我が家は米ドル主体で生活していますから、為替の動きを見る時には「対米ドル」で見るのが普通。
で、対米ドルのリンギットは今「歴史的な安値」にまで落ちている。
ちなみに、対円ではこんな動き。円もリンギットも弱くて、「弱い者同士のせめぎあい」みたいな動き。
我が家としては万々歳ですが、どうしてこんなことになっているのかは全くわからないし、調べることもしていません。
マレーシアってどんな問題を抱えているのだろうか。でも輸出立国だから、リンギ建ての収入はかなり増えているわけで、国内の景気は良いのかな?
でも「歴史的な安値」ってやっぱり異常で、気になっています。
我が家は米ドル主体と言っても、リンギットを使って生活しているわけで、そろそろ多めに米ドルをリンギットに替える準備をするべきか?
う~~む、でもそういうことを気にしだすとキリがないし、頭もボケだしていることからできるだけ「ややこしいことは抱え込みたくない」のね。
でも、日本に住んでるわけでもない、日本円を持っているわけでもない、日本円の収入も資産も無いのに、米ドルと日本円の為替はかな~~~り気になる。なんで?
本来ならマレーシアリンギットの心配をするべきなのに。
やっぱりリンギットにはFXもなければ先物、オプションもないわけで、出来ることは「キャッシュの交換」だけで、為替変動に関してはやれることって何もないのと同じ。だから気にしてもしょうがない、あきらめるしかないって感じでしょうか。でもま、リンギット建てで投資もしていなければ不動産も持っていないし、大した問題でもない。
もしFXでもあれば、リンギットは必ず必要な通貨だから、でも今すぐ必要なわけでもないし、「FXで安いところはとりあえず買っておく」なんてことぐらいはしたいのだけれど、それも不可能。リンギットを買うというより、高い米ドルを「繋ぎ売りする」ってことね。
しかし本当に不思議なのは、こうやって自国の通貨を「箱入り娘」にして、世界では通用しないままでどうしてTPPに参加できるのか本当に不思議。なおかつ、TRXなる「巨大な金融街」を作って、香港やシンガポールに負けない金融都市にしようって、何かおかしくないか?
ある時期を見計らって、リンギットを自由通貨にするつもりかな?
でもマレーシアって本当に頭が良いというか、したたかというか、大したもんだと思います。「我が道を行く」というのが強い。
「外国、外国人を利用する」のには歴史的に長けていて、それでいて「永住権なんかやらないぞ」という態度で「用が済んだら帰れ」と言っているのと同じ。通貨も箱入り娘にして、自由にさせずにジョージ・ソロスみたいなハイエナから守っているし、中国べったりのように見えて言うことは言う国だし、日頃のマレーシアを見ていると「大丈夫かよ」みたいに思うことが多いのだけれど、基本的には天才的な国だと私は思うし、日本もマレーシアに見習うべきところは山のようにあると思う。
でもちょっと気がかりなのは「やっぱり海外からの圧力があるのだろう」と思う部分があって、それは「海外での所得には課税しない」という税制の根本を変えようとしているところ。これって海外から見れば、「ずるいことをするな」となる。「課税しないからマレーシアにおいで」というタックスヘイブンと同じだから。
でも「海外の所得にも課税する」という普通の国になるつもりはまだ無いようