長期投資ってホント~~~~に難しい

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ま、投資で簡単に儲かるものなんてありませんが、私は長期投資ほど難しいものはないと痛感しています。

やっぱり短期投資は長期投資に比べれば遥かに楽だと思うんですよ。

例えば「天気予報」にしても、10分後の天気は想像できても、数年後の天気予報は不可能みたいな、そんな感じがしています。

そしてやっぱり「リスクの大きさは投資時間に比例する」という考えを私は持っていて、極論を言えば「投資をしないのが良い」となる。投資するにしてもその時間、期間が短ければ、その間に大震災も天変地異もテロも政変も戦争も起きないし、重要人物の発言や重要指標の発表で世の中の流れが大きく変わることもない。

大事なのは「ポジションを持っている今だけ」であって、明日明後日、世界に何が起きようと関係ない。

私はあの911ニューヨーク多発テロのことが忘れられないんですよ。

ヨメさんに「大変だ~~、すぐにテレビを見て!」と言われてテレビを見たら、そこには「映画か?」みたいな恐ろしい光景が映し出されていました。私がすぐに思ったことは「市場がメチャクチャになるだろう」ってこと。でも私はその当時はすでに「長期投資をしていなかった」のでポジションはスクウェア、つまり株、コモディティ、FXなどの建玉はなかった。だから市場の動きで真っ青になることもなったのね。対岸の火事と同じ。

あの911テロがキッカケで倒産した投資家、トレーダーは多い。そして日本の311東日本大震災でも同じで、特にオプションの売り戦略をしていたトレーダーがごっそり破綻して、その余波で大手の証券会社も破綻する危機があったと聞いています。

でも短期売買ってそういう危険がないのね。もし偶然に短い時間の中で何かが起きても、それがニュースとして出回る前に「眼の前の値動きに出てくる」んですよ。「何かが起きたようだ」というのはわかる。だからその時に「何が起きたのかは分からないにしても対処は可能」で、ツイッターやニュースで騒がれるようになってから「市場は大きく動く」のね。

これって「危険がない」だけじゃなくて、逆を言えば「とんでもない大ボーナスが出る」ことにもなるわけで、911テロの時に一財産作った知人も少なくなかった。311の時の為替ですが、「日本が終わる」と考える人も多く、円が売られたのね。でもすぐに円高に大きく動いた。こういう動きって、日足しか見ない人にはわけがわからないのね。でも時間軸の短い足を見ていると「大きなトレンドを作りながら波打っている」のが見える。

2016年のアメリカの大統領選でトランプがヒラリーに勝ったときも市場は大混乱したんですね。大方は「ヒラリーに決まり」と見ていましたから、突然、市場は大きく下落。ところがすぐに「トランプも良いんじゃないか?」と突然、市場は反発して大幅高。こういう動きを日足で見ている長期投資家は翻弄されるばかりだけれど、これって短い時間足で見ると「とんでもなく大きなウネリがトレンドとして出てくる」わけで、短期売買トレーダー(デイトレ)にしてみると、大チャンスどころじゃないのね。

だから長年、私は短期売買ばかりやってきたわけで、ポジションがなければ世の中で何が起きても平気だし、土日や夜が怖いなんてこともないのね(投資額が大きいと休みの日や夜中になにか起きるんじゃないかと怖くなる)。また休みを取って遊びに行くのも自由で、市場の動きを気にする必要もない。

私は長期投資は本当に下手くそなんてもんじゃなくて、良い思いをしたことって無いんじゃないかと思う(1990年代、2000年代の日本株ね。近年の日本株やアメリカ株を売買していた人は簡単だと思うのでしょうが)。延々、儲けたり損したりが続いて、長い年数を通して見ると決して良い結果は出ませんでした。だから長期投資は債券投資と決めてきたわけです(短期売買のリスクと長期売買のリスクの両方を取ることはできない)。これって定期預金に似ていてよっぽどのことがない限りリスクは低い。そして「基本は放置でオッケイ」というのが良いと思っています。でも債券の中でもリスクを取れば高利回りを期待できるわけで、調子に乗った私はとうとう我が人生最大の損失を出してしまった。

毎日ちょろちょろと湧き水を汲んできて、プールの水を貯めるような毎日なのに、ある時、「プールの底が抜けてしまった」みたいな。(笑)

資産らしいものが無い頃の方が幸せだったような気がします。何も無くても前を向き、夢だけはしっかり抱いて頑張っていた頃の方が充実していたと思う。

今までこのブログでも「毎日頑張って稼いで、稼いだものは裏庭に埋めて忘れる考え方」だと書いてきたし、そうやって長年やってきたのだけれど、近年はその埋めたものが気になるんですよ。最近、短期売買、デイトレのことをブログに書かなくなったのもそれが理由。

チリも積もれば山となるし、その埋めたものが稼ぎ出す額が日々の収入より大きくなると、どうしたってそちらに注力したほうが良いと考えるのは当たり前だと思う。

当然、それは長期投資となるわけで、かといって、今の混乱した情勢の中で具体的にどうしたら良いのかが私にはさっぱりわからない。

債券投資が主なのは変わりがないにしても、今、本当に難しいと思います。

この数日間も「新たに購入しないとならない債券をどうするか」を息子二人、それに銀行の担当も入れてLineやDiscordで相談していたのですが、今の世界経済が不透明で、リーマンショックより大きなクライシスが起きるなんて声も少なくないし(株式市場も債券市場もクラッシュする)、そしてインフレは収まらない。そうかと思えばデフレに突入するなんて専門家もいて、本当に何がなんだかわからない。

今、債券市場は売られていると言われる。特にアメリカ国債の空売り額は史上最高とのこと。つまり金利が上がる方向をトレーダーは見ているわけだけれど、大筋では、世界はリセッションに入り今年の夏以降は金利を下げる方行に動くだろうと言われている。でもこれって多くの債券トレーダーやヘッジファンドは全く違うことを考えているということ。

今、我が家はある程度債券を仕込まないとならない状態で、債券価格が下がっているのならチャンスかもしれないけれど、息子達、銀行の担当と相談して買おうと決めて銘柄は、なんとこの数日で大きく値上がりして、イールドも5%を切ってしまった。

なんだこれ?債券市場は売られているってどういうことよ?値上がりしてるじゃん。

私には一体何が起きているのかがさっぱりわからない。

危ない企業と生き残る企業の「選別が進んでいる」ような気はするのだけれど、そもそもアメリカ国債の空売りが史上最高って、つまりアメリカ国債の信用は凋落することを意味している?それって「アメリカ売り」でもあるわけで、巷で言われている「アメリカの崩壊」も冗談じゃないのかもしれないと思ったり。

となれば、米ドルそのものも暴落するはずだけれど、そんな陰謀論みたいな話に乗るわけにもいかず。

すでにボケている私の頭はカオス状態。

でもフト、頭の中にある声が聴こえてくるんですよ。

「原点に帰れ」と。

「余計なことを考えること無く、目の前の毎日の仕事に精を出して頑張るべし」と。

そういうことなんでしょうねぇ。

「欲望も恐怖(不安)も絶つ」しかないのはここでも同じ。

馬鹿みたいだけれど、希望だけは捨てず毎日やるべきことに集中しようと思う。あとは神様にお任せ~~~。

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