中国の不動産開発大手「中国恒大グループ」がかなりヤバいことになっているという話が去年から出回っていますが、いちおう注意していたほうが良いんじゃないですかね。
日本円で32兆円規模の負債があり、資金繰りが出来ずに資産を売却したりしていますが、もうどうにもならないようで開発中の物件も今はもう止まっている様子。
あのジョージ・ソロスも「(アメリカは)中国株への投資を禁止する法律を作れ」と言い出しましたよね。こんな強烈な注意喚起って聞いたことがない。
そして9月20日に利払い期限が来ますが、中国政府が債権を持つ銀行に【恒大グループが利払いをしない可能性を伝達した】とのこと。
デフォルトが実際に起きるとどうなるのか。世界にどういう影響があるのか、そんなことをきっちり考えて、いくつかの道を想定することは大事だと思います。
ただなにか起きるという前提で行動をするべきということではなくて、積極的に売りはせずとも「プットを買う」、「投資予定はちょっと待つ」のも良いかと。もうプットは高くはなっていますが。
しかし中国って読みづらいですよね。
最近の習近平ってとんでもなくおかしくて、また暗黒の「文化大革命」を始めたと言って良いようなことをしている。
ただ私達は「経済至上主義」で物事を考える傾向がありますが、習近平にとって大事なのは経済ではなくて「主義、思想の確立」の方なのは間違いがない様子。当然、経済の停滞はもちろん、崩壊するようなことが起きたら大変だとは思うものの、それよりも「中国共産党のあるべき姿」、当然その中心に自分がいるわけですが、それが何よりも大事で経済は二の次と考えているんじゃないかと彼を観察していると感じます。
でも加入なんかまず絶対ムリなTPPに加入すると言い出したり、本当に分けのわからない国。
経済が崩れれば反習近平派は勢いづくし、国民からの突き上げが半端ではなくて「政権は倒されるだろう」と思うわけですが、彼はあえてその綱渡りをすることを選んだような昨今の動き。
私は習近平が「中国恒大グループ」を救うとは思えないんですよ。でも見殺しにすることもないだろうと。でも経済的なダメージを本人は気にしていない、民間の大損も関係ない、もっと大事なことがあると考えているフシがあるように感じます。
具体的に何をするかは、私の脳みそでは全くわかりませんが、西側諸国の脳みそで考えると答えは出ないんじゃないかと思ったり。
どちらにしても大激震が走るかもしれないという想定は大事で、それで儲けを考えるのも一つの手ですが、何が起きても損失はできるだけ減らす方法をこの数日で考え、実行するのは大切かと。
また自由に動かせる資金を確保しておくのはMustかも。
大筋はこちらの動画で。
中国、「リーマン危機」再発防げるか-恒大巡る悪夢のシナリオ検証
中国恒大集団への抗議活動が中国全土で行われている。極めて深刻な資金難に陥っている同社の資産運用商品を購入した7万人を超え…