タレが甘すぎる」からだったんです。だからそれを洗い落として好きなタレを使う。でもそれが結果的に臭みを抜くことになっていたのね。

その後に焼くわけですが、焼き方は人それぞれで、「チンするだけでOK」の人もいれば、「わざわざ蒸して、その後焼く」なんて人もいる。あるいは「日本酒を掛けてホイルで包んでオーブントースター」なんて手もある。

私の場合は、お湯で洗った後、フライパンに入れて、日本酒を注ぎ蓋をして、火を付ける。蒸し焼きです。そして日本酒が蒸発してもそのままにして、下になっている皮側を焼く方法。これって餃子の焼き方とほぼ同じです。これだとフワフワになるのね。皮が硬いなんてこともなくなる。

でもヨメさんのやり方は、お湯で洗った後、日本酒を掛けて、そのままオーブンで裏表ともに焼くという方法。今回はそれでした。

私のやり方のほうがフワフワになりますが、ヨメさんは九州女でそもそも鰻を蒸さないのが普通じゃないのかな。関西風ですね。だからある程度、歯ごたえがあるのが良いみたい。私にはちょっと硬く感じますが。(でも大きな違いがあるとは思わない)

ま、その辺は好きなようにやればよいだけの話で、どの方法にしても異常なほど簡単。

タレは市販のもので十分だと思うし、醤油、酒、みりん、砂糖を煮詰めるだけでも良いんじゃないですかね。

凝る人はそのタレを付けつつ、表面を焼く、なんてことを2,3度繰り返すのかも知れませんが、我が家はそこまでやりません。それでも十分、美味しいと思う。

今日は、中国産の特大だけれど安い冷凍の鰻で幸せになれました。

ありがとう~~~。ごちそうさま~~~~。

あああ、一つ残念なことがあったことを書いておきます。

それは山椒。

山椒ってとんでもなく「香りが飛ぶのが早い」のね。だから我が家では「必ず冷凍庫に入れる」ようにしているんだけれど、それでも駄目だった。また黒七味の原了郭の山椒もあったけれど、完全に香りが飛んでいてがっかり。

我が家は山椒の出番はすくなくて、普通なら山椒を使うところでも「黒七味」を使うことが多い。だから冷凍庫に入っているものも去年の山椒。

テレビだったか、山椒って「ビンのフタを開けた時からすごいスピードで香りが飛ぶ」というのを知り、だからこそ冷凍庫にも入れるのだけれど、駄目だった。(我が家は普通のスパイスも冷凍庫に入れる)

美味しい山椒を食べるには、「頻繁に買い換える」ことしかないんだろうか。

ただ今回は、いつもは鰻にはつかわない「粒山椒」を使ったんですよ。ご飯と鰻の間に散りばめた。これが良い働きをしてくれたので残念な鰻にはならなかったけれど、山椒と鰻ってとんでもなく強いつながりがあると思う。山椒がない鰻って、醤油がない刺し身みたいな・・・ってそれは大げさか。(笑)

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