価格は正直だわ。「安いオックステール」にがっかりした~~。

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相変わらず「安物買いの銭失い」をやっています。

オックステールが好きで、適当なのは無いかな~?と思っていたのですが、見事にババをつかんだ~~~。

近年、牛肉を良く買う店で「セール」をやっていたんですよ。

見るからに不味そうですが、この手のオックステールを買ったことがないし、試しに買ってみました。オーストラリ産グラスフェッドでキロ単価はRM108を2キロ。

これをどう調理するかですが、オックステールの良し悪しが良く分かる「韓国式のコリコムタン」を作ってみたのですが、予想通りで美味しくないんでやんの。がっかり。

文句はいつも言わないヨメさんは「無言」だし、これまたあまり文句は言わない息子も「何、これ?」ですもんねぇ。

まだ鍋に半分残ったままだけれど、どうするべきか。

こういう安物は逆に洋風にしっかり味付けをしていわゆる「洋風の味が濃いオックステールスープ」にしてしまうべきなんでしょうねぇ。それならかなり誤魔化せるし、「牛骨スープ」だと思えば悪くない。でもそれじゃわざわざオックステールを買う必要もないわけで・・・。

やっぱり価格は正直だと思いました。

同じ店で売っているこの手のオックステールなら大丈夫のはず。でもこれもグラスフェッド。キロ単価はRM180で、ほぼ2倍弱の価格。

やっぱり「しっかり煮込んでしまう」にしても、脂のサシが入っているかいないかで大きな違いがあるのは、普通の「牛肉の煮込み」も同じ。でも大きな違いって「部位による違いの方が大きい」と思っていましたが、そうでもないのが今回よーくわかりました。またオーストラリア産の安い肉って、牛そのものも違う種類なんでしょう。

しかし性格なんでしょうねぇ。高いものは美味しくて当たり前で大きな感激は無いし、高くても美味しくないこともあっていろいろと探すわけですが、安物買いの銭失いのドツボから抜け出るのは結構難しい。

では「安物でもそこそこ美味しい」と思ったことってマレーシアに来てからあったのか?と自問自答してみると、「あった!」と自信を持って言えるケースは決して多くはない。これは【牛肉】に関してです。

やっぱり牛肉の場合、オーストラリアの価格がどうしても頭から抜けないのね。価格を見て、オーストラリアの3倍、4倍だとなかなか手が出ないわけです。で、オーストラリアでも買ったことがないレベルの変なのを買ってがっかりするなんてことも起きる。馬鹿だよね~。わかっているのにそれを繰り返す。

こういうことを考えるといつも頭に浮かぶのは「私の姉」なんですよ。一緒に住んでいる90をとっくに過ぎている父ですが、「肉好き」で【高いものから買う】みたいな性格。安物は絶対に買わないのね。姉の買う牛肉の話を聞くとキロ単価RM1000以上は当たり前なんですよ。嘘だろ?っていつも思う。

コロナ前にも我が家で良く食べていたローストビーフ用の肉なんて、安ければキロ単価RM120から高くてもキロ単価RM280ぐらい。その話を姉にすると「変わってるわね」と言われる。それらの肉って、B.I.G.やバンサショッピングセンターにあったJason’sで普通に売っていた肉で決して「安物ではない」わけですが・・。逆に日本の和牛のリブロースをローストビーフにしたら「サシが凄くてオエっとなる」わけで、ローストビーフに合うような「和牛のもも肉ブロック」なんて売ってない。見たこともない。

でもま、彼らの頭の中にある牛肉って「日本の和牛」であって、私達家族みたいに「オーストラリアの無印牛」じゃないわけです。同じ一族でも生きてきた歴史がそもそも違う。また「食べ方」「食べる肉の量がまるで違う」ということもある。例えばステーキにしても、食べる量は我が家は彼らの2倍はペロっと食べてしまうし、それもまた我が家にしてみればオーストラリアでは普通のことで、姉達みたいに「おいしい肉を少量」という考え方ではない。

我が家では「牛肉とはガッツリ食べるもの」という考え方が定着してしまっていて、だから高かろうが安かろうが「3人で1キロ以上は買う」のが普通で、それはシャブシャブでも同じで、高い肉の場合はそのインパクトが大きすぎる。3人で家で食べるのに「肉の原価が3万円以上」なんて受け入れられるわけがない。でもケチケチ食べるなら食べないほうが良いと思う。

でも姉は言うんですよ。「あんた、何歳まで生きられると思ってるの?」って。「冥土の土産だと考えて高くても食べたいものを食べるほうが良い」というのが姉と父の考え方。(笑)

それは正解だと思うんですよね。なんで今まで頑張ってお金も稼いで貯めてきたのか。なんで税金も掛からない生活費も安いマレーシアに来て、なおかつケチるのか。

でも私は物欲が強い人間で、タガが外れると恐ろしいことを平気でやるのは若い頃からわかっているんですよ。だから自分で自分を縛ってきたわけですが、もう69歳にもなってそれを続けるのもおかしいと思う今日このごろ。

と言いつつ、好きなものを買うようになったら・・・。

ああ、恐ろしい。

「牛肉は伊勢丹で買う」と決めている知人もいますが、それも一つの選択かもしれないとも思うんですよ。でもそんなことをしたら、もうそこから離れることは出来なくなるような気もするし。

ただ伊勢丹もコロナ禍になってもう2年以上行っていませんが、最近は「日本の業者」が肉売り場に入って前より拡充されたような話を聞くと、とりあえず一度は行ってみるかなと思ったり。Lot10のドンドンドンキもまだ行ったことがありませんが、新たな発見があるかもしれない。

以前は、「良い肉はWmartで買う」と決めていて、Wmartの話を何度もこのブログに書いてきたけれど、Wmartもまたコロナ禍になって一度も行っていない。

Wmartの牛肉。和牛でもどうにか手が届く。伊勢丹より3割以上は安いんじゃないかなぁ。最近はWmartも高くなってきているのはネットを見てもわかるんですが・・。

Wmart

Wmart offers quality halal meat, seafood, fresh fruit and ve…

コロナ禍になってから「通販で買う」のが当たり前になっている我が家ですが、そこにも問題があるんでしょうね。

今回のオックステールにしても、もし現物を見ていたら買わなかったかもしれないし。

「どこで妥協するのか」って本当に難しいと思います。この前買った「ニュージーランド産のキングサーモン」ですが、確かに美味しくてヨメさんも大喜びでしたが、では「いつもの3倍美味しいか?」と問われてもそこまで美味しくないわけで、「サーモンはこれで決まり!」とはならない。

物によって調理方法を変えるのが常識だと思うのですが、そこまで私には出来ないし、「素材がさほど美味しくないから、それなりの調理方法で」なんて全然やりたいと思わないし。

たかが牛丼でも「しゃぶしゃぶ用の肉」を使うと抜群に美味しいし、そういう外食ではあり得ない家食だから面白いと私は思うのですが、家で作れば安いのはわかっていても「やっぱり高い」のね。牛丼一食分の原価が3000円を超えるなんて受け入れられるほど我が家は裕福じゃないし、そんなことをしたらバチが当たると思う。

日本なら「切り落とし」という強い味方があるけれど、マレーシアにそんなものは無い。

ワガママなだけなのはわかっているんですが、まだまだ理想を求めてやっていきたいと思っています。

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