ウクライナはやられっぱなしの様な感じがありますが、それなりに抵抗は効いていてロシアの進軍が遅れている様子。そしてロシアの「兵站」がきっちり届いていないという報道もあって、ロシアも焦っているんじゃないですかね。
ロシア国内の反対の声が大きいこともあるし、スイフトからロシアを締め出せばドル決済もできずロシアの通貨であるルーブルは劇的な大暴落をするはずで、ロシア国内はインフレの嵐で大混乱に陥るんじゃない?プーチンも落とし所をきっちり示さないとうまくないんじゃないかなぁ。
私が気になっているのは「気候」なんですよ。
ロシアが侵攻した時期は前から「この頃だろう」というのは言われていて、それは「地面が凍る」時期。私には現地のことはわからないけれど、舗装された道路だけで侵攻するのではないそうで、戦車や装甲車は「地面が凍結していないと動けない」とのこと。
逆に春が来れば、凍結していた地面はまたぬかるみになるわけで、そうなるとロシア軍は動きが取れない。ロシアに帰るにも問題が出るということになる。
プーチンは早期決着を付けるしか手はないはずで、ウクライナが頑張って抵抗が続けばロシア軍は自ずと戦闘を停止し、撤退するしかないんじゃない?
逆を言えば、まさかの禁じ手を使うかもしれない。
しかしロシアのウクライナ侵攻に世界はどう反応するか、ロシアがどういう立場に追い込まれるかは簡単に想像できたはずなのに、それでも「侵攻する」と決めたプーチンは一体何を考えていたのか。どこをどう探してもその合理的な説明をしている情報にはたどり着けず。
狂っているとしか言いようがないと思う。
そしてそれはバイデンも同じだと、私は思う。正しいことは正しいとそれを押し付けても、相手には相手の正義や理想があるわけで、意地を張り合えば行き着くところは決まっているんじゃない?そもそもNATOってなんなのか。なぜソ連崩壊後でも東に拡大してロシアを追い詰めるのか。それが私には理解できない。
バイデンの演説を聞いていると「ロシアを滅ぼす必要がある」と言っているのと同じ様に聞こえるわけです(ソ連崩壊後にアメリカ資本は大きな利権で莫大な利益を出していたのに、それを潰したのはプーチン。それの恨みとまたプーチンが去ったあとの利権を狙っているのかも)。私がそう思うくらいだから、被害妄想になっているプーチンにしてみれば「ここで動かなければどうにもならなくなる」と思うのも当たり前じゃないのかなぁ。
そして窮鼠猫を噛む。
猫を噛んだ鼠が悪いと、世界は鼠を叩くのみ。
ロシア国民のウクライナ侵攻に反対する勢力は大きい様で、NATOには抵抗しないと国民が決めれば穏便に生きる道はあるのだろうけれど、それはプーチンが夢見る祖国ロシアの姿ではないんでしょう。
極端な愛国者、右翼が政権を取るとこういうことになるってことなんですかね。今回のロシアを見ていて、日本のリベラル派が何を心配するのかちょっとわかったような気がしないでもない。
かといって、守る側も平和主義者が理想論を振り回していると「何かが起きた時にはとんでもないことになる」のは間違いがないのは今回の件でもわかるわけで、北朝鮮や中国が間近にある日本がのほほんとしていて良いとは思えず。そして切羽詰まっているのは台湾で、日本が「台湾有事は日本有事」なんて言って中国を牽制していても、日本には何も出来ないのは中国はよーくわかっているんじゃないですかね。そして世界がどう動くのかも中国は学んだ。
ましてや台湾を国として承認しているのは世界のごく一部の国々だけで、「台湾は中国の一部」という前提でいる国のほうが圧倒的に多い。日本もアメリカも同じ。つまり、中国の台湾侵攻があったとしても、「国際法上は中国の内戦」でしかなくて、どの国も台湾を助けることは無理でしょう。まさに中国がいつもいう「内政干渉」になるのは間違いがない。
プーチンがウクライナの一部地域の独立を承認して、その国と住民を守るためなんていう筋書きを作ったけれど、中国が台湾に向けて動き出したら、世界はどんな理屈を根拠に台湾を助けるんですかね。また台湾を国として認めていないアメリカが、台湾に小規模ながらアメリカ軍が入っているのをなんと説明するのだろうか。プーチンがウクライナでやってきたことと同じ。
そして世界を俯瞰してみれば、少なくとも中国とロシアを近づけてはならないのは常識だと思っていたけれど、アメリカ民主党って初っ端からロシア嫌い。トランプみたいにプーチンをうまく丸め込む術を使うこともなかった。
そして一大事のことが起きても、アメリカは助けには行かないのがはっきりした。
当然、台湾にしても尖閣にしても、アメリカが動くわけがないのはこれではっきりしたんじゃないですかね。台湾侵攻は国際法上は中国内戦であって、そして尖閣はそもそもアメリカは関係のない「誰も住まない海の孤島群」。なんでそれを守るためにアメリカの青年が命をかけないとならないのかって誰でも思うはず。
もし日本が侵略されたと判断し、日中が戦争状態になれば安保条約もあるからアメリカも動くかもしれないけれど、日米安保条約は「日本が攻撃されたら即時、アメリカも参戦する」という条約ではない。NATOとは違う。
だから日本は自立するべきだと(私を含めた)保守層は考えるわけだけれど、冷静に考えるともし日中戦争が起きれば日本はほぼ100%負けるわけで、それを前提とすれば、日本の政権が親中になるのも、沖縄が中国には何をされても一切文句を言わないのもわかるような気がしてきます。「どうせ勝てないのだから、相手の懐の中に飛び込む」という戦略はそれはそれで正しいのかもしれない。そして間違いなく経済的恩恵があるわけだから。
それが今の日本なのかもね。中国共産党が自滅するのを待っているのかな?
