中国・アメリカの「経済の将来」をどう読む? 混乱の時代をどう生き抜く?

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普通の生活を送っている中では、ましてや日本やマレーシアで私達の様に直接中国やアメリカとは繋がりがないところに住んでいますと、中国やアメリカに何が起きても「たいした影響はない」ような気がしてきます。

しかし超大国の景気動向や覇権の力関係が崩れてくるとそれは「世界経済」に大きな影響が出てくるはずで、その動向をみていないと【投資は出来ない】と感じています。ただこれもまた「投資対象」が何かにもよるわけで、狭い地域や国の中のケースとグローバルな環境のケースも違うし、また「サラリーマン」として自分をある企業に投資をしているケースも違う。

だから見方、感じ方はそれぞれだと思いますが、私としてはやっぱり「大きな変化」が根っこにあってそれがありとあらゆる分野に浸透していくと思いますし、私自身は「債券投資」が大きな部分を占めていてその債券は「金融関係が多い」ことから、世界の変動の影響をもろに受けるので気になっています。

まず巷で良く話題に出るのは「中国経済の崩壊」で、中国経済を牽引してきた、そしてリーマン・ショック時の世界を救ったと言っても良いような「中国の不動産」に大きな陰りが見えているのは間違いがない。代表的なのは恒大集団であり碧桂園で、連日報道が続いていますが、私自身は「さほどの大きな問題ではない」ような気がしています。恒大も碧桂園も「氷山の一角」で、似たような危機にある企業が山のようにあるにしてもです。

というのは、大きな倒産劇があったにしてもリーマンショックのような世界的な大騒ぎにはならないだろうと思うから。あの時に世界が震撼したのは「まさか」の信用崩壊が起きたからで、金融の世界で疑心暗鬼の嵐となった。でも中国の巨大な不動産業界が崩壊しても、それはすで「織り込み済み」だとも思えるんですよ。

中国の不動産の崩壊はもうすでに何年も前から言われていて、世界的に見るとそこに積極的に投資をしてきた投資家って決して多くはないんじゃないですかね。

債券の中では「ジャンクボンド」はそれなりに取引されているものの、それを集中的に投資をする投資家って多いとは思えない。これって日本で言えば、今の楽天で、外債では20%の利回りを超えるまでに売り込まれている。これって「破綻の危険がある」と多くの投資家が見ているからそうなるわけで、そういう債券、企業に積極的に投資をする投資家が多いとは思えない。楽天は「銀行からの融資を得るのが難しい」からこそ、株の公開や利回りの高い債券をだすしかないわけで、それに喜ぶ投資家が多いわけではないのと同じ。

中国の場合はあまりにも額が巨大で、私達、資本主義社会の常識では考えられないような「解決」方法を中国共産党が取るとしても、積極的にその中国に投資をするという動きはすでに大きく弱まっている。だから大きな破綻、変化が中国に起きたとしても、リーマンショックのように世界経済が混乱するかというと、それは起きないような「気がしている」わけです。

私自身も中国への直接投資は「とんでもない」と考えて距離を取ってきましたので、マレーシアのCIMB銀行とのお付き合いで若干の中国ファンドを持っていますが、中国に大きな問題が起きても「直接の被害はない」状態。でも回り回って影響がでてくるにしても、それの想定は不可能。

今の中国の状態ですが、専門家ではないにしても中国の動向には詳しいユーチューバーの「妙佛 DEEP MAX氏」の説明が的を得ていると考えています。

マレーシアのジョホールバルにある大規模プロジェクト「フォレストシティー」の話もできてきます。

さて、問題はやっぱりアメリカ。アメリカの覇権はもう終わるという大合唱と言っても良いようなことが起きていますよね。米ドル中心の世界も終わると。

アメリカ経済は「米ドルの覇権」に支えられてきたのは間違いがなくて、米ドルが崩れるとアメリカの土台が崩れることを意味している。アメリカの巨額の負債を各国が支えているのは「米ドルの覇権」があるからで、それが崩れてくればアメリカを、世界を支えていた米国債への買い動機は減り、それは金利高を意味するし、アメリカ経済への打撃は半端ではない。

