なんだか凄いことになってますね。
ロシアの私兵組織であるワグナーはそれなりに力があって、多くの犠牲者を出しながらバフムトを陥落させたのはワグナーの成果だと見る専門家は多い。
しかしまぁ、毎日の戦況の変化を追っている私としては「狂っている」としか言いようのない戦い方をワグナーはやってきたと思う。人の命をまるで虫けらのように考えているのがはっきりわかる戦い方で、まさにかつての日本軍の「バンザイ攻撃」をイメージするような特攻をやる。良くそんな命令を兵士たちが聞くと思うのだけれど、前を進む部隊の後ろには「逃げたら殺す」役目の督戦隊(とくせんたい)まで配備して、実際に退却しようとした兵隊を仲間が撃ち殺す映像まで出た。
また「薬」も使っていたようで、ワグネル部隊の異常な攻撃を迎え撃つウクライナ兵が「彼らは銃弾を受けても倒れずに突進を続ける」と証言する動画も出回った。「痛みを感じない」「攻撃的になる」薬物が使われたのは間違いがないかもしれない。
まぁ、ロシア軍にしても私兵のワグネル部隊にしても「異常な戦い方」だと私は感じてきたのですが、この数日にとんでもないニュース。
「ワグネルがロシア国内で反乱」「戦闘状態に入った」「地方都市を占拠」と。
この戦争の終わり方として「内戦、クーデター」というのを想像していた専門家も多い中、まさかプーチンの懐刀プリゴジンが反乱を起こすなんてまるで理解の外。そもそもロシア軍と戦ってワグネルが勝てるとも思えないし、ロシア軍が呼応してワグネルにつくとも思えないし、異常としか言いようがないし、プリゴジンが何を考えているのかもわからず。
その後。
プリゴジンが何を目指しているのかもわからないし、プーチンやロシア軍が折れるとも思えませんが、これからどうなるのか。
これが攻勢を始めたウクライナ軍に良い影響があるのなら良いと思うし、是非とも「ロシアの内部崩壊」に繋がって【ロシアがウクライナから撤退。戦争終結】になることを願っています。
そもそもこの戦争はどうして始まったのか、アメリカやNATOの責任もあると考えている私ですが、やっぱり「ロシアを勝たせる訳にはいかない」し、ロシアが分裂しようが、国民がどれほどの苦難の道を歩かなくてはならないにしても、それはロシア全体の責任だと思っています。
この考え方は「どんな理由があろうとアメリカを相手に開戦した日本の責任」と同じで、戦いを挑んだ方にどれほどの言い分があろうとそれを認めてはならないと思うし、策略に乗せられたという意味では私はかつての日本と今回のロシアに共通点がある思うにしても、それは「総力戦」「超限戦」であり、「情報戦や策略も戦いのうちで、それに負けたのは間違いがない」と思うから。
プーチンが「核を使わない」ことを祈るばかりなり。