大好きな唐揚げですが、気持ち的には「もっと美味しいものを作りたい」のですが、もう頭打ち。進歩がない。
気持ちのほうはどんどん先に行くから、「現実との乖離」がどんどん大きくなって、しまいには「美味しくないなぁ」と感じることばかり。
ブレイクスルーはあるはずなのね。
でもどうしたら良いのかはもうアイデアは尽きた。
だからユーチューブでいろいろ調べるのですが、「現物を食べてみないとわからない」のね。
で、フト思った。
日本に行って唐揚げ探訪の旅をしたいなぁ、と。
バカなのはわかっているんですが、感激するような唐揚げを食べてみたい。
最近、「違う鶏肉を使ってみたい」と思うことが多いのね。
でもマレーシアでは【スーパーの鶏肉】ばかり使っていて、当然、「ブロイラー」で、しかも日本と比べると小型なのね。
酷いのは手羽で、なぜか大好きな「手羽中」がやせ細っているものばかり。
なおかつ、手羽のカットの仕方に特徴があって、手羽に「胸肉が付いてくる」のが普通。これって手羽好きには「嘘だろ?意味ないじゃん」となるのはわかってもらえると思う。
私は胸肉は嫌いで、手羽元も固くて好きじゃないから、美味しい手羽を見つけるのにも苦労する状態。
でも「手羽中だけ」売っている事があるのはスーパーも同じで、専門店から買うことも出来るのだけれど、【大きさがバラバラ】だっり、大袋に無造作に詰め込まれていて「水でベチョベチョ」だったり。
でもスーパーの肉売り場の中を見ていると、そういう大袋から取り出して小分けにしているから、まぁ、この業界ってそれが普通なのかと思ったり。
でもたまに「カンポンチキン」や「Air chilled chicken」って美味しいと思うものもあるのね。カンポンチキンは「カンポン=田舎」であって、工場みたいなところで狭い檻にギュウギュウ詰めにして生産されるブロイラーとは違う。でも日本で言う「地鶏」のレベルでもない。
Air Chilledは、「屠殺後に体温を下げる」のは世界中のお約束で、衛生管理上そういうことになっている。で、体温を下げるには「冷たい水に浸ける」のが早くて面倒がなく、それが一般的。当然、鶏肉は水を吸い込んでブヨブヨになる。
これを回避しようというのが「Air chilled chicken」で【冷風で体温を下げる】方法を取る。
ま、カンポンチキンもエアーチルド、あるいはフリーレンジチキンでも良いし、美味しいとは思うのだけれど、その手の鶏は「一羽まるごと」で売っているのが普通。
これが胸肉嫌いとしては困るのね。
我が家では唐揚げを作る時には「骨なし皮付きレッグ」を使うことが多いのだけれど、家族3人で最低6枚は使う。日本の大きさがあれば4-5枚で済むかもしれない。
6枚って三羽分なわけで、「一羽まるごと」なら三羽買わないとならない。そして大量の胸肉が余るわけで、唐揚げのためにその手の鶏を買うことはないわけです。
かつてマレーシアのマーケットでは「生きている鶏」を売っていて、客が選んでその場でシメて、なんてのが普通だったらしいけれど、それは法律で駄目となった。でも売り場から離れたところで「生きている鶏をシメる」なんてことはやっているようで、また、そうじゃないにしても「朝シメがベスト」で、そういう鶏を手に入れることは簡単かもしれない。でも我が家はマーケットには行かない。
そういう鶏を販売しているなんていう業者から買っても「冷凍もの」が来たり、大袋に入って大きさはマチマチ、そして水でべちゃべちゃだったりするから難しい。
マーケットやTTDIに行けば、そこそこ良いものが買えるのだろうと思うけれど、鶏を買うためだけに行こうとは思えず。
ダボ家の実家はかつて新橋で飲食店をやっていましたが、「鶏肉と鶏卵」は近所の専門店から買っていたのね。「加賀屋」という有名な鶏専門店で、新橋にはかつて高級料理屋がいくらでもあったし、そういう店を顧客に持つような鶏肉屋だから、品揃えが半端じゃなく凄かったんですよ。
値段も高かったけれど、「美味しい鶏肉」を手に入れるのは簡単でした。
マレーシアでも有名な地鶏はあって、生産者から買えるのだけれど、一羽まるごとじゃ我が家には使えない。
そもそも「地鶏が唐揚げに向いているか?」というとそうじゃないわけで、私としては「手詰まり感」でいっぱいです。
でもせめてマレーシアのベチャベチャのブロイラーでも「調理法」で美味しい唐揚げができるはずで、どうにか満足が行くものを作りたい。
そういえば、美味しい焼き鳥を出すパブリカの「酉玉」だけれど、「普通のブロイラー」を使っているとのこと。ただし、「毎日仕入れて、次の日には基本的には使わない」と言っていましたっけ。余り物をどうするのかは聞かなかったけれど、スープ?まさか捨てちゃう?
我が家は「朝ジメの鶏」なんて買ったこともない。
もう私のアイデアは出尽くし。
日本へ行って「唐揚げの食べ歩き」をしてみたいなんて夢を見たり・・・。