BRICSの台頭も無視できない状態で、益々勢力を大きくして「アメリカ離れ」が加速中。

これは経済的なこともさることながら、「もうわがままなアメリカに振り回されたくない」と考える国が集まって団結しているわけで、なおかつアメリカは内部的な分裂も強まり、私は「文化的な崩壊が始まっている」とも思うぐらい。それプラス、ウクライナ戦争があるわけで、私はあの戦争はアメリカとNATOが誘発させたと考えていて、ロシアだけが悪く、突然、戦争を始めたとは考えていません。だからこそ、私達のような西側にいるとなかなか見えてきませんが、「ロシア制裁に反対する国、中立を守る国」がかなり多いのもそれが理由だと思っています。

このウクライナ戦争を誘発したのは、とんでもない「悪手」で、アメリカはどんな手を使っても止めるべきだったと思いますが、ロシアの侵攻が始まる直前にバイデン大統領は「来るなら来てみろ」みたいな発言を繰り返していた。あの時点で「ウクライナは瞬時に降伏する」と世界は見ていたわけで、一体アメリカがなぜあの戦争を煽ったのかは私には理解の外。

ましてや戦争は泥沼化し、ロシアを勝てせるわけにはいかないものの、西側諸国の負担はどんどん大きくなる。

これもまた非常にまずいわけで、イランVSイスラエルも加熱しているし、そして内政にも大きな問題を抱える中国もあたかも戦争準備をしているのが如く軍備を拡張し、超巨大な病院を福建省に建設をしだしたり、なんだか「何かを始めそうな雰囲気」は満々。

これは当然、「アメリカが手出しは出来ない状態」だからなわけで、またBRICSの台頭も「ドル離れをする必要があるから」とも言えるわけで、段々と「ある方向性」が固まりあるように私には見えています。

ま、それは考え過ぎだろうとは思うものの【想定する必要はある】とは思っていて、そんな時の自分の身の振り方をもシミュレーションしています。

そしてそれは「アメリカが弱体」すればするほど、経済的にも軍事的にもそれをチャンスと見る勢力はあるわけで、大事には至らないとしても「今のアメリカ」の動向は無視できず。

さてさて、アメリカはどうなるのか。あのJP Morganが警鐘を鳴らし始めた。

今は米ドル高で、問題が表面化しているとは思いませんし、私達も【今から行動を始める必要はない】と考えています。出るか出ないかわからない「お化けが出るかもしれない」ような予想をして行動開始するのはあまりにも馬鹿げているから。

でも「米ドルが下がり始めたら」それを見逃したり簡単に考えては危ないと思っていまして、私は米ドルの動向を非常に気にしてみています。

ただそれはドル円とかそういう為替相場ではなくて、「米ドルそのもの」の動きをみないとならない。

この動きを見るのは一般的ではありませんが、「米ドルの強弱を見る」にはこれが一番適しているし、重視するべきだと思っています。

このグラフです。

これがどういうグラフなのかここでは詳しく説明しませんが、興味のあるからは下のサイトへ。

私としては「米ドルの覇権が終わることはない」と考えています。

世界の貿易に使われる米ドルがずーっと減っていますし、それは「石油売買」に顕著なわけで、世界的に見てもBRICSそして新たに加盟を望む国々が多いにしても、「得たキャッシュをどの通貨で持ちたいか」が大きな鍵だと私は考えていて、そりゃロシアや今後も危険が想定される中国は制裁も課されていて「米ドル離れ」をする、アメリカとは距離をおいた経済圏を作りたいのはのは【当たり前】で、何もしないほうがおかしいじゃないですか。だからこそ他国を引き込んで「米ドルを引きずり降ろそう」としているわけですが、そう上手く行くかどうか。

インドがロシアに対して石油代金をルピーで支払っても、ロシアはそのルピーを持て余していると聞きます。また中国元にしても、中国との貿易で得た中国元をそのまま持っていたい国が多いとは思えないのね。逆に中国から輸入が多い国が自国通貨で払って、さて中国はその通貨を持ち続けるのかって話。

そもそも独裁国家で株式市場も中国共産党の思惑で操作するような中国が、自国の通貨をどういじるかはわからないし、他の弱小国家の通貨の信用度も無く、「米ドルを排除することが可能なのかどうか」は甚だ疑問です。

