アメリカの中間選挙に注目していた読者がどれほどいるかわかりませんが、私は「かな~~り」期待して見ていました。「共和党の圧勝なら良いな」と。
選挙戦中では「共和党の圧勝」みたいな雰囲気もあり、「風が吹いた」と私も思っていたんですよ。
ところが蓋を開けてみれば、「共和党がほんのちょっと優勢なだけ」で圧勝には程遠い。【これが現実か】とがっかりしました。
私にしてみると、アメリカってやっぱり世界の中心で、経済はもとより「世界の文化や価値観に多大な影響を与える」と思っていますから、「アメリカの変化は世界の変化」だと見ています。そして近年の「左傾化」「全体主義化」「理想論ばかり」に私は【世界の危機】を感じています。
同じ様に、このままじゃ駄目なんだと気が付いた人達が増えて、共和党に風が吹き出した。それは良い傾向だと思っていたわけ。
ところが結果は「そよ風が吹いた程度」で、【アメリカが大きく変わる転換点が来た】ような感じは皆無。残念です。
ま、共和党が負けなかっただけでも良いと思うしか無いのだけれど、この程度の「波」じゃ大きな変化が起きるようには思えず。
そもそも選挙民が考える選挙の争点ですが、やっぱり「毎日の生活」が何よりも重要で、大きなくくりとして「国がどうあるべきか」を重視する選挙民って少ないのを感じました。でもこれってどこでも同じですよね。日本も同じ。
アメリカ中間選挙の国民の関心事はこういうことらしい。(共和党が躍進できなかったのは【中絶関係】を軽視したからという分析がある)
「毎日の生活が大事」なのは当たり前ですが、このグラフを見てやっぱり私はがっかりしました。国の将来や世界が向かう方向は二の次なのがわかるから。
これって恐ろしいとも思うわけで、「政権は【衣食住+娯楽】を確保していればそれでオッケイ」ということですから。
あの中国も同じで、「自由もない、民主主義でもないにしても毎日の生活がちゃんと確保できればオッケイ」と多くの国民が考えているのがわかる。
政治じゃ、安全保障じゃはややこしくてわからないから専門家に任せる。とにかく政府は「俺たちが普通に暮らせる社会を作ってくれ」というのはよーくわかる。今をまともに生きられなければ、国の将来も安全保障も海外の国々もどうでも良いといえばどうでも良くて、自分の生活以外のことを考える余裕は無い、というのが世界の人口の大多数だろうと思う。
結局、政治じゃ安全保障じゃ世界の将来じゃ言うのは「暇人」か「余裕のある人」と言えばその通りかもしれなくて、私がそれらが気になるのは「その変化が自分の生活に直結しているから」だけなのかもしれない。
でも「良くなることを望んでいるのか?」と自問自答してみると、意外にそうではなくて【変化を知りたいだけ】と言っても良いのかもしれない。そもそも世界の皆が良くなるなんてことはありえなくて、でも変化がわかれば「それに合わせて自分は生き延びられる」のね。
経済にしても「良くなる悪くなる」ことそのものじゃなくて、私が気になるのは「いつどのくらいの大きさの変化が起きるか」なのね。その変化は「良くなる」でも良いし「悪くなる」でもかまわないんですよ。【変化そのもので利益を出せる】から良い方向、悪い方向という方向そのものは重要ではないのね。
これが私の本音かもしれなくて、日本が、世界が良くなって欲しいというのは「偽善的な、表面的な【繕い】だけ」かもしれない。要は私も「自分のことを考えるのに忙しい」わけで、日本が、世界が、経済的にも良くなって、政治的にも安定して戦争もない平和な時代になって欲しいなんていうのは、実は「そんなことは起こり得ない」と思っているのね。
人権が大事。人命も大事。そんなことを口に出すけれど、実は世界の裏側で死んでいく人たちに涙することもないし、「人助け」にしても自分の周りだけのことで、他の国々で虐げられて死んでいく人たちを救おうとは思わない。「誰かが助けるはず。でもそれは自分ではない」という考え方がある。
ウクライナの戦争も同じで、「早く終われば良い」と思うけれど、そのために自分が積極的に動こうとはしないし、自ら卑怯なロシアを叩き潰すために戦おうなんて絶対に思わない。
今回のアメリカの中間選挙を見てがっかりしたけれど、そこから自分の本性さえも見えてしまったような気がします。
私も若く、経済や政治にも興味がなかった頃、毎日毎日、何に気をもんだと思います?
