航空会社やホテルが「会員プログラム」を作って【顧客の囲い込み】をやっているのは皆さん御存知の通り。
これって頻繁に飛行機に乗ったりホテルを利用する人には【半端じゃなく便利でお得】なのね。
私もその手の「お得な会員制度」って大好きで、かつては会員になり、そして「上級ステータス」を得るのに邁進した過去があります。「マイルの取得」もそうで、このマイルを貯めると「無料搭乗券」「無料宿泊券」を得ることが出来るし、また自分の会員ステータスによってもより優遇され、多くマイルを取得できることもあって、「やらなきゃ損」みたいに思っていました。
当時はゴールドコースト在住で「日本との往復」にはJALを使っていましたし、「優遇される」と本当に助かったのね。だから会員ステータスとしては「JALグローバルクラブ」の会員になったし、これは一度取れば一生そのステータスは続く(ANAも同じ)で、無理をしてでもこのステータスを手に入れると本当に「お得」でした。
飛行場での優先搭乗、ラウンジの利用も助かったし、私が一番うれしかったのは「無料アップグレード」でした。これは私達には「要望することも不可能」で「権利でもない」のだけれど、「エコノミー席」を買ったのに、搭乗手続きの時に「ビジネス席をご用意しました」なんてことがかなり頻繁にあったんですよ。当時、エコノミー席は往復18万円ぐらいでしたが、ビジネス席は50万円ぐらいしたのね。オーストラリアと日本は遠くて搭乗時間も長いから本当に助かりました。また成田から香港に飛ぶ時に「マイルで手に入れたビジネス席」だったのに「ファーストにアップグレード」なんてこともありました。
そして日頃のお金を使う時に「JALのクレジットカード」を使うと、どんどんマイルが貯まるわけで、かなり一生懸命にJALカードを使いました。また「JALマイルを安く買う裏技」も存在して、ですから「さほど飛行機には乗っていない」のに、マイルだけはどんどん溜まって、一時期「成田=ニューヨークのファーストクラスを二席」取れるだけのマイルもありました。これってお金に換算すると当時三百万円分の航空券に替えられるマイルで、お得なんてもんじゃありませんでした。
だから「会員ステータスを上げる」「マイルを貯める」のは巷でも流行っていた。
これはホテルも同じで、私は一番使う事が多かった「IHGグループ(インターコンチネンタルとか)」の最上級の【アンバサダー】という会員ステータスも手に入れました(今は無いかも)。これって凄くて、香港に行ったとき、インターコンチネンタルの「一番安い部屋をポイントで予約」したのに、「XX階のXXX号室」と当時、ベストの眺望と言われたジュニアスイートルームをお願いしたらそのとおりにその部屋がアサインされた。また、冷蔵庫内の飲み物は全て無料とか、レイトチェックイン、レイトチェックアウトなど、なんでもありの凄い滞在を「無料で出来た」なんてこともありました。
でもねぇ、この熱も冷めてくるのね。
まずホテルの場合はJALのグローバルクラブの終身制とは違って、1年限りなのね。だから最上ステータスを維持するなんて、それこそ一年中世界を渡り歩いていない限り無理だし、どうしても「そのグループのホテルに泊まるしかない」わけで、うまい具合に「囲い込まれてしまった感」がありました。(笑)
でもそれはそれで楽しい思い出で良かった。ただし、飛行機会社の会員ステータスに関しては、JALとANAは「終身維持できる」わけで、これは今でも「あったほうが良い」と思っています。他のグループも同じ様なステータスがありますが、ホテルと同じ様な「一年限り」なのが普通。だからどうしてもJAL、ANAに集中してしまう。そしてJAL、ANAで持っているステータスは同じアライアンスの中でも有効なのは大きなアドバンテージ。
そしてそのJALの会員制度が【2024年から改定される】ことが発表されました。
2024年1月より、新しいステイタスプログラムが始まります。
これの詳細はまだ発表されていませんし、改善されるのか改悪されるのかもわからず。またこれにANAも追従するであろうことは間違いがないはず。
ただ言えることは、近年、「最上ステータスを持つ人」も非常に多く、「マイルを利用する人」も多いのは間違いがなくて、以前のようなメリットを私は感じなくなったんですよ。
たとえば飛行場での優先搭乗も、「それが始まると多くの人が並ぶ」なんて訳の分からないことも起きているし、「マイルで航空券を得る」のがどんどん難しくなっているのね。以前は好きな日の好きな便を簡単に取れましたが、あるころからそれが難しくなってきて、「マイルを持っていてもつかえないじゃないか」と思ったことは何度もあります。
ま、それもあって、そしてゴールドコーストでは「JAL便が廃止になった(ブリスベン線)」、マレーシアでは「JAL以外に使いたい会社がいろいろある」ことから、私の興味はどんどん薄れていってしまいました。マレーシアに来てから6年。JALを使って日本に帰ったのは一度だけ。ビジネス席でしたが、マイルでは取れず、仕方がないのでキャッシュで航空券を買いました。意味ないじゃ~んと思いましたっけ。
でも場所によってはまだまだ使えるはずで、JAL、ANAの「ステータスは一生物」でもあるからして、【取れるものなら取っておく】のは良いと思います。
で、上にも書いたように「上級ステータスを持つ人が多すぎる」のは間違いがなくて、新たなステータスプログラムは【それより上のステータスを創設する】のかもしれないし、【今までの問題解決】は必ず考えられているはず。そしてなおかつ「顧客の取り込み」は安い航空運賃を提示する飛行機会社も多いことから、なんらかのアドバンテージを増やす可能性はあるんじゃないですかね。
ここで重要なのは「すでにグローバルクラブの会員」は、【そのまま継続できる】という点で、もしかすると「取得を難しくする可能性もある」わけだから、今年中に取れる人は取ってしまうのが良いかもしれない。
それはきっとANAも同じでしょう。
今の時点でもそのステータスを持つ人は多いわけで、その取得が「これから簡単になることだけはありえない」んじゃないですかね。
こういう飛行機会社やホテルグループの会員ステータス、そしてマイルやポイントを集める人は多いし、私も「修行」と呼ばれることをしてステータス確保をしてきましたけれど、結構、世間からは「そんなに自分だけ優遇されたいのか?優越感か?と馬鹿にされる」こともありましたが、やっぱり「お得なのはお得」だと思うんですよ。(^_^)v
私はこれらを使って30年近くなるわけですが、「損をした」と思ったことは一度もなくて、それどころか「一日の内に何度も沖縄=羽田間を往復した」なんて一生に一度の(馬鹿げた)ことも経験できて(笑)、それも今は良い思い出で、やって良かったと思うくらい。