ウクライナの戦争ですが、まだまだ先が見えないどころか今後はもっと激しくなりそうな雰囲気。
何度も書いていますが、プーチンは糾弾されるべきで、私はプーチンが正しいとは全く思っていません。でもウクライナ側、NATO・アメリカ側に何の問題もなかったとは思っていないだけです。
そしてこの戦争がどうなれば終わるのか。早く終結して欲しいですが、そもそもプーチンが何を目的にウクライナに侵攻したのかがわからなければ、どうなれば終わるのかも見えないじゃないですか。だからプーチンに私は注目し、侵略の原因になったものを知りたいのだけれど、それを口に出せば「プーチンの肩を持つのか」と多くの人に叩かれる。これは世界中がそうなっているのを感じます。
ま、感情的に考えればそれもわかるのですが、私は「一体、何が根底にあったのか」を知りたい。
多くの人がいろいろ言っていますが、私なりにウクライナの歴史やNATO、アメリカの思惑を調べると、どうしても彼らにも問題があったのが見えてくるのね。特に、世界はどうしても「ネオナチ」の存在を認めたくないようだし、アゾフ大隊は正義の味方みたいに扱うけれど、そのへんのことはWikiを見るだけでもかなりイメージが違うのがわかるはず。ウクライナ東部で長らく何が起きていたのかも無視して、どうにか出来た合意も無視し、突然、狂ったプーチンが・・というのはあまりにも一方的だと思うわけです、
これに関しては、ジャーナリストの山口敬之氏の見方、考え方に一番注目しているし、私は彼ほど冷静に状況を見て分析している人はいないと思うくらい。
ユーチューブは相変わらず情報統制をしていて、「使えない語句」があってそれを使うと動画が削除されたり面倒なことになります。だからこういう動画も「隠語」を使うこともあるので、そのへんはわかった上で見ないとわけがわからないはず。
彼の話は他の動画でも多く出ていますし、また他のチャンネルにも出ていますから、興味がある方は見てみるのが良いと思います。
私としては「プーチンが殺害される」ことによる終結でも良いと思っていて、戦争そのもののこれからの動きで勝敗を決めるとなると、私はプーチンは行くところまで行く気であると考えていますから、本当に恐ろしいと思います。そしてまた、NATO・アメリカにもその気があるように見えるのです。そこまで行かないうちに勝敗を決めることを双方が考えていると思いますが、行くところまで行く可能性は否定できないと思っています。
私はどちらが勝っても大きな禍根は残ると思いますが、勝ち負けを決めるのではなくて、「早く終わらせること」が重要だと思うようになりました。それは戦争の当事者の都合ではなくて、世界そのものが壊れると思うから。
また「勝ってはいないけれど、負けていもいない」と双方が思える落としどころもあるはずで、是非、それを見つけて欲しい。でも世界には「プーチンをタタキ落とす」という目標がある勢力が間違いなくあるとも思うわけで・・。
しかしこの戦争は私の基本的な考え方を変える大きなキッカケでもありました。
戦争と平和と言いますが、実は世界は「常に戦争状態」なのが見えて来たから。兵隊同士が戦うのだけが戦争ではなくて、世界の国々は「生き残りを賭けてあの手この手を常に使って戦っている」のがはっきり見えてきました。軍と軍がぶつかる殺し合いの戦争は、もっと大きな意味での戦いの「ほんの一部でしか無い」し、そういう戦争も政治の一部でしか無い。
軍と軍がぶつかればそりゃ目立つから世界は驚くけれど、熾烈な戦いは以前からずーっと続いて、「軍による戦い」はそういう「見えるステージ」になっただけのこと、みたいな気がします。
弱肉強食で勝てば官軍なのが「この世の真理」なのは頭ではわかっていても、まさか「常に戦争状態と同じ」とまでは思っていなかった甘さが自分にもあったのがわかりました。私も所詮、平和ボケしているのは間違いがなさそう。
問題は、自分は西側諸国の中で生きていて、西側諸国の価値観を持ち恩恵も受けているわけですが、ではもし「西側諸国が戦争を始めた時」に私はどう考えるべきなのかという点です。やめてくれ、戦争反対と声を上げても戦争は起きる。さて、私は「どちらの味方になるべきなのか」がわからないんですよ。
戦争をするどちらの側にもつかないというのが正しいのでしょうが、私は西側の中で西側の恩恵を受けつつ平和に生きているわけで、第三者の立場にいるわけでもなく、そもそも「どちらが正しいのか」を考えること自体、間違えなのかもしれないと思うんです。
もし我が家に攻撃をしてくる家族がいたとします。その理由は、「先祖の恨み」かもしれないし、我が家の生き方が他の家族の驚異になっていたり、彼らを破滅に追いやるのかもしれない。誰も戦いたくはないにしても、その家族にしてみると「我が家を倒すしか生きる道がない」としたら、そして「我が家にも攻撃されてもしょうがないという過去と現実があった」としたら?
