我が家ではもう10年ぐらい前から「誕生日を祝うのはやめよう」ということになっています。私とヨメさんね。
一応「おめでとう」は言うのですが、それ以上の話はしない。「いくつになったんだっけ?」なんてことは絶対に聞いてはいけない。聞かなくてもわかっているしぃ。
私の誕生日ですが、本当に誕生日って全然嬉しくなくて「ため息」が出るんですよ。もうこんなになったのかって。
だから誕生日祝いもしないし、特別にレストランに行って誕生日会もしない。いたって「普通の日」を装います。(ヨメさんの誕生日は、花束だけは贈らないと後が怖いから贈り続けていますが 笑)
でも全く何も変わらないってわけでもなくて、いつものデリバリですが、ちょっと変わったものを頼んだり。
ということで今回は「北京ダック」を頼むことに。
ただ北京ダックに関しては何度かこのブログに書いていますが、結構、こだわりを持っているんですよ。北京ダックはやっぱりパリッとした「皮を食べる料理」だと思っているんですが、そういう北京ダックって本当に珍しくなってしまったのね。どちらかと言えば「北京ダック風のローストダック」みたいで、普通のローストダックを「餅皮(カオヤーピン)」で包んで食べるだけみたいな。
マレーシアではKLCCのリッツカールトンの麗苑が抜群に美味しかったのだけれど、ある時、「臭かった」んですよ。それを黒服のおばちゃんに言っても言い訳するばかり。あれは5年ぐらい前だったなかぁ、それ以来、一切行かなくなりました。それまでは本当に美味しいと思っていたのに。
その後は、結構良いと思ったのが、ドラゴンアイ。北京ダックを出すドラゴンアイの店舗がいくつかあるのね。私達はパビリオンのドラゴンアイで北京ダックを食べるのですが、北京ダックを焼く窯もあるし、多くの客が北京ダックを頼んでいる。で、「皮だけ」のと「肉がついた皮」と二種類出すのね。我が家は行く時には「全部、皮だけ」をお願いしますが、まぁまぁ良いと思ってます。
このパリパリ感がないとね~。そもそも普通のローストダックとは調理法がまるで違う。
でも北京ダックが大好きだった母も亡くなって、コロナもあって、我が家は北京ダックをわざわざ食べに行くことも無くなってしまった。
と同時に、北京ダックに対するこだわりもなくなって、もうどうでもいいや、みたいな。(笑)
そんな時に勧められて食べたのが Bangsar Villageにある「Village Roast Duck」。これが美味しいのね。北京ダックって皮とカオヤーピン、そして中に入れる野菜と海鮮醤のバランスも結構難しいと思うのだけれど、この「Village Roast Duck」の北京ダックってかなり美味しいと思う。ただし、ダックそのものは「普通のローストダック」みたいな。でもま、皮がどうじゃこうじゃとこだわらなければ問題ないし、安いのね。
北京ダックを一羽となんじゃかんじゃ一品料理をいくつも頼んだけれど、合計でRM380ぐらいか。かなり安い。
ダックも一羽を3人だと多すぎるぐらいで、パリッとした皮じゃないけれどそこそこの満足感。
皮じゃなくて「肉付きの皮」ですが、こんな。そもそもダックが小さくて皮が薄いから、「皮を美味しく食べる北京ダック」にはなりえないのね。
これは普通のローストダック以外の何物でもないと思うのですが、美味しいから良いかと。
なんじゃかんじゃといろいろ食べました。このお店は結構良いと思うなぁ。
角煮+ヤムイモも美味しかったし。
我が家ではエッグエッグと呼んでいる「3種類の卵」の蒸し物。
大好きなワンタンも、デリバリでも問題なく美味しかったし。
その他、いろいろ頼んだので、夜食分もたっぷりでした。(笑)
あ、そうそう。これらを食べる時に、ヨメさんと息子が「ハッピーバースデイトゥユーー」と歌い出したんですよ。
「ちょっとまってくれ。ケーキもローソクも無いぜ」
と言ったらヨメさんが急ごしらえで作ってくれました。クッキーとローソク。
そして「ハッピーバースデイトゥユーー」のやり直し。(笑)
やっぱりこんなんでも嬉しいもんですね。
「ローソクがあって良かった。もしお線香だったら泣くぜ~」と言ったら「死んだらお線香で誕生日を祝ってあげるね」ですとさ。
これだよ。ったく。