実は「天気」だったんですよ。何よりも天気が気になるのね。我が家は商家でしたが、天気一つで売上が大きく変わるわけです。ですからもしも「梅雨前線が停滞している」とか「続けざまに台風が来て毎日雨」なんてことになると大変なのね。逆に、毎日が晴天で、暑くもなく寒くもない天気が続けば万々歳。
そんな時に、「これからの経済の動き」や「政治がどう変わるか」は、正直なところ「関係ないと言っても良いほど」だったのね。「自分は自分でできる限りのことを頑張っている」から、ややこしいことは専門家がやってくれという考え方でした。当然、父も母も、そして多くは商人である親族や友人も同じで、経済や政治を論じる人は皆無。政治なんか語りだしたら「こいつは変わっている」と思ったほど。ましてや海外の国がどうなろうと【全く関係がなかった】のね。
でも今は世界の動静が気になるわけで、政治の変化も同じ。それは自分の生活に直結しているからなのは上に書いたとおりだけれど、やっぱり歳をとって「世界の仕組み」に気がつくようになったわけです。世界のリーダー達が「善人ばかりではない」のもわかるし、それぞれの勢力があの手この手で「利益誘導をしている」のが見えるようになった。
あるいは「理想論に固まって、あああるべき、こうあるべきという理想論者が世界を壊す」ことも見えるようになってきた。(これが今のアメリカだと思っています)
そして自分も歳を取り、これからは子どもたちや孫たちの時代になるのがはっきりわかると、やっぱり「よりよい世界であって欲しい」という思いが強くなるのね。そして「そういうまともな世界を次の世代に渡すのは、【わたしたちの責任】だ」と思うようになりました。
そして「時間に余裕がある」のも大きな要因だと思います。
政治活動をする人たちの多くは「時間に余裕がある若者と年寄り」というのもよくわかります。(笑)
でもやっぱり忙しくても時間がなくても、「よりよい社会を目指す」為の勉強や活動って大事だと今は思うし、いつまでも動物の世界のような【弱肉強食】で「勝てば官軍、負ければ賊軍」みたいな世界で良いわけがないと思うわけです。
それはやっぱり「年寄の責任」で、今の世界を作った、あるいは放置した年寄りの責任は重大だと私は思っていて、「やっと自由になれたのだから思う存分老後を楽しむ」とか「人生は一度きりなのだからやりたいことをやる」という考え方はおかしいと思っている私。ま、私の場合は「若い頃から好き勝手をやって生きてきた」こともあって、今はその贖罪の気持ちが強いし、世の中に恩返しもしないとならないと思うし、愛する子供や子孫に「皆が好き勝手なことをして荒らしてしまった世界をどうにか取り戻して残したい」と思うようになりました。
そういう意味で、「世界の左傾化」「全体主義化」は恐ろしいと私は思っていて、でも理想論者にはそれがわからない様子。これはアメリカも日本も同じで、「人権を大切に」というけれど、それは「仲間内の人権は大事にする」という意味でしか無くて、「異論を持つ勢力は潰すのが正しい」という人権無視をしていることに彼らは気がついていないのが恐ろしいと思うわけです。これはもしかしたら「一神教」を信じる人達の宿命かもしれない。善と悪の二極しかないのかも。
他国の人たちの人権を重視するのも大事だけれど、「米国に来たいなら来てください」と【国境をオープンしてしまう】って狂っているとしか思えない。本来はそういう人たちが「自国でちゃんと生きられるように手助けをする」のが道理のはずだけれど、「米国においで」と国境を開いてしまう。これって「新たな問題を生む」だけであって、人権を重視した素晴らしい行動とは思えない。
人種差別は駄目と言いつつ、今は「有色人種を過剰に保護する」わけで、「Black lives matter(BLM)」に賛同する人は多いけれど、白人が俺たちだって同じだと「White lives matter」と声を上げたら殺されたなんてことが起きている。そして白人は「白人であることを恥ずかしく思う」ような動きになってきた。LGBTQも同じで、「私は女よ」という体が男性でも「女子スポーツに参加できる」し、「公衆トイレに男女別をなくす」とか、そのうち日本でも「女風呂、男風呂を分けない」という時代が来るかもしれない。
これって本当に冗談じゃなくて、「性別がわかる言葉をなくす」ことがアメリカの議会の中でも起きている。つまり「Father、Mather」という言葉を使わないということ。これが馬鹿げているのは「アーメン(A men)」だから変えようと言い出すリベラル派もいるということ。
当然、宗教色を消そうともするわけで、【米国ではメリークリスマスはもう言わない】と聞いています。「ハピーホリデイ」ですと。
米国では大統領の就任式で「聖書に手をおいて宣誓する」わけですが、それも問題になるのかもね。裁判所での宣誓もなくすつもりでしょう。