アメリカに一矢報いたい、排除したい勢力の思惑はわかるし、そしてそれが成功したかのように見えるときも必ずあるとは思うけれど、米ドルを排除したグループで「問題なく通貨が安定することはない」と私は見ています。この野郎と思いつつも使わざるを得ないのが「米ドル」ではないかと。

そもそも米ドルが嫌なら、EUドルもポンドも円もあるわけで、ロシア、中国という問題を抱える国の通貨より安心して使える通貨はあるんじゃないんですかね。ましてやBRICS内の弱小国の通貨を他の国が喜んで受け取るとは思えず。これはBRICS共通通貨を作ったところで同じで、その通貨と自国のお金との為替は混乱を極めると思います。将来は統一なんてことを言ってもそれじゃEUの二の舞いで、弱小国が食われるだけじゃないですかね。

ただ私は「インドだけは違う」見方をしていて、将来的に世界の覇権国の一つになる可能性があると思っていて、インドの動向は気になっています。

どちらにしろ、「米ドルが終わる様に見える時」「世間が今以上にそれを騒ぐ時」は来ると思っていて、理由はともあれ、米ドルが安くなるトレンドが見えた時には【米ドルを売る】つもりでいます。でも将来を【予想】して今、動くことはしない。また米ドルを売るというのも、米ドル資産を売るということではなくて、【先物で米ドルを売る】ことになると思います。乗り換えではなくてヘッジ。

中国の一帯一路が世に出てきた時に、世界はそれを受け入れ、日本でも「バスに乗り遅れるな」という論調があった。でも絶対乗るべきではないと私はこのブログに書き続けていましたが、案の定、すぐにボロが出たじゃないですか。でもそれは日本やアメリカが乗らなかったからそうなったわけで、乗っていたらかなりややこしいことになったんじゃないですかね。日本やアメリカが参画しないということは、一帯一路の金利は高いままで、ま、うまく出ばなをくじいたということでもあると思いますが。

で、結局はイタリアは一帯一路からは離脱するし、つい最近の日米が掲げた発展途上国への援助の拡大を喜ぶ国が多く、「要は、金に世界はなびく」だけのことで、今回のBRICSが中心になって「米ドルを追い落とそう」という結束も決して強いとは思えず。そもそもアメリカがそれを指を咥えてみているわけがない。

とは言うものの、「アメリカが破綻する」話って昔から何度も出ていて、オバマが大統領になる時に「アメリカはデフォルト宣言をする」「米ドルは廃止し、もうすでに新たな通貨は用意されている」とまことしやかに言われていて、まさかとは思うものの、私はオバマの大統領就任に合わせて「日経225のプットオプション」を買ったのを思い出します。でももちろん「何も起きなかった」。

私はリビアのカダフィー大佐が殺された時に、アメリカの怖さを見たと思いました。カダフィー大佐は「アフリカの星」と言われて「アフリカも変わるかもしれない」と私は見ていたのですが、アメリカはそれを簡単にぶち壊した。でも「アラブの春」と世界はそれを称賛する。しかし今じゃリビアは混乱の真っ只中でどうにもならない状態。「春」は一体どこへ行ったんでしょうか。

でもまた中国ロシアが中心となってアメリカに挑んでいる。

私は戦争の原因ってそういうところにあると思っているわけで、「領土の拡大」だの「取り戻す」だの、そういうことではない「ヤクザの生き残りを賭けた権力争い」でしかないと思っていて、その危険な状態に世界は進んでいるのを感じています。

そういう意味でも「インドの立ち位置」が気になっています。

来年はアメリカ大統領選挙。これが世界の運命を決めることになるかもね~~~。私はもちろんトランプ推しですが。

 

-----ここから全く違う観点から、私が考える生き延びる方法を書きます-----
 

世界がどう変わっていくのかを考えるのは、私達が「どこに住むべきか」「どんな分野がどうなるのか」「どんな職業に就くべきか」「どこにどんな投資をするべきか」を決定するのに非常に大事だと思っています。

少なくとも私は「自分には関係ないような気もするけれど」それを重視して生きてきたし、1991年に家族を連れてオーストラリアに永住権を取って渡ったのもそれが理由です。私は子どもたちに「親父は右翼」と言われるほど日本大好き人間ですが、当時、「日本を出るしか無い」と判断したわけです。