でも、「なるほど、そういうことですか」と相手の立場を理解して、「望むように殺してください」と言う訳はない。どんな理由があろうと、我が家に攻撃を仕掛けてきたら私は徹底的に戦うし、【理由なんて関係ない】と言っても良いはずなのね。
これがまさに今のウクライナの立場だろうし、そして隣家で苦労してきたのがロシアなんでしょう。どちらにも言い分がある。
でも私は我が家を攻撃する人たちの言い分には耳を傾けない。徹底的に戦います。それが当たり前だと思うんですよ。
つまり今回の戦争も、「西側がそもそもプーチン率いるロシアは徹底的に潰すべき」と決めたのであれば(戦争を止めるのではなくて、決着をつけるつもりだとしても)、私はそれを認め、協力するのが同じ西側に住む自分の役目なんだろうと思うわけで、プーチンの言い分なんか聞く必要もないのかもしれない。
そしてプーチン側も全く同じことを考えているわけで・・・。手を出したやつが悪いに決まっているけれど、「出すように仕組まれることもある」のをなぜ世界は無視するんですかね。
話し合いで解決しろという人は多いけれど、話し合いで解決しないから実力行使に発展するわけで、行くところまで行くしかないのが「戦争」なのかもしれない。
困りましたねぇ。
私はプーチンはとんでもないやつだと思いますが、ウクライナもNATOもアメリカも「ヤクザと同等のことをしてきたのは間違いがない」と思っています。
それでも理屈抜きに、西側に住み西側の恩恵を受けている身としては、「お前は消えて失せろ!」とプーチン、ロシアに対峙するべきなんでしょうか。
たまに、バイデンみたいなのが率いる西側諸国なら「西側諸国にさようならを言うのも一つの選択」みたいな気がするのですが、日本は完全なるアメリカの支配下で、自国の意志を口にだすことさえ許されない。日本が今回ウクライナに軍の装備品を国会にも通さず送りましたが、あれは今の駐日アメリカ大使のエマニュエル氏からの圧力だったらしいじゃないですか。
でも日本はそういう立場からは逃れることは不可能。
私にしてみると「祖国を西側の人質に取られている」ような気がする訳ですが、これはどうにも動かしようのない事実だとするなら、今回もウクライナ頑張れ、アメリカももっと助けろ、日本も本気でやれ。プーチン、ロシアは「くたばれ!」というしかないのか。
「そもそもどうしてプーチンは攻めてきたのか。西側も何かロシアに対してやってきたんじゃないの?」なんてことは絶対に聞いてはいけないことで、「プーチンが嫌がることをしてきて、彼の話には耳を傾けない、せっかく出来た合意も無視すりゃ、そりゃ昔の日本のABCD包囲網と同じで、窮鼠猫を噛むでしょう。もしプーチンがブチ切れて先に手を出すことは想定しなかったのか?」なんてのも愚問で、「その状況をわざと作ってきたんだよ」なんて言うわけもない。「じゃぁ、攻めてきたらどうするつもりだったのか?」と聞けば、「理はこちら側にあるのは世界が認めるし、それをチャンスに、とことんプーチンを叩きのめして再起できないようにする」なんて言うかもね。
そういうアメリカに「そこまでやる?いつもそうじゃん」というのか、それとも「素晴らしい作戦だ。邪魔者は叩き潰せ」というべきなのか。
身の振り方は「自分の利益優先で考えるべき」というのが世界の常識かもしれないけれど、私を含めた日本人はそういう育ち方、生き方を歴史的にもしたことがない。
私にとっては「プーチン、くたばれ!」と考えるのは、アメリカの軍門に降ったことを認めることになるわけで、どうにも気に入らない。
日本の保守層も、日本がどうあるべきかしっかり考える時が来たように感じます。でも今の日本の多くの保守層を見ていると「アメリカありき」であって、日本の独立なんて全く眼中にない。
こんなことを言うと、「もう夢を見るのはやめろ。絶対無理だから」と言われるのが現実。
今、フト、敬愛していた保守らしい保守の西部邁氏が入水自殺をした気持ちがよく分かるような気がしてきました。愛する祖国に大いなる絶望を感じたはず。