最近、やっと息子たちも大人らしくなり、私が夢を見続けていた「ダボ家の将来の姿」を子どもたちも理解してくれて、それに向かって3人で協力し合おうというコンセンサスも出来上がり、具体的にどうやって行くかのトライアルは2024年から始まる。
その基本になるものは「トレード技術の伝承」なのだけれど、私もこの数年、様々な手法、考え方のどれを主にするべきか悩み続けていろいろ試行錯誤をしてきたのはこのブログにも書いてきた通り。
これは子どもたちも同じで、経験も実績もない中で「ああすべき、こうすべき」という議論だけは活発だったけれど、私としては「単なる思い込み」としか思えず、今で言う「アメリカのインデックス投資がベスト」的な発想で本当に困っていました。
ところが日本人的に見ると「かなりの高給取り」の次男坊が、実は結構、生活が厳しいことになっていて、「全くやる気がなくて、そんなのは出来ないと否定的に考えていた【デイトレ】に手を出すようになった」のね。(オーストラリアのインデックス投資も私が反対するのがわかっていたから、私には内緒で始めていた)たとえ月に10万円でもプラスアルファの収入が欲しいと追い込まれていたんですね。
トレード技術は「長男に教える」という私の基本戦略があったわけだけれど、実は「次男坊のほうが性格的に合っている」のはわかっていて、そのことはこのブログにも書いたことがあります。
でも「性格に合っている」のはギャンブル的な売買を好む危険性も高いという意味でもあって(その傾向は間違いなくあるのが見える)、次男坊は監査法人に務める公認会計士でもあることから、「一般常識的な中での投資、企業分析のプロであって欲しい」と考えていたわけです。「次男坊が考える王道を基本にして、トレードノウハウが有る長男が【タイミングを見る】方法」がベストであろうと私は考えていたわけです。
でもまるでデイトレをバカにしていた次男坊が今それにのめり込んでいて、面白い面白いと盛り上がっているわけです。見ていて面白いのは、私があえて何も教えないのに「チャート分析、トレードのキモは【後の反省会にある】のを理解している」こと。彼は一つ一つのトレード、その時その時の考え方をきっちりデータとして残して、彼の専門である【統計(アクチュアリー)】を使って分析をしているのね。だから覚えるのも、考え方の良し悪しを見極めるのも早いんですよ。
これにはトレード技術はそこそこ学んだけれどデイトレが好きになれない長男も慌てたようで、そして私も近年、今までとはちょっと違う「簡単でトレンドそのものを狙う手法」に変えてきた(歳を取ると今までの方法では難しいから)のも相まって、【これなら出来る】と長男も考えだした。
この手法は「トレード対象が違っても、投資の時間軸が違っても同じ」で、デイトレだろうが長期トレードだろうが考え方は全く同じ。つまり「トレンドを何よりも重視する」わけで、「とにかく保持し続ける」こともなければ、「逆張り」もしない、当然、「含み損が出ているのに放置」もなければ、【上げでも下げでも積極的に取りに行く】方法。
これの練習にはデイトレが一番で、普通、数年掛かる経験でもデイトレで1週間もあれば経験できてしまうわけで、育つのは早い。だから数ヶ月も真剣にやれば「かなりのことがわかる」はずなのね。
そして技術を身につければ、長期投資も同じで、どんな投資にでも使えるはずなのね。
これの本格的な訓練を三人でDiscord(Lineみたいなもの)で繋いでそれぞれの好みにアレンジしたそれぞれのチャートを見ながら「一緒に考え方を交換しながらトレードをする」ことに決まりました。
ただ、やっぱりサラリーマンの次男坊がその訓練に合う時間を作るのが難しく、やっぱり「出来高も少なく将来性がないのはわかっている暗号通貨」でやるしかないのね。今どき、FXでも先物でもほぼ24時間動いているけれど、やっぱり【土日は駄目】なわけで、次男坊が十分に時間を取れるのは「土日」なわけで、土日でも取引されている暗号通貨をトレード対象とするしか無い。
暗号通貨に将来性がないのは「デイトレで大きくなるほどの出来高がない」からなわけですが、チャート上に出てくる値動きそのものに大きな特徴があるわけでもなく、「トレードの練習」としては問題がないので、次男坊が訓練に参加する場合は、「土日の暗号通貨(Solana)」という選択しかない。でも我が家の手法だと、一勝負、勝っても負けても数千円~1万円程度のトレードしかできない。ただ「トレードの練習としては十分」だと考えています。
ただ「私と長男」はいつでも時間が取れるわけで、年明けからは「毎日、最低6時間は二人で並んでトレードをする」ことを決めました(実は長男はネットとゲームを使った英語教育の仕事を始めていて、結構忙しい)。これで私の「新しい手法」を徹底的に長男に教える予定で、新しい手法は長男も大きな興味を持っているので楽しみです。
