鮟鱇(アンコウ)鍋を作って食べてみた

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皆さん、鮟鱇(アンコウ)ってお好きですか?

私は大好物で、日本にいる時はもとより、オーストラリアでも売っていたので良く食べました。

あん肝も良いけれど、私はやっぱり「アンコウ鍋」が好きだし、「唐揚げ」も良いと思います。

マレーシアに来てからも、たまに「食べたいなぁ・・・」と思うわけで、アンコウそのものは「日本食材輸入卸業者」から買えるのね。でもどうしたって5キロ前後になるわけで、そのぐらいの大きさは身を冷凍するなりなんなり我が家でも使い切れるとは思ったのですが、1メートルの大きさはあるであろうアンコウ一尾を買ったらヨメさんが気が狂うように怒るのは簡単に想像できる。(笑)

これですもんねぇ。

アンコウって捌くのも慣れないと難しいですが、でもどうにかなるのね。お店で出すわけじゃないから、ポイントだけわかっていれば素人でも出来る。かつて日本に一時帰国するときに両親が住む自宅に届けてもらって何度かアンコウ祭りをしたことがあります。父はかつては築地魚河岸の仲買人でしたから、そういうのは全く問題なし。

でもマレーシアに来てからはいつもの私の専売特許である「優柔不断」がありまして、5~6回ほどは買おうかどうか悩んだもののやっぱり買えず。(笑)

そんなときに見つけたのが「千里」で売っている「あんこう鍋用のセット」。それも安い。

これなら下処理をすれば良いだけですから、簡単に鍋は作れるし、大きめの身があれば唐揚げも出来ると思って、1キロパックを2つ買うことに。

ヨメさんにも相談しましたが(当然、買う前に 笑)大賛成。息子も大喜び。

これほど家族3人、全員で盛り上がることって意外に少ないのですが、納品された「アンコウ鍋用のセット」1キロパックX2を見て、足腰の力が一気に抜けたような気になりました。( ̄口 ̄∥)

やっぱり想像通り、小さなアンコウのぶつ切りみたいで、日本のお店で食べるようなアンコウではない。(┰_┰)

でもま、私としてはアンコウって肉の塊ではなくて【いろいろな部位のアラをしゃぶる】みたいな食べ方をするのが好きで、それこそがアンコウ鍋の醍醐味だと思うんですよ。だからこれはこれでしょうがないかと・・・。

セットの中には小さいながらも「生のキモ」も入っていましたので、アンコウ鍋を作るのには問題なし。

ということで、アンコウ鍋。

参照:大洗観光協会

この写真は大洗観光協会の写真で、「こういうのを作りたかった」という願望でしかありません。^^;

現実はかなり厳しいことに・・・。

あ、そうそう。大事な「あん肝」ですが、パックに付属するあん肝は大したことがないことを想定して、(蒸した)あん肝を別途購入しておきました。缶詰ではなくて「冷蔵物(航空便)」です。それをそのまま食べても良いし、鍋に溶かし込んでも良いと考えたわけです。

準備は完了。

まずは「生のあん肝」を土鍋で痛めます。脂が溶け出してグツグツして炒まってきたところに「白味噌」「生姜」「日本酒」「みりん」を入れる。そしてちゃんと取った昆布出汁を入れる(我が家の昆布は羅臼昆布。でも養殖物 笑)。

その中に「湯引きしたほぼアラばかり」みたいな身だけ投入して、しばし煮込んで鍋の基本を作りました。

その後、「湯引きしたアンコウのぶつ切り」を入れます。

この2倍の量がありました。

見た通り、「これって食べかすじゃない?」みたいな身ばかり。(┰_┰)

野菜類はこれだけ。「春菊、しいたけ、長ネギ、白菜、人参」。そして「冷凍讃岐うどん、豆腐」。

で、出来上がったのがこれ。なんとなく納得がいかず。

味はどうだったか?

問題はここですよね。

ヨメさんも息子も「スープは美味しい」と言っていました。でも私としては「実は味噌仕立ては好きじゃない」ので、気分としては【及第点ギリギリ】って感じ。あん肝の風味が良いと言いたいところですが、生臭みが残っていました。(┰_┰)

別途買ったあん肝(冷蔵航空便)も、いわゆる「安い居酒屋用」みたいで、ネットリした食感もなく、硬めで味も薄かった。これなら「あん肝の缶詰」のほうが美味しいんじゃないかと思ったくらい。マレーシアでは【生のあん肝(空輸冷蔵物)】も日本産、中国産(日本産の半額ぐらい)と二種類手に入りますし、まともなお店はそれを仕入れて自分で作るんでしょうねぇ。でも我が家はそこまでやるほどあん肝は好きじゃない。

で、肝心要の【身】ですが、これがまぁ、なんといいますか、アンコウって【ゼラチン質が美味しい】わけですが、ゼラチン質を感じる部分はほぼなくて、プルプルしていて美味しいはずの【皮】もイマイチ。

本当に誰かの食べ残しじゃないか?みたいな身ばかりで、唐揚げにするような身は一切なし。全てが全部、身が殆ど付いていないアラばかりみたいな。(┰_┰)

これですよ、これ。

こういうアンコウ鍋を食べたのは生まれて初めてで、日本食輸入卸業者から買いましたが、これを仕入れて売る店なんてあるのか?どうやって売り物にするのか?と思いました。

これじゃ売り物じゃなくて、スタッフのまかないで食べるにしてもブーイングの嵐じゃなかろうか。

ご馳走様~~~~~~~~。まずかった~~~~~~~~~~~。

ただし、春菊がメチャ美味しくて、Chitoseの春菊を二束買ったのですが、かなり大量だったものの3人でバリバリ食べました。やっぱり鍋には春菊ですね~。そして次に美味しかったのは白菜、椎茸、そしてシメジ。今回の長ネギは日本産ではありませんでしたが、日本産の長ネギだったら美味しかったろうな~~~。コシのある讃岐ウドンも美味しかった。

美味しさの順位をつけると、一番ビリは「アンコウだった」というアンコウ鍋でした~~~~~~~~~。(笑)

もう当分、アンコウは食べたくないどころか、ちゃんとしたアンコウそのもの一尾を買ってリベンジしないと気がすまない。アンコウに申し訳ないような気さえします。

ヨメさんと食後に話したこと。

「価格は正直だ」ってこと。(笑)

今年も私の「安物買いの銭失い」は続くのでありました。(^_^)v

-----(追記)-----
 

次の日の朝、ヨメさんが聞くんですよ。

「残っていた汁はどうしたの?」って。

美味しいと思わなかった私が食べるわけもなく、きっと夜中に長男が食べたんでしょう。オジヤにしたのか、ウドンを入れて食べたのか・・・。

私は想像しただけで食欲が失せるのですが、長男には美味しかったのかなぁ。

3歳からオーストラリア住まいで、美味しい和食をたくさん食べたなんてことはない長男を不憫に思いました。なんだか申し訳ないような・・・。

あいつが美味しいと涙しながら、「日本人で良かった」と思うような和食を食べさせてやりたい。

頑張らねば・・・・。

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