皆さん、スマホの「SIMスワップ詐欺」ってご存知ですか？私は全く知りませんでしたが、数年前から世界的に広がっているらしい。
それが去年の暮頃から日本にも入ってきているのがわかり、【知らないうちに銀行口座から1000万円を抜き取られた】ような事件も起きている。
ところが、この犯人を捕まえたことはまだ無いのだそう。
どういう詐欺かというと、「詐欺師は本人になりすましスマホを無くしたとショップに行って、SIMを再発行してもらう」方法。その瞬間、本物のスマホは使えなくなり、新しいSIMを手に入れた詐欺師が本人と偽って、銀行のオンライン口座にアクセスし、そこにあるお金を送金する」という。
SIMスワップとは？WIKIPEDIA。（英語ですが翻訳は簡単）
そんな事が可能なのか？と思いますが、そもそも詐欺師は「流通している個人情報を持っていて、住所氏名、生年月日程度のことはわかっている」。そして他の個人情報から「お金を持っている、使っている人の情報もわかっている」ことから、ターゲットを決めることが出来る。そして「本人確認のための【運転免許証】を偽造し、ショップで新たなSIMを手に入れるという方法」らしい。
この時、ショップが「とりあえずそのスマホに電話をかけてみる」ことによってこの詐欺を未然に防ぐことは出来るけれど、ショップはそこまでしないらしい。少なくとも【運転免許証で本人確認をしている】のだから。
ここで重要なのは、私もそうですが「銀行口座にアクセスするID、パスワードをスマホに覚えさせているケースがある」ということ。これはGoogleならクラウドに情報が入っているので、新たなSIMカードのスマホでもそれが使える。
多くの銀行は「二段階承認システム」を取っていて、【スマホにアクセスコードを送ってくる】と。これはオンラインで買い物をした時も同じですよね。スマホに送られてきたコードを入れないと、送金も買い物もできない。
ところがそのアクセスコードは【詐欺師が手に入れたSIMのスマホに送られてくる】わけですから、何の問題もなく、その詐欺師はアクセスコードを入力し、【送金、買い物も完了する】という。
大手銀行も、銀行の立場としては「防ぎようがない」と言っているらしい。
必見！！
マレーシアではどうなっているのかを調べましたが、そういう詐欺が世界に存在するのはMaybankのサイトに出ていました。
Sim Card Replacement Scam…
しかし2022年1月の時点ですが、マレーシアのクアラルンプール警察は「Sim Swap Scam」として知られる詐欺の存在を否定。
ただWhatsappやFacebookには「詐欺があった」というメッセージはあるものの、警察にそれが報告されたことはないと。
KUALA LUMPUR, Jan 15 — The police have denied the existence …
KUALA LUMPUR: The police have denied the existence of a frau…
実際に、自分も詐欺に合うことを想像してみた場合、私のスマホそのものを他人に盗まれた場合、私の銀行口座にアクセスするのは簡単にできてしまう（ただしスマホの起動は出来ないはず）。ただ、もし今回の話のように【SIMカードをスワップされた場合】はどうなるのかはわからない。まず、私自身がスマホをなくしたこともなくて、「再発行」に関しては全く何も知りませんし。
ただ、スマホにしても、PCにしても「赤の他人がそれらを手に入れた場合、銀行口座にアクセスが可能な状態（スマホやPCの起動は出来ない）」なのは間違いがなくて、【確認の為のアクセスコード】は盗まれたスマホ、あるいは再発行されたSIMの方へ送られるわけで、これはかなりうまくない。
これは銀行だけじゃなくて、買い物も同じですし、証券会社も同じ。
ただし、【スマホやPCにパスワードを覚えさせることが不可能なサイトも多い】のは救い。
近年、マレーシアの銀行口座のアクセスも以前に比べて簡単になっていて、送金も「少額なら2段階認証も不要」となっている。HSBCの場合、かつては銀行から支給された「小型のデバイス」を使って、認証コードを生成し、それを入力しないとならなかったけれど、今はそれはなく、スマホだけで全ては完了する。
これからスマホを盗まれた。PCを盗まれたと、あるいはクレジットカードの盗難、複製も想定して、安全策を考えることにします。
－－－－－－－ おまけ －－－－－－－
このユーチューバーは「表現が大袈裟」ですが、非常にわかりやすい。