でもアメリカが本気で中国外しをしたら日本の立場は悪くなるわけで、それは今の韓国と全く同じだと思う。
安倍さんが言い出しっぺで出来たと言われる、日・米・オーストラリア・インドの「Quad(クアッド)」が機能すると私は期待していたのだけれど、最近は米英豪の新枠組み「AUKUS」が存在感を出していて、日本は蚊帳の外。
これが世界の真実なのかもね。少なくとも岸田政権が長く続くとその傾向は深まるばかりで、日本国内でも「もう中国を向かい入れるしか無い」という論調が増えてくるのが心配。
その時には、私は「故郷は遠きにあって想うもの」を実践しようと思う。私はやっぱり西側の価値観の中で生きていたいと思うし、あの中国に媚びを売る日本で生きていたいとは思えず。子どもたちもそれを望むはず。彼らは「俺達の故郷はオーストラリアだ」と言うし。
でもまだ希望は持っていて、いつの日か「高市早苗総理の誕生」を夢見ています。彼女が日本の大掃除をしてくれるかもしれない。
あの橋下氏が吠えた。ロシアによるウクライナ侵攻についてのNATO、EU諸国の対応に「あまりにも無責任すぎる、ひどい」と。
これは私も全く同感。
26日のABEMA『NewsBAR橋下』に生出演した橋下徹氏が、ロシアによるウクライナ侵攻についてのNATO、EU諸国の対応に「あまりにも無責任すぎる、ひどい」と憤った。
「僕は西側諸国の人間として西側の体制が全世界に広がることを望んでいるし、ロシアにも中国にも民主的な国になってもらいたい。でも、向こうは“西側の方がおかしい”っていう主張で、価値観も見方もまったく違う。そういう中でプーチンは“NATOの東方拡大をやめてくれ”と言ってきた。しかしNATOは一切聞かず、“加盟するかどうかはウクライナの主権なんだから、約束なんかできない”と言い続けてきた。
そうやってNATOは体面を保とうとしてきたのに、ウクライナにロシアが入ってきた瞬間、EUと一緒になって“ウクライナ頑張れ!“って。それはないだろって。プーチンの最終目標が本当にNATOの東方拡大の阻止なのであれば、そこを譲歩すれば攻撃も止まるかもしれない。ウクライナに全責任を負わせて戦わせるんじゃなくて、その話をしなきゃ。
軍事力を突きつけられて、今までの主張を譲歩するというのはNATOの体面としては許されないんだろうけど、そのことでウクライナの人たちが犠牲になっているんだから。そこで突っぱねるんだったら、前面に出て戦わないと。“我々はウクライナと共にある”って言葉ばっかり。なんなん?本当にヨーロッパの指導者たちには腹が立つ。自分たちは譲歩しない、戦いはウクライナ。最悪の政治やね」。
一方、徹底抗戦の構えを見せるウクライナのゼレンスキー大統領についても、「これもNATOの東方拡大の阻止がプーチンの要望なのであれば、早く話をするべき」と指摘した。
「そこでウクライナが責任を負って戦う必要はない。愛国心に燃えて“徹底抗戦だ、志願する”という国民もいるのかもしれないけれど、それを政治家が国民に強制するのは違う。これはかつて日本が太平洋戦争の時にやりかけた思想だ。戦いは政治家と戦闘員でやるべきで、非戦闘員はできる限り他国に避難させるべきだ。それなのにゼレンスキーは18歳~60歳までの男性に戦わせようとしている。 非戦闘員、逃げたいという国民、嫌だという国民の自由は認めなきゃいけないし、NATOもEUも“どんどん逃がせ、我々は受け入れるから”というふうに言わなくちゃいけない」。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)