これからどうなるかはわかりませんが、私が「環境に流されて生きるのは嫌だ」と強い思いが、後に私を【トレーダー】に育てたと思っています。

上に書いたように、やっぱり大きな目で世界の変化を見ることが重要だとは思うものの、「現実を生きる」場合、やっぱり環境にあまりにも左右されてしまうのが普通。

住む国を変えるどころか、国内でも引っ越しは簡単ではないし、仕事を変えるのも同じく。それどころか「どうやって稼ぐか」という根本的なところでも問題だらけなのが普通。

給料取りだとしても、今後どうなるのか、このままで良いのかと悩みは尽きないはず。じゃぁ投資を始めようなんて思っても、簡単ではないし、世の中に溢れるようにあるアドバイスもじっくり考えてみたら「うまく行ったケース」を言っているだけで、政府も後押ししている「株式投資」だって、簡単に儲かるなら世界に貧乏人はいないのね。

景気が良い時代なら「誰でも株式投資で利益が出る」のが当たり前で、【株式が上がる前提の戦略】なんて全く意味を成さないのは過去のチャートを見ればすぐに分かる。

これが日本のバブルの頃からの日経225.

ここで注目すべきはBの時期で、「株を買えば損する時代」が20年も続いたわけです。

でも「株式投資は良い」と大雑把なことを言う人は「アメリカの動き」を見せる。

S&P500はこんな信じられない動きをしてきた。

これから日本も世界もこういう風に動くのであれば、【貯金なんかするやつは馬鹿だ】となりますが、日本のBの時代を株式投資で過ごした人は逆のことを考える。「株に手を出さなければ良かった」と。

どうすればよい?

私は株式投資を10代の頃からやっていましたが(笑)、常に考えたのは「相場全体が下がる時にはどうすれば良い?」ということでした。結構悩みましたよ。

でも私の近くに「相場の大先輩がいた」のね。それは父です。父は「相場師」だった時代があり、結局は二度の大敗を経験した負け組でしか無いのですが、父が得意だったのは【空売り】なのね。「罫線屋」と当時言われた「チャートアナリスト」だったのですが、あるパターンを見つけ、それに関して本も出版したと聞いています。

でも結果的には大敗。それも二度。

だから私は心の中では父をバカにしていたのは事実。

でも私も経験を積むに従って、父の言葉や読み方が理解できるようになってきたのね。その父の言葉の中で忘れられないのが【相場は簡単だ。自分をコントール出来れば】という言葉。これは本当に的を得ていて、今でもこの言葉が私の中心にありますし、【相場の難しさはこれ】なのね。相場とは自分との戦いなのは間違いがない。

と同時に、私は父が「空売りが得意」だったことに注目しました。

株式は「買って、あとで売る」のが一般的ですが、「持っていなくても売る」事ができるのね。「株を借りて売る」事ができる。そして値が下がれば「買い戻して、借りた株は返す」というシステムが出来ている。だから【下げ相場で利益を出すことが可能】となるわけです。

でも私は空売りはしませんでした。信用取引もしなかった。なぜか。それは理由らしい理由はなくて、私も「株は買うものだ」という認識を非常に強く持っていたから。また、時代的にも「株を売るのは人にあらず」みたいな雰囲気もあったんですよ。「株式投資とは、その企業を愛し、飛躍するように株主も務めるべきこと」という考え方が支配的でもありました。面白いでしょ?

でも時代は変わり、「先物」も出来て、普通の人は近寄らない「商品相場」と同じ様に売買出来るシステムが株式の世界にも入ってきたわけです。

これは後に世界中に広まったFXやCFDと同じ様に、「売りも買いも同じ様に出来る」のね。今じゃ先物でもFXでも「買うことしかしない」なんて人は世界には存在しないと言っても良いくらい、普通に「買いから入る」「売りから入る」ことをする。簡単に言えば「差金決済」と言っても良いでしょう(実は先物はそれが本質ではない)

これが誰にでも出来るように普及したのは素晴らしいことで、「上げ相場」も「下げ相場」も【利益を出すチャンスは同じ】になったのね。

つまり、「下げ相場でも利益が出る」となると、この日経225の推移も全く違って見えるわけです。

利益を出すには「上げ相場でなくてはならない」ということは無くなって、「下げ相場で儲ける」という発想が今のトレーダーの中にはあるわけです。FXも同じですよね。今どきドル円を売買して、「ドルを買うことしかしない」なんていうFXトレーダーはいないでしょ。(スワップ狙いは別)

