しかし「円安の勢い」が凄いですねぇ。リンギットは?

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これからも「円安、ドル高」の方向性は変わらないにしても、動くスピードが早いと感じます。

あっさりと147円を突破。

介入はしないのかな?と思いますが、そもそも「介入はいっときだけの効果」と言われていたし、実際に「介入してもその通りだった」わけで、弱小のFXトレーダーはビビるにしても、ヘッジファンドの様に「大きな資金を使い、大きく儲けようとしている勢力」にしてみれば、まだまだ円安は「儲けのネタ」であるし、追撃の手を緩めることは無いんでしょうね。

だから下手に介入しても「彼らの儲けを増やすことになる」はず。

なおかつ私も介入狙いをしているように、世界中で同じことを考えているトレーダーはごっそりいるんでしょう。

日米の金利差が今後も開くのは見えているし、円からドルへの流れは止まらないはずだし、しかし「日本がいつまでもそれを容認できるわけもない」から【いつか日本は金融緩和をやめて方向転換する】のは既定路線じゃないですかね。金利が上がるとなれば当然、「国債は下がる」わけで、でもそれは「今じゃない」のがはっきり見えるわけだから、「円を売り、国債を空売りする」動きはとまらない。

そして金融緩和の旗振り役である「黒田総裁」は来年の3月いっぱいまでで、次の総裁は、すぐに金融緩和をやめることはないにしろ【緩和をやめる方向に動く】のは財務省の思惑もあって確実視されている。そして【円安が厳しい】という状態が増せば、より金利を上げるほうに圧力がかかる。

金利を上げるということは「国債が値下がりする」ことを意味しているし、ヘッジファンドは「為替と国債とのダブルで莫大な利益を上げることが出来る」という読みになる。過去においても、今までに「日本の国債は破綻する」と何度も売りを仕掛けてきた歴史があるじゃないですか。そしてことごとく彼らは失敗した。

でも今度こそはと本腰を入れているような気がします。これは為替で利益を出すというより、本命は「国債での値下がりで利益を出すこと」じゃないですかね。

その動きは「そうなるかもしれない」ではなくて「必ずそうなる」ということじゃないですかね。いつか金利を上げざるをえない時が日本に来る。

私がもしも数千億円の資金を持つファンドだとしたら、ここで一生一代の大博打をすると思いますもの。これほど「勝ちが決まった勝負」って無いんじゃないかなぁ。

それとも「金融緩和はやめない」なんてことが有り得るのだろうか。そして「円安が常態化する」?

これはこれで日本は大混乱に陥ることになるけれど、そもそも「日本の高度成長は円安が原因だった」と高橋洋一教授は分析しているのね。日本の技術が・・、国民が一丸となって・・・なんてのはきれいごとで、「円安メリットによって日本はのし上がったのが事実」だと高橋教授は言う。

目先のことを考えると「円安は国民生活を直撃する」と言うけれど、現実的には多くの大企業がごっそり儲けていて内部留保も莫大だという。それは来年の法人税の増収に現れるはず。

円安はだめだというのも、「過度の」あるいは「急激な」というおまけがついているわけで、混乱はあるにしてもこの円安が続けば、「海外に出た製造業が日本に戻ってくる」のはほぼ間違いがなくて、当然、時間は掛かるにしても「あるべき姿に戻る」のかもしれない。

日本の輸出の花形の自動車産業ですが、3分の2は海外生産だという。ま、自動車は色々事情があるにしても、コストによって国を変える製造業は多いはずで、「高くなった中国からベトナムへシフトする」なんて動きも「日本にシフトする」ようになるかもしれない。

でも日本の就労人口は少ない、電力は高く、日本へ回帰するのも簡単ではないにしろ、労働力の取り合いになって給料は上がるのは間違いがないし、そういう動きが起きるかもしれない日本を見てみたい気がします。

でも所詮、為替は水物。

どうなりますか。

ところでマレーシア在住者として気になるのはマレーシアリンギットの動き。

日本人としてはマレーシアリンギット・日本円の動きが特に気になるはずですが、世間で大騒ぎしているような「過剰な円安」は対マレーシアリンギットでは見えない。今は一息ついている。

ところが米ドルとマレーシアリンギットを比べると、リンギットは相変わらず「叩き売られている」ような状態。

つまり、円もリンギットも「安い」わけで、「安いもの同士を比べればリンギットの方がマシ」という状態。

誰しも現実を直視するより、気持ち的に楽になりたいのはわかるけれど、「今のリンギット・円の相場も昔に比べればなんてことはないじゃないか」と考える人もいるのが不思議に感じます。

そもそも為替相場は常に動いているわけで、長い目で見れば「良い時も悪い時もある」のは間違いがない。だから「慌ててもしょうがない」というのは一理あるとは思いますが、それでも問題なく生きていける人、変化の直撃を受ける人などいろいろで、それをただただ見続けるだけなのか、対処方法を考えるのかで、将来に大きな違いがでるんじゃないでしょうか。

でも「慌てることはない」という人たちは「過去に頑張ってもうまくいかなかった」という「大事な経験をしているから」とも言えるわけで、決して「積極的に対処を考えるのが正しい」とも言えないはず。

「君子危うきに近寄らず」

これっていつの時代も大正解のことはある。

今の日本は「貯蓄から投資へ」なんて掛け声があるし、「株式投資で儲けました」なんて人はごっそりいる。だからといって「じゃぁ俺も、私も」とやってうまくいく世界とは私には思えない。でも日本人は多少なりとも中国人や韓国人の様に「相場の動きに敏感になる必要はある」とは思うのですが、まさに今、中国人や韓国人は「投資がうまく行かず頭を抱えている」のが現状で、日本政府が薦める「投資をしましょう」なんて鵜呑みにしたらうまくないんじゃないですかね。

「日本人はリスクを取らないから伸びないのだ」という考え方があるけれど、「リスクを取らないから安定がある」という見方もあるはずで、日本人の多くが私みたいに相場の動きに一喜一憂するような国になって欲しくないとも思うわけです。(笑)

ただ「積極的にやる!」とか「俺は手を出さない!」とかじゃなくて、いつの日にか、「米ドルがあがっているからちょっと買っておこうか」なんて気軽に、そして「為替の売買をするのも日常の一部」になるような時代が来たら良いなと思っています。

ビットコインなどの暗号通貨も同じで、「俺はガチホで頑張る!」とか「私は絶対に手を出さない!」でもなくて、【値動きを見たら強そうで面白いからちょっと買っておこう】とか【値動きに力がないから、この辺で手放そう】とか、そういうのは基本的なチャートの見方を学べばある程度読めるわけですから、多くの人が今の時代パソコンを繰るように、相場を身近なものとして「波乗りをする時代」が来れば良いと思っています。

でも政府や銀行、証券会社、巷のトレーダーやFPの「この方法が良いと思います」なんてのは適当に聞くだけにして、自分で独自の考え方を持つのが必要。

そもそも「皆が同じことを考えたら、誰も利益を出せない」という事実を知るべきじゃないですかね。やっぱり「多くの人の裏をかく」ところに利益は待っているはず。「お前、そんなの無理だろうよ」と言われるようになったら一人前なのかもね。(笑)

人の行く 裏に道あり 花の山

 

 

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