世界中で「値上げ」が顕著になってきましたね。
もともと「物流がうまく行っていない」のは言われていて、貨物運賃の値上がりはあったし、今でも港での貨物の滞留は深刻な様子。
「物資がないのではない。物流の問題」であるなら良いのですが、原油もガソリンも値上がりしていて、これはボディブローのように効いてきて、ありとあらゆる分野に値上がりが広がっても全くおかしくない。
中には「アメリカはハイパーインフレに襲われる」なんていう評論家も出てきて、そのインフレは【お金を刷った額に比例する】と。
ま、コロナで各国は未曾有の金融緩和をして世の中にはごっそりお金が有り余っていますし、株式市場が好調なのもそれが理由の一つでしょうし、今後どうなりますかね。
インフレにならないほうがおかしいと思います。
実は、我が家は全くインフレに対しては対処していません。
逆に、歳なんでしょうねぇ、積極的な対処を考えると「危険が増大する」と考えるようになってきました。
ただ気になるのは「為替の大きな変動」で、これもまた事前に予測し対処したところで「自己満足」の域をでないだろうと思っています。
「予測なしに流れに乗る」ことだけを考えるのが私のやり方ですが、それに必要な原資だけは準備しておくって感じですかね。
さて、マレーシアの生活でインフレの影響がどれほどあるか。
これに関しては、そもそもマレーシアの物価は安いわけですから、ハイパーインフレが来ない限りは多少のインフレなら吸収できるだろうと楽観しています。
ではもしハイパーインフレが来たら?
全面降伏するしか無いかな。(笑)
私もそういう風に考える歳になったのを感じますが、物事をもっと積極的に考えていた頃を思い出しても、結局は、「競馬の勝ち馬を予想する」のと大差がないのが私の過去の経験です。
予想も対処もうまく行けば「俺って結構できるじゃないか」なんて自画自賛をして、外れた場合は「それがあったことを一生懸命忘れる」のが常。
ま、事業をしていれば常に予想と対処をしなくてはなりませんが、それとて勝ち組負け組が出て来るのが世の常で、【きっちり予想と対処をしていればOK】なんてのは私は絵に描いた餅でしかない、単なるナルシシズムみたいなもんだと、この歳になると考えます。
しかし世の中の変動が大きいと最近、強く感じます。
特に世の中の左傾化は著しく、全体主義、社会主義に向かっているのは明らかで、でもそれで皆が幸せになれるとも思えないどころか、「既得利権、利益を掴んでいる勝ち組が、社会主義の統制方法を覚えてしまった」というとんでもない時代の始まりに見えるんですよ。
あることないことを、あるいは小さなことを大問題だと騒いで「新しい価値観」を作り、世の中を変化させていく。でも「良い方に変化させる」というのが目的ではなくて、「変化そのものが飯の種」になるってのが見え隠れしている時代。
脱炭素なんてそれの良い例だと思っています。
コロナやワクチンに関しても、どうにも納得できない「なんらかの力が動いている」のを感じますし。
そしてその「力」に「善なるもの」を私は感じないんですよ。【善である】という大々的なプロパガンダがあるのを感じるだけ。
そしてその変化は大きいほど勝ち組には良いわけで、これに私達庶民が翻弄される時代に突入した感じを非常に強く持っています。
私はかなりの確率で「格差はもっと広がる」と思っていて、弱者の救済案も「助けるのではなくて、その場に固定する方策」に見えます。これを逆から見れば「勝ち組は勝ち組として残る」ことを意味するわけで、私が望む世界とはどんどん離れていく感じがしています。
これから世界を襲うであろうインフレも同じで、弱者が標的となる。私はインフレそのものが「計画されたもの」のような気さえしてくるわけです。
私は勝ち組になりたい、強者になりたいという考え方って一切持っていなくて、常に「弱者側から既得利権、勝ち組に矢を向けたい」と考えているのですが、それも益々難しくなる時代になったと感じています。
インフレに負けるのは悔しいですが、もう私には戦う意欲もないほど歳をとってしまった感があります。(笑)
若い人たちには本当に頑張って欲しいと思います。
でもそれは「勝ち組に付く」という意味ではなくて、彼らが作り上げている牙城に挑戦して壊して欲しい。そしてインフレにも負けない体質を作って欲しい。
さてさて、私も歳をとったと言いつつ、老兵とて遊んでいるわけにはいかないので、戦うしかありませんが、どういう戦いになるかな~。
若い頃とは違う戦いになるはずで、それはそれで「老兵としての生き方」みたいなものも模索したいと思ったり。
【コロナが収まって次に来るもの】ならまだしも、【コロナ渦の中で次なる問題】がでてくるだろうと思っています。