久しぶりの【麗苑@リッツカールトン】で飲茶

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【麗苑@リッツカールトン】に最後に行ったのはいつだったかなぁ。4年ぐらい行ってないかな?

かつては【麗苑@リッツカールトン】って中華料理としては我が家のトップ5に入っていて、北京ダックは1位だったんですよ。だからかなり好きな店でした。

ところが段々とおかしくなってきて、いつも頼む北京ダックが【臭い】なんてことがあって、クレームを付けたら黒服のオバちゃんの対応が最悪で、それ以来、行かなくなっていました。

でも今回、シドニーから来た次男坊が【麗苑@リッツカールトン】で飲茶を食べたいというので、行ってきました。次男坊は麗苑が良い頃に何度も行っていますから印象が良いんでしょう。

しかし久しぶりの麗苑ですが、随分変わっていました。

かつてはかなり重厚な構えの「いかにも老舗中華料理店」という感じだったのが、「入り口らしい入り口もない」というおかしな作り。でもこれってリッツカールトンの方針の様で、それぞれの店が独立していなくて、広い中の一部、廊下を歩いていると知らぬ間に店の中を歩いているみたいな。これって麗苑だけじゃなくて、他のランチやお茶を飲んでいる人たちの間を歩いて他の場所に移動するみたいなつくり。

だからキッチンもどこにあるのかわからなくて、もしかしたらセントラルキッチンで数店舗分の料理を全部作っているのかと思ったり。

そもそも多くの客で混雑している感じは皆無でしたし、経費節減とともにオープンな作りにしてどの店も「館内を歩いていると目に入る」ようにしているのかもね。

麗苑もそもそも「店の玄関がない」んですよ。麗苑という看板もない。おかしいなぁと思ってみていると、通路の横にあるバーカウンターの後ろに「麗苑」と書いた看板があったり。そしてその横の広いスペースにテーブルがある。また個室はちょっと離れたところにあったり、こういう店って生まれて初めて見ました。

今回は点心だけで一品料理は一切頼みませんでしたが、「さすが麗苑」と思うような点心はなかったように思います。価格的には、私は最近の相場を全く知らないのと同じなんですが【麗苑はやっぱり高いね~~】という感じもなくて、リッツカールトンにしては安いかもしれないと思ったくらい。

点心も普通。

ああああ、お茶は「鉄観音」を頼みましたが、これだけは久しぶりに美味しい鉄観音だと思いました。

点心類は本当に普通の点心。

この写真の右側の【湯葉巻きの揚げたもの】だけは抜群に美味しくて、追加で頼みました。

ブキビンタンって食事処は山のようにあるし、旅行者もあえて【麗苑@リッツカールトン】で食べることも無いんでしょうね。だから麗苑そのものも「街の中を歩いていたら中華の店があった」みたいな作りで、プラプラ歩いている人達が入りやすい店にしているのだろうと思いました。またKLの在住者にしてもわざわざ【麗苑@リッツカールトン】に行って食事という時代じゃないのかもね。

当然、今の形態になるまえには【麗苑@リッツカールトン】として内容的にも勝負を賭けたのでしょうが、時代の流れには勝てなかったのかもしれない。

ということで、もう麗苑に行くのは今回で最後かも。あえて行く必要はないですもんね。

でもちょっと残念です。

「麗苑は高くてなかなか行けないけれど、やっぱり麗苑の飲茶はダントツの一位だね」みたいな店であって欲しかった。

実は、私はマレーシアの中華料理店で一番好きなのがマリオットホテルの中の「上海」なんです。ここの小籠包は、鼎泰豊?それともドラゴンアイ?なんて話を寄せ付けない、最高の芸術品だぐらいに思っています。(笑)

でも「上海@マリオット」は我が家にしてみると超高級店で、なかなか行けないのね。家族3人で好きに食べて飲んだたらとんでもないことになりますから。

しかし今回の【麗苑@リッツカールトン】の凋落と言ったら申し訳ないけれど、そういう事情は「上海@マリオット」も同じかもしれないと思ったり。

そもそもこういう「有名店の凋落」を一番最初に感じたのは「ライポーヒーン@マンダリンオリエンタル」なんですよ。

かつてはこのお店も大好きだったのですが、あのホテルがやってる割引スキームがあるじゃないですか。二人で行くと50%引き、三人で行くと33%引きとか。その他、年会費を払ってその権利を買うとホテルの宿泊も含めて様々な特典があるというあれ。

ヒルトンでもどこでもやっていますが、かつて「マンダリンオリエンタルも同じ様なものがないかな~」とずーっと思い続けていたのね。そしてある日、それの存在がわかって、すぐに会員になったわけです。

これがあれば中華の「ライポーヒーン」もそこそこ良いと思っていた「マンダリングリル」「(和食の)わさび」も割引価格で行けると思ってルンルンしていました。

ところが~~~~

家族三人でライポーヒーンに行ってその特典で食事をしたのですが、なんだか納得できる料理じゃなくなっていたのね。でも「美味しくないわけじゃない」し、私は許容範囲だと思ったし、「また来ようね」と皆で話をしたのですが・・・・。

「もうこのお店はいいや」「そもそも家から遠いし」「KLCCは混んでいて来たくないし」とヨメさんと息子。だからその後、ライポーヒーンには一度も行かず。(┰_┰)

でも会員の特典はごっそりあるし、使わないともったい無いので、ゴールドコーストから友人夫婦が遊びに来た時ですが、店の名前は忘れましたが、マンダリンオリエンタルのビュッフェに行ったんですよ。

正直なところ、客を連れて行く場所じゃないと思ったし、友人たちには申し訳ない思いをしました。

結局ですね、マレーシアのホテル、あるいは老舗レストランでも「半端じゃない競争の嵐にさらされている」ってことなんじゃないかと。だから割引競争に乗るしか無いし、でも客がどんどん増えるわけでもなくて、「常連客は皆さん割引を使う客ばかり」なんてことも起きているのかもね。だとすれば、当然「経費削減に拍車がかかる」わけで、かつての老舗の面影って無くなっていくのかもね。

飲茶、点心に関しては、我が家は「The Ming Room@バンサショッピングセンター」や「Grand Imperial」が良いと思っているのですが、この数年、コロナが始まってから一切行っていませんので、どんな風に変わったのかは全く分からず。

ローカルの中華系の人達が多いエリアには美味しくてリーズナブルな価格の店がいくらでもあるようですが、我が家はそういう店を一切知りません。

なかなか思うように行きませんね~。