私がなぜこれを書いているかというと、これからの時代は【下げ相場でも利益を追求する】という考え方が非常に大事なると思うからです。

ではこれから世界は下げ基調になるのか?ってことではなくて、【下げても怖くない】ってことなのね。ましてや社会が複雑になると「市場は波乱含みになる」のは必然で、上がったと思ったら下げる。下げていると思ったら上げるみたいな動きは多くなるかもしれない。

そういう時に、「上げでも下げでも利益を出せる」のは大きな武器になるということでもあるし、【上げでしか利益が出せない】のはまさに片手落ちかもしれない。少なくとも言えることは、それでは「相場で生活することはほぼ不可能」ってことじゃないかと。全体的に「下げている」中で「買うことしかしない」としたら、どれほど利益を出すのが難しいことか想像するのは簡単だと思います。そしてそれを上に出した日経225のBの時代は20年間も皆がやっていたわけです。

ただし、買いも売りも同じようにすると「チャンスは増える」のは間違いがありませんが、【損失を出すことも増える】ってことなのを忘れてはならないのね。

ここは非常に大事なところで、すぐ「その気」になる人はここに気が付かない。(笑)

それとこの数日間、ブログに上げている記事の中で重要な点として【人の心理は負けるように動く】ってことがあるのね。これは本当に面白いぐらいで、上がり続ける時に「取り残されたくない。買おう」と思って【高値を掴む】事が起きたり、「まだ下げるのか?怖い。もう我慢できない」と売ったら「そこが底値だった」なんてことが【頻繁に起きる】から相場は怖いのね。

こういう「心の動き」をいかに制御するかが「相場で勝つ秘訣」なわけで、そんなことさえ考えたこともない人が相場の世界に入って「気の向くまま」にトレードをしたらどうなるか。だから参加者の8割は損を出すと言われる世界なわけです。

私はというと、いまだに「自分の心理を抑え込むのは簡単ではない」わけで、だから【ルール作りをしっかりやる】わけです。

では「ルールを作るのは簡単か?」といえば簡単ではないのですが、私は「トレンドに逆らわない」のを基本とすればほぼ「大負けすることはない」と考えています。そして「大負けしないことが重要」だとも考えていて、思うようには勝てなくても研鑽を積んでいる内に段々と【ツボ】もわかってくるはずなのね。また「銘柄によって動きも違う」ことから「自分に合う戦うフィールドも見えてくる」はず。

そしてですね、私はデイトレーダーへと変わって行ったわけです。

上げでも下げでも利益を出す方法がわかっても、「ポジションを長く持つ」と精神的にやられちゃうのね。これは投資金額が増えれば増えるほどビビるようになるのが普通だと思うし、ましてや911の同時多発テロや311の東日本大震災、その他、10年に一度は来る「大きな動き」を経験すると【呆然と見ているしか無い】みたいなことも起きるし、下手をするとそれで大敗し、退場するしか無いみたいなこともおきるのがこの世界。

私は基本的に小心者のビビリ屋ですから、このプレッシャーに耐えられないんですよ。また「耐えられるレベルの投入金額」だと、それで生計を立てるのは無理だし、妙味もないのね。

そして「ポジションを持つ時間とリスクの大きさは比例する」と考えるようになって、売買時間がどんどん短くなっていきました。私とて最初からデイトレをやったってわけじゃないんです。

これは人それぞれと思いますが、デイトレは私の性格にぴったり合っていました。サボりたい時にはサボれば良いし、長期で遊びに行くのも構わないし、遊びながら「今、市場はどう動いているんだろう」なんて【考えることも無い】わけですから。気楽なもんです。怠け者には最適。(笑)

また短時間で売買するということは【チャンスはいくらでもある】ということでもあるのね。もしかするとそれが一番の良いところかもしれなくて、「チャンスを見逃しても苦にならない」んですよ。チャンスはまさに波のごとく次から次へと来るわけで、これって一般的な株式投資などのチャンスとは大違いなのね。

私は何よりもチャートを重視しますが、長期投資もデイトレも「チャートの見方は同じ」なんです。これってもしかしたら一般的ではないとも言えて、細かく言うと「銘柄によってもチャートの調整は必要」なことはあるから。でも基本的な見方は同じ。