これって本当に冗談じゃなくて、日本でも【他宗教を認めない宗教】があって、私の友人が結婚する時に仏前も神前でもなくて「人前結婚式」をせざるを得なかったという例があって、アメリカはそういう方向に行くのかなと思ったり。
私も「差別はいけない」とは思うものの「区別はあってしかるべき」で、男も女も若いも年寄りも関係ないのが良いこととは思えない。平等とは「皆が全て横並びであるべきでは無い」はずで、公平も同じで、【違いを認めない方向】は【世界の人間を全て同じ金太郎飴にする】のと同じことじゃないんですかね。それが良い世界とは全く思えない。
私もある経験があって、ある知り合いの女性が久しぶりに会ったらかなり綺麗になっていて、「綺麗になったね~~」と言ったところ、本人は嬉しそうにそして恥ずかしそうにしていたのだけれど、その場にいた違う女性が「それはセクハラだ!!」と騒ぎ出したのね。
この辺って「場の読み方」が重要で、私に問題がないわけでもないものの、そういう言動は一切駄目というのもおかしなもので、【綺麗になってそれを皆に褒められたい女性】はどうなるんですかね。一生懸命勉強して、難関の大学に入りそして博士号を取るような人も「褒めてはならない」ということになる。
この傾向は日本でも「徒競走で順位を決めない」動きがあったし、その当時、SMAPの「世界に一つだけの花」が超ヒットした。あれって私はとんでもない偽善の歌だと思っていて、「咲く花は、同類を退けて生き残ったものだけが咲くことが出来る」という真理を隠した歌。見方を変えると「弱肉強食の勝者を称える歌」とも言える。
「全てが平等」と言うのは【無機質な同じ顔、同じ体、同じ性能を持ったロボットの時代】が一番良いことになる。そのうち、名前も駄目で、番号で呼び合う世界になるのかもだ。
私は幼い頃から花が好きなのですが、やっぱり様々な花があるから素晴らしいし、同じ花でも「違う顔がある」から奥が深いんですよね。
私は特に「真っ赤のバラ」が好きなんですが、もし世の中の花が全て真っ赤なバラになってしまったら、美しさなんて感じないし興味も持たないと思う。また家庭菜園も好きですが、「育つ草木より、殺さねばならない種、若芽の方が多い」という現実があるのね。全ての種や若芽が自由に育つことができるように世の中は出来ていない。権利は同じでも平等に生きるなんてありえない。
「権利は皆平等にある」「機会も平等にある」というだけで、「皆が同じ様に生きられる」わけではなくて、そうしたらそこには「不平等が生まれる」じゃないですか。
人間も同じで、良い悪い、強い弱いも含めて「皆違って それで良い」というのが真理だと思っています。それは差別じゃなくて、区別。
リベラル左派がどんな高邁で素晴らしい考え方を持っていようが、それだけが真実で、異質なものは徹底的に排除するような今のアメリカなら、本当に早く潰れてしまえと思うくらい。
あの異常な理想主義が世界に伝播しないことを心から願っています。私にしてみると中国の共産主義とアメリカ左派の理想主義は瓜二つ。そしてそれって日本の鳩山元首相や福島瑞穂みたいな人たちと親和性が高いから困る。
ではトランプの影響力が大きい共和党が力をつければよいのかというと、これはこれで問題はあるわけだけれど、まずは行き過ぎる民主党の左派リベラル、全体主義の動きを止められるのは共和党だと考えています。
でも共和党が広く支持されているかというとそうではないのが今回の選挙でも分かったし、私は結構、落ち込んでいます。
------- おまけ -------
下院を共和党が取ると何が起きるのか。上院の場合はどうなるのか。これからの動きはどうなるのかは、下の動画から。
やっぱり今回も「選挙そのものに問題がある」という疑惑。前から「陰謀論」の様に言われていますが、そもそもアメリカの選挙っておかしなところが色々あるのね。本人確認がないとか、投票用紙が何枚も送られてきたとか、機械が壊れて動かないで、投票用紙を他の場所に持っていくとか。こういういい加減さがあちこちにあるわけで、日本の厳格な選挙を前提に考えたら駄目だと思うんですよ。何年もの間に多くの裁判が有りましたが、それらを見ると「信じられないようなことが起きている」のがわかるのね。だから「陰謀があった」と言うんじゃないけれど、「この開票結果に間違いはありません」なんて言われても、信用できるような選挙じゃないと思うわけです。
謎の多い選挙であったと。バイデンは駄目だというのは民主党の中でも言われて【支持率も低い】のに、今回の選挙結果は【歴代の大統領より良い結果であった】と。
必見!
私は共和党推しですが、前途多難の様子。
https://www.youtube.com/watch?v=9ztC4QCUdQE
選挙結果の深掘り。