皆さんは「自己啓発」に興味を持って書籍を読んだり訓練をしたことがあります?
私は若い頃から結構やっていました。
元々、幼い頃からトラウマを持っていて「自分は他人より劣っている」という強い思い込み(&刷り込み)がありましたし、「他人より上になりたい」というより【どうやったら人並みになれるのか】を考え続けてきたと言っても良いと思います。
ですから学生時代から自己啓発本をいろいろと読んできました。
サラリーマンになるという考え方は子供の頃から持ったこともなく、若くして起業しましたが自営業は当然、簡単に行くわけもなく恐ろしいと思うことの連続でした。でも起業したことを後悔することもなく、その中でジタバタし続けた。
うまくやるには「自分が変わるしか無い」わけで、勉強をし続けるの共に、自己啓発にも興味を持ち続けていたのですが、そんな中で「これってなんだ?」と思ったのが、【マーフィーの法則】だったんですよ。
マーフィーの法則と言っても「車を洗車すると必ず雨がふる」とか面白いマーフィーの法則ではなくて、自己啓発の元祖とも言われるジョセフ・マーフィー博士のマーフィーの法則ね。「信じればそれは必ず叶う」、「人生の9割は思いどおりになる」とか。
要は「潜在意識の力を使え」ってことなんですが、どうも私にはピンと来なかったんですよ。私は実践書が好きだったのですが、マーフィーの法則はあまりにも漠然としていて「ではどう潜在意識を使えば良いのか」も、そもそもそれをするとどうしてうまくいくのかの理由が理解できなかったのね。「信じるものは救われる」的なものを感じていました。
でもなんとなく、「それは正しいかもしれない」という予感みたいなものはあったのね。実際に生活する中で「思い込みほど強いものは無い」わけで、自分をそういう状態に持っていけば人生は変わるのはうっすらわかるわけです。
でも私みたいに「結論を急ぐタイプ」ですと、そういうのはじれったいわけですよ。
とは言いつつ、歳を取るにつれて、「人は自分が思ったようにしかならない」のは実感としてよく分かるのね。「望む以上のものが手に入ることはない」とか。「今の駄目な自分とは、実は自分がそうでありたいと思った自分である」とか。
だからマーフィーの法則は正しいのだと思いつつ、私には難しくて距離をおいていました。
そんなこんなで時はどんどん過ぎ、大きな山や谷を経験し、結婚もして子供も出来て、30代も終わる頃に半端じゃなく住みづらい日本も脱出し、年月は過ぎて、今、70歳。(笑)
自己啓発なんて何十年も考えたこともなければ、私にわかったことは「諦めないことが重要」ぐらいのもんで、これって「負けず嫌い」だからそうなんだろうなと思う程度だったんですよ。
そんな今、何気なく見ていたユーチューブで「苫米地英人」なる人の対談を見たのね。
苫米地 英人(とまべち ひでと、1959年9月7日 – )は、日本の認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。カーネギーメロン大学計算言語学博士(Ph.D. in Computational Linguistics)。
この人の話を聞いて、驚いたなんてもんじゃありませんでした。
基本はマーフィーの法則と同じですが、どうしてそれが成り立つのか、そもそも人間の行動原理、夢とか希望、なぜ頑張れるのか、頑張れないのかの、どうして失敗するのかなどの「理由」がはっかりわかったのね。
うわ~~~~、この理論に50年前に出会いたかった~~~~~~と思いました。
自分の中のもやもやしたもの、疑問に思っていたこと、そして自分の欠点も長所もはっきり指摘されたように感じました。
その基本的なことがわかると、ではどうしたら良いのかって自ずと答えは出てくるのね。彼の話を聞きながら、自分の過去の失敗の問題点、そして解決策もあったのが【具体的に】わかって、本当に驚きました。「なんとなくぼんやり理解していたこと」「でも乗り越えられない自分がいて、どうしたら良いのかがわからない自分」を彼はしっかり整理してはっきりさせてくれたと思いました。
この苫米地英人氏は自己啓発系の仕事もしているようで、今、70歳の私ですが、【今から彼に学んでやり直そう】と思っています。(笑)
最初に見た動画はこれ。たまたま好きなチャンネルの動画だから見たわけですが、この苫米地英人って誰だ?と興味を持ちました。ちょっと怪しさ満載の人ですが、ところどころ「真理を突いている」と思うことがあるんですよ。
(読者の方々はこれを見る必要はないかも)
この後、彼の動画を見て、これが自己啓発の本質だと直感しました。彼のこれらの動画を見ただけで、私が長年悩んでいた疑問が氷解したんですよ。というか「進むべき方向性がはっきり見えた」のね。
その他、あえてここでは紹介しませんが、彼のチャンネルにはこの手の動画がいろいろあります。かなり変わった人ですが、普通の人ではないのはよく分かる。
私が昔から考えていたことは、【悩みの大きさ=あるべき理想の自分 ー 現在の自分】なんですね。理想が高すぎる、今の自分はうまく行っていないと悩みは大きくなるわけですが、では悩みを減らすにはどうするかというと、【理想を下げる】か、あるいは【自分が向上するように頑張る】かという2通りしかないんですよね。
「理想を下げる」、つまり「諦める」のが一番簡単ですが、それを選んだら自分の存在価値そのものが消滅し、生き方そのものを否定することになる。かと言って、実力をつけて伸びていくのは簡単ではないし、いつもその狭間で「自分はどうあるべきか」長年、悩んでいたんですよ。いつになっても満足することのない人生で、自分の目標は遥か遠いままなんですから。
でも今回の「苫米地 英人(とまべち ひでと)氏」の動画を見て、【瞬時に答えが見つかった】わけです。「目から鱗が落ちる」とはこういうことなんだと思った。
彼の言う事って「トレーダー」にも非常に大事で、なかなかうまく行かない時は「コンフォートゾーンに入っていない」からそうなるわけで、【見ているだけの時の予想は当たる】【実際に売買すると勝てない】なんてことが誰にでも頻繁に起こるのもまさにそれでしょ。彼流の言い方をすれば「IQが低くなってしまった状態」、スポーツ競技で言えば「アウェイの状態」。
だから「慣れ」が必要なわけで、「それしか自分を乗り越える手立ては無い」と私は長い間、考えてきたけれど、今、「違うアプローチ方法がある」と思うわけです。
「利益を増やすにはロット数を上げる」という原則も同じで、言うのは簡単だけど、実行するのは難しい。それを乗り越えるためには「コンフォートゾーンを広げる」必要があるわけで、その具体的な訓練方法もあるということ。
私も歳を取って心身ともにかなり衰えてきて、そんな時に人生初の大損をして、やっぱり「打ちのめされている」と言っても良い状態です。でもそこから「脱出する道」が見えてきたような気がしています。
楽しみだ~~~。
70歳の小学1年生。そんな気分です。(笑)