そういう目で株でも商品、先物、FXでも暗号通貨でも見ると、「ここだ!」と思う出撃ポイントって買うにしても売るにしても【何ヶ月に一度】しか来ない。これはチャートの見方でまるで変わるのですが、私の見方だとそうなってしまう。

この何ヶ月に一度しかないチャンスを待つのは、私にはほぼ不可能なのね。疲れるし、待っている間に「もうどうでもいいや」みたいになってしまいます。これじゃ、これで生計を立てて毎日を生きるなんて絶対に不可能。

でもデイトレだとチャンスは多いから、「好きな時に出来る」ことも多いし(これは間違いでもある)、自分にノルマを課すことも可能なのね。

ま、いかに私にはデイトレが合っているかを書き続けても意味がないと思いますが、こういう利点もあると理解してください。

で、結局、今日の話としては、中国がどうなろうと、アメリカがどうなろうと、「関係ないといえば関係ない」のね。世の中がどう変化しようと【証券取引所】が消滅することはありえないし、商品取引、先物取引、FXもまず無くなることはありえないわけです。

つまり、世界が焼け野原になろうと「仕事をする場はなくならない」ということ。

デイトレである必要はなくて、でも「上げても下げても保持する(わけがわからない)長期投資」ではなくて、「上げで儲ける。下げで儲ける」トレードをやっていると、【どんな時代、どこでも生きていける】という自信、そして安堵感に繋がるわけで、これは非常に大事なところだと思っています。

世の中にはこういうトレードに興味はなくて、でも【現物を買うのは好き】な人っているのね。

その場合は「値上がりしないと利益はでない」わけですが、不動産や金(ゴールド)を持とうとする人には多い傾向。

でも「その殻をぶち破ると新しい世界がある」と思うわけです。

海外に住んでいますと「為替」とは切っても切れない縁が出来てしまいますし、誰でも「いつ、どのくらい替えようか」と考えているはずなのね。でも「現物取引しかしない」人は、【出来ることが極端に狭い】わけです。当然、現物取引ということは「持っているお金が変化する」ことを意味しますよね。

じゃ、キャッシュはないけれど不動産は多いとか、そういう場合、「どうやってヘッジをする」のでしょうか。

例えば「アメリカに不動産を持っている」としましょう。そして「これから米ドルは下がるかもしれない」と思ったらどうします?不動産を売ってキャッシュに替えて、それを日本円にします?そして手にした日本円をどうします?

こんな時にFXや先物取引に慣れていれば、「とりあえず、ちょっと米ドルを売っておこうか」という【ヘッジ】が簡単にできるということ。

たとえば、株式を大量に持っていたとして、「これから下がりそうだ」と思っても、「株式を売りたくないケース」もあると思うんですよ。でもそんな時には「空売り」(買いと売りの両建て)をするのも良いし、インデックスの先物を売っておけばそれで「ヘッジ」は可能となる。これってヘッジした分は「利益確定」と同じことで、その後、上がろうが下がろうが「利益も損失も出ない」ことになります。

プロやハイアマはこうやって先物、そしてもう一歩進んでオプションを駆使してヘッジをしたり、利益の最大化、損失の最小化を狙うわけです。

素人にはなかなか難しい世界ですし、私にもほぼチンプンカンプンの世界ですが、どちらにしても「現物を買うことしかしない」というのは「もったいない」と私は考えます。

そして「上げでも下げでも利益を出す」ことは非常に重要で、私はそれ無くして【動乱の世界を生き抜くことは絶対に不可能】だと思っています。

そしてもう一つ大事なこと。

FXでも先物でも「少資本から可能」という点。これって非常に大事なことで、「まとまったお金がない」ことなんて人生の中ではよくあることで、私も恥ずかしながら結婚後ですが、お金が足りなくて(忘れもしない)五反田の駅前にあったサラ金で30万円を借りたことがあります。あの階段を登っていく時の悔しさ、屈辱は一生忘れません。

自分の責任ではないにしろ、勤めていた会社が倒産したり人員整理の対象になったり、あるいは自然災害で資産を失うことなんて世の中では当たり前に起きているわけで、そこからどうやって【再起するのか】を考えた場合、「短期トレード技術が身を助ける」ことがあるってことなのね。

私みたいに万年極小企業のオヤジとしては、常に破綻する恐怖と戦ってきたわけですが、「再起」って簡単じゃないのね。下手すりゃ資金はゼロどころか借金もある中でどうやって立ち上がるのか。普通はそれが出来ずに、いつのまにか消えていなくなる人が世の中には非常に多い。

でも短期トレードは10万円でも可能だということ。

もし自分が不動産投資(賃貸事業含む)や長期投資でそこそこのノウハウがあったとしても、もしものことが起きたあとにゼロから立ち上がれます?

