我が人生最大の損失が出ました。(┰_┰)
こんなこともあるんですね~。
今まで谷あり山ありの人生でどうにかやってきましたが、とんでもなく大きな穴を開けてしまった。
マレーシアに来て7年。この間にどうにか稼いだ額を大幅に超える額の損失です。
私達がマレーシアに渡ってきたのは、我が家の「資産倍増計画」があったからですが、倍増どころかマイナス。
そして今日は私の70歳の誕生日。
素晴らしい誕生日プレゼントとなりました。(┰_┰)
70歳でこの大きさの損失って・・・・・・
死ぬまで私は自転車操業で漕ぎ続けなければならないのは覚悟していたけれど、ここでの大きなマイナスって全く想定もしていませんでした。
「想定外を想定することが重要」なんていつもブログに書いてきたのに、このザマです。
若い頃にお金がなくて五反田のサラ金にお金を借りに行った時のことを思い出します。そのサラ金はビルの二階にあって、階段で上がったのですが、死刑台に向かって歩くような気がして、「この悔しさは一生忘れまい」「二度とこんなことを起こすまい」と誓ったのにこれです。
そして2008年のリーマンショック。あの時も「もう俺はこれで終わった」と思ったのと同じことが起きた。
今回のことは「私が欲を出したから」に間違いがなくて、いつもブログに書き、常に自分に言い聞かせていた「不安と欲望をコントロール出来なければ勝てない」のを自ら証明してしまったようなもの。
利益重視で危ない投資対象を選んでしまったし、【勝負だ!】といつもは必ずする分散投資もせずにまとめて突っ込んでしまった大馬鹿者です。
債券を買った時の株価。悪い噂ばかりで「もう倒産してもおかしくないような株価」なのに債券を買ってしまいました。今思えば、本当に頭がどうかしていたような気がします。
社債や債券投資は30年以上やってきましたが、10%以上の利回りは未経験で、浮足立ってしまったんですね。ハニートラップに掛かったような気がします。(笑)
クレディ・スイスの週足
それほど「欲望は人を狂わす」ということだと思います。
でもまさか今回のようになると考えるプロも決して多くはなかったようで(再建中で、資金量は危険水域では無かった)、先週まで「推奨銘柄リスト」に載せていた証券会社もあります。やっぱりアメリカでの銀行破綻で火がついて、一気に【大量の資金の引き上げ】が起きたのだと思います。皆が「次はどこだ?」「欧州まで火の粉は飛ぶのか?」と心配していた時です。
私はと言えば、前に書いたように【アメリカの銀行破綻は特殊ケースで、取り付け騒ぎが原因で破綻した】【だから金融クライシスにはならない】と読んでいました。そして、発端の発端は、アメリカの利上げによる【米国債の値下がり】で米国債に投資していた銀行は大きな含み損を出したこと。これに危険を感じた投資家、預金者が銀行に殺到し、お金を引き出した。これが大本の火種だと思っています。
やっぱり「投資家の不安」が突然、増大するとこういうこともあるんだと思っています。そういえば、過去に日本でも地方銀行が「女子高生のデマ(勘違い)」が発端で取り付け騒ぎが起きて銀行が潰れたことがあったような気がします。
どちらにしても、私のリスクの想定は甘すぎたのには間違いがないし、そうなったのは【私の強い欲望が全面に出て思考停止状態だった】からだと思っています。
事業をやっていれば大きな損失をだすこともあるけれど、私はそのリスクは取らずに「リスクの少ない市場でリスクを取った」形。相場での損失ならまだしも、債券でやられるなんて愚の骨頂。定期預金の利率が良い危ない銀行に定期を作ったら、その銀行が倒産したみたいな。
でも今、私は生きている。また破産したわけでもない。そして今までうまく行き過ぎていたのだろうと思う。こんな事が起きるのはもしかしたらそれが「公平」なのかもしれない。
こんな時だからこそ、今までの幸運に感謝するべきだし、新たな試練を課せられたと考えるべきなんでしょう。
前を向いて歩いて、今まで以上に頑張ろうと思う。
「このままでは終われない。まだ夢の途中、諦めない・・・」