日本からの海産物はそこそこ美味しかった。満足~~。

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私は料理がうまいわけでもなく、経験が多いわけでもなく、でも海産物を自分でどうにかするのは若い頃からやっていましたので、どうにかなると言えばどうにかなります。

でももちろん素人としても「出来ない方」なのは間違いがなくて、せっかくの素材でも駄目にしてしまうこともなくはない。調理実験は好きですが、「料理」に何よりも大事な「センス」がないのも自覚しています。

さて今回の海産物ですが、結論から言うと、まぁまぁうまく出来ました。

特に美味しくて、ヨメさんが美味しい美味しいと五月蝿いぐらいだったのが「鱈の白子」。

これを氷塩水+日本酒で洗い、スジを取って分けて、それを70度ぐらいのお湯でゆっくり、でも火を通しすぎないようにして、氷水で一気に冷やしたのがこれ。

必要な素材はなんでもあったのに、なぜか「大根」だけなくてがっかり。紅葉おろしが出来ず。

白子ポン酢。

しかしまぁ、トロリとしてクリーミーで美味しかった~。臭みも全く無いし、アニサキス対策もばっちりだったし、ヨメさんも息子もヒーヒー言って喜んでいました。彼らがあそこまで喜ぶのも珍しいし、私としてはそんな彼らを見るのが何よりも嬉しい。

ナマコはちょっと失敗してしまったかも。

息子が「硬いナマコは嫌いだ」なんてアホなことを言い出したので、今までやったことのないひと手間を加えたんですよ。熱湯に数十秒間だけ浸けるという方法。これで若干、柔らかくなるんですが、色も形もなんだか変で、私としては納得できず。でもま、味的には全く問題がなく、冷凍の柚子の刻みもあってよかった。これがあると無いとでは雲泥の差が出る。

そして問題はセコガニですね。

あまりにも小さいのでテンションが下がってしまいました。これを茹でるわけですが、私が気になっていたのは【火を入れすぎると内子(うちこ=体内にある赤い卵巣)が固くなる】という点。これはセコガニに限らず、内子を持つカニはマッドクラブも同じですが、しっかり茹でたり蒸したりすると固くなるしイマイチ美味しくないと思うんですよ。だからネットリというと大げさですが、ちょっと柔らかさを残した茹で方をしたくて、どうやろうか悩んでいたのですが、現物が届いてそれを見てからは、ま、適当に茹でればいっかと考え方が変わってしまいました。(笑)

でもま、茹で方としては問題は無かった。沸騰したお湯の中に入れて10分です。

私としてはこういうのを作ろうと思っていたんですよ。

ところがテンションは下がっているし、あまりにも小さなカニだと面倒で、途中で断念。(笑)

でもセコガニ二匹(二杯)分の内子、外子、ミソは十分で、抜群とは言えないまでも美味しかったのは良かったです。

これにカニの身をほぐして上に並べれば完成ですが、面倒くさいのでやめました。身ですが、本体の方もいちいち身をほじくり出すのも嫌で、塊を口に入れてチュッチュすすって終わり。細い足から身を取り出すのも考えただけでゾッとするので、切り離した足はすべてヨメさんにあげることに。ヨメさんもカニが大好きなんですが、こういう面倒なことは全く気にしない人。本当に好きなんでしょうねぇ。

その他、マレーシアでは食べたことがなかった「銀杏」とか「ムカゴ」。

ご飯物は大好きな「おいなりさん」。(笑)

そして我が家の必需品である「ナガイのもずくスープ」。

マレーシアに住みながら、日本に居るような錯覚があったひと時でした。でも脳裏に浮かぶのは「日本の料理屋」ではなくて「居酒屋」。(笑)

しかし今回の家食ほど「日本酒」が合うことって珍しくて、キンキンに冷やした日本酒を久しぶりに飲みました。

でも有名で高価な日本酒ではなくて、「紙パックに入った日本盛のすきっと冷酒」です。このお酒はFocal Marketingからいつも買うのですが、2リットルで69リンギ。激安でしょ?