トレード対象はやっぱりドイツのBundが主で、ただこれは「デイトレの場合はイントラデイの時間帯を選ぶ必要がある」ことから、トレード時間は自ずと決まってしまうのね(あるいは4倍以上の資金が必要となる)。でもFXは日本時間、ヨーロッパ時間、アメリカ時間でも動いていて出撃チャンスは多いので、この二本立てで行こうと思っています。
海外に住んでいようとそうでなかろうと「自分の主要通貨のヘッジはするべき」という考え方が我が家にはありますから、やっぱり常日頃からFXに慣れている必要もあり、デイトレでFXをするのは意味があると考えるようになりました。
また「長期投資」も無視は出来ないですから、「金(ゴールド)」に関しては【日足で見たトレード】を行うのと、我が家流の長期投資に合う動きをする銘柄があるので、それも実験的に組み込んでみようと今、いろいろ研究しているところ。(金(ゴールド)のファンドは持っているので、それのヘッジを長男にやらせるつもり)
また「日足を中心にしたスイングトレード」でも【比較的難しくない動きをする対象】もあるわけで、これは「中国元/米ドル」の日足チャートですが、これだけでもそこそこ稼げるはず。(中国元はオフショアの中国元)(実は米ドル/日本円は1分足より日足のほうが読むのが難しいと思う。というか動きの複雑さ、単純さはその時その時、結構変わるのね。だから「トレード対象はこれだ!」と決めつけると自分の首を絞める事になる)
「どうやって勝つか悩む」のではなくて、「勝てると思う勝負しかしない」のが重要で、それは孫氏の兵法と同じ。
やっぱり大事なのは「どう分析を動きに合わせるか」ではなくて、【自分の分析方法、売買手法に合う銘柄と時間帯をどう選ぶか】が重要だと考えています。「難しいと感じる場合は手を出さないのが得策」で、悩む時間があるのなら「自分の得意なやり方で、比較的、楽に勝てる」と思う銘柄と時間帯を探すべきなのね。
でもそれは「自分の分析方法と売買手法が出来上がっている」必要があるわけで、それが固まっておらず、自信もない状態なら「何を売買しようが悩むことが続くだけ」なのは間違いがないと思う。
そういう意味でもETF投資は「基本的にはしない」方向で決まりつつあります。どうせヘッジをするなり下降トレンドにはそれなりの対処をしないとならないので、だったら「インデックスの先物(あるいはCFD)」で十分だろうという考え方です。資金効率は良いし、余分な資金を寝かせること無く、【それらは債券投資に回す】と、結果的に今までやってきたことを踏襲するのが一番、我が家にあっているというコンセンサスがやっと取れるところに来ています。(ただし「配当目当てのETFは【債券の補佐】とも考えることが出来るので、排除はしません)
こうなるまでに私自身もこの数年、紆余曲折を経験しましたし、息子たちも「追い詰められてきたからこそわかるようになった」わけで、今年のクレディ・スイスの人生最大の大損も、「これからどうするべきか」を決めるのに当たって、その経験は大きく生きているのを実感します。
機は熟した。
そんな気がしている今日このごろです。今まで無駄な時間も過ごしてきましたが、全ては「この日のため」にそれが必要だったのだろうという気がしています。去年の今頃は全く違う考え方を持っていましたし。
世界中のインフレも同じで、マレーシアでは大騒ぎするほどのインフレは来ていないと思いますが、もし私達がアメリカやオーストラリアに住んでいたらこんなにノホホンとしていられないのは確実ですし、次男坊はシドニーでその渦中にいて苦労しているわけで、「ダボ家が本気を出さないとならない」環境になったのは間違いがないのね。私達夫婦もオーストラリアで老後を過ごす可能性だって無くは無いのですから。
ダボ家に試練を与えたくれたことに感謝し、やっと目が覚めてやる気が出てきた私と子供二人と、これから「同じ思いを共有しつつ共同作業が出来る」ことに幸せを感じています。
でも私に残された時間は長くはないわけで、今、ここで倒れるわけにはいかない。少なくともあと3年、いや5年はどうにか今の健康状態を維持したい。そして息子たちが「彼らに任せれば安心」と思えるような状態に早く持っていきたい。
やっぱり大事なのは「デイトレのスキル」で、それさえあれば世界大戦争になろうと、経済が崩壊しようと、大災害が来ようと、着の身着のままで外国に逃げなくてはならないことが起きようと、【どうにか生きる】【復活は可能】なのね。当然、他人を騙す必要もなければ、強者に媚びる必要もなくて、【自由を確保出来る】はず。
いくら債券投資や長期投資にうまくなっても、どん底に落ちるようなことがあったらそのスキルはなんの役にも立たないことも理解しだした。
なぜデイトレが大事なのか。その重要性をやっと息子たちも理解し始めているところ。大きな元手は必要なく、不確実な来年再来年の利益を待つのではなく、【今日、稼ぐ】つまり【日銭】が稼げるということ。