あるいは大震災や戦争が起きて、全く知らない土地に移り住んで、さてどうします?

私がやっていた極小企業の世界って似たようなもので(笑)、いつも「後ろは崖っぷち」でした。

だから「少資本から出来る」、「景気が良くても悪くても稼げる」、「世界のどこに住んでも可能」な仕事ってとんでもない魅力があるのね。だからこそ、この仕事に打ち込めたのかもしれませんが、結果的に大正解だったと思っています。

もう一つ利点を上げます。

これって「レバタラ」の話でしかありませんが、「稼ぐ上限にほぼ制限がないのと同じ」なのね。

普通の仕事ですと「二倍の売上、二倍の利益」を出すのはとんでもなく大変で「ほぼ不可能」みたいなことだと私は思っています。

ところがトレードの場合、いつも書いていますが、「利益を増やすには取引量を上げるだけ」なのね。それ以外のやることは常に同じ。

実はトレーダーの中でも「利益を上げるにはもっと大きな値幅をねらわなくてはならない」と考える人が多いんですよ。少額から始めると、1000円2000円儲けてどうする?と思うのは普通のことで、だからもっと大きな値幅を取ろうとするのね。でもそんなことが出来るなら誰も苦労しないわけで、その1000円2000円を溜め込んで、それを後の原資に足して取引量を増やせば良いだけなのね。

だから「最初は利益を使ってはダメ」なわけで、とにかく溜め込むのが必要だと思います。そしてそれを原資にする。となると時間はかかりますが、それだけ経験を積めると考えるべきで、【儲かりそうだから、定期預金を崩して大きくトレードしよう】なんてのもダメで、そういう馬鹿なことをするから「結果的にFXで2000万円損しました」なんてことが起きるわけです。

決して簡単に儲かる世界ではないけれど「損をしても大丈夫な状態」を維持しながら大きくなるのを狙う必要があると思います。

近年、非常に若いのにとんでもない額を稼いだ人たちがゴロゴロいるけれど、彼らとて「大きな資本金があったから」なんて人はほぼ皆無のはず。

そして大儲けは出来ないけれど、これでどうにか食えていますって人も多いんじゃないですかね。

私もその口で、夢は大きくてもやっぱり「自分には限界がある」のがわかるのね。取引額が大きくなると、手は汗でびっしょりになるし、声は上ずるし、息を吸うことは出来ても吐けなくなるんですよ。(笑)

でもま、それはそれなりに自分を騙す方法も駆使してやるわけですが、「もし全部損をしたとしても最初の投下資金分を損するだけ」みたいな状態を維持することこそが、大きくなる重要な点かもしれません。

そしてある程度のお金になったら、それは別枠にして「債券投資に回す」とかするわけです。

こういうブログを書いていますと、【私も是非始めたい】というメールを貰うことが良くありますが、私が気になるのはそういう方々の中で「今現在、非常に厳しい状態で、どうにかお金を作らないとならない」という方がいらっしゃったこと。

「後ろは断崖絶壁」という時こそ馬鹿力が出るのは間違いがないのは、私も経験してきましたが、やっぱりトレードって「うまくなるには時間がかかる」わけですよ。それなのに「焦りが非常に大きい場合」にどうなるかというと、やっぱり経験を積み重ねる前に【ギャンブルをする】ようになると思います。

それでうまくいくなら誰も苦労しないわけで・・・。

だから「トレードがうまくなる必要はない」ような状態な人だからこそ、「ちょっと真面目にやってみようか」という方がうまくいくと私は思っています。

中国がどうなろうと、アメリカが衰退しようと、世界戦争になろうと、大震災にあおうと、経済基盤を確保して、家族や愛する人達と笑顔で過ごせる人たちが増えることを真に願っています。

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