この安酒ですが、本当に馬鹿にできなくて美味しいと思うし、料理酒としてもこれを使っています。ただし問題は私が使おう、飲もうと思ったときには「もうすでに誰かが飲んでしまって残っていない」のが普通だということ。(笑)

今回はヨメさんには内緒で隠しておいたお酒を出しました。(^_^)v

なんだかんだで今日の海産物料理は点数をつければ80点です。これだけ美味しければ私は全く問題がなくて、高価な日本料理屋に行こうとも思わないんですよ。いや、行きたくないと言えばもちろん嘘になりますが、それなら「次はとらふぐの磨き」が良いなぁとか、「2キロぐらいの活き締めのヒラメを取り寄せよう」とか考えるし、その方がワクワクするし盛り上がるんです。

大事なのはやっぱりコスパで、細かいことを書くのはやめますが、思ったほどお金はかからないんです。ナマコにしても白子にしても「明日の分」まであるし、まだ手を付けていない1.2キロもある「本マグロの【冷蔵】の赤身」とか、冷凍庫に入ったままの「蒸しマダコ」とか、そしてまだまだ次の計画もあるんですが、家族3人で有名な和食店に一度行くだけの費用で、かなりの海産物が手に入るのね。

このコスパが良くなければ何の意味もないわけで、金銭的に余裕がある人は好きな店に行って食べたいものを特別に日本から取り寄せてもらえば(多くの店はそれに対応してくれるはず)済んでしまうことでしかない。

そりゃ、良い和食店ではいろいろな種類、もっとハイレベルの素材、そしてそれを腕の良い板前さんが調理してくれることを考えれば、私が調理するものなんて月とスッポンの差がありますが、我が家はグルメではないし「ハイエンドを追い求めたい」という思いは全くありません。それより、殆ど日本のものが手に入らないゴールドコースト生活が25年続きましたし(オーストラリアは輸入制限が厳しい)、マレーシア生活もそれの延長なわけで、「良いものを食べたい」という前に、「今まで食べたくても食べられなかったものを食べたい」という思いのほうが遥かに強いんです。

次は何を取り寄せるかほぼ決めているんですが、なんだと思います?「マアジ」なんですよ。それも普通の「マアジ」。一本釣りの素晴らしいマアジでもなければ、ブランド名がついたマアジでもなく、「普通の網で獲った、普通のマアジ」です。日本ならどこのスーパーでも売っているようなマアジ。そんなものに、とんでもない魅力を感じるのです。

私もこの30年間の間に、美味しいマアジを食べたのは「日本に行ったときの数回だけ」だなんて信じられないでしょ?

普通の日本人がなんてことも思わないものに私は魅力を感じるし、それが夢にまで出てくるのです。(笑)

また我が家の長男ですが、ゴールドコーストで育ちましたし、日本には数回行ったことがあるだけで、私達日本人が普通に食べて来たものでも「食べたことさえない」「その存在すら知らない」のが多くあるのね。私はそれが気になっていて、長男のためにも「日本人が普通に食べてきたもの」を経験させたいのです。日本人なのにカマスの塩焼きさえ食べたことがないって寂しいと思うわけです。彼はもしかしたらアジの塩焼きも食べたことが無いかもしれない。キスの天ぷらどころか、メゴチやハゼの天ぷらの美味しさを彼は知らないことが私は気になります。

マレーシアに来てからは「欲しい物が売っていない」と文句ばかり言っていましたが、最近は、取り寄せることが出来るだけでも幸せだと思うようになりました。ゴールドコースト時代にはその取り寄せすら出来なかったんですから。でもローカルの海産物の話になるとゴールドコースト、オーストラリアのほうがマレーシアよりかなり豊富だと思う。そして新鮮。

今、思い出しましたが、私達がゴールドコーストを出る間際に借りていたコンドミニアムですが、そこから見える対岸に「漁師の港」があったんですよ。毎日、早朝に彼らは出ていって夕方には返ってくるのをいつも見ていましたっけ。その港に行くと、船から直接「新鮮なエビとかカニ」が買えるのね。

懐かしいなぁ・・・。

漁港の隣にあるホテルは6星ホテルのベルサーチ。不思議な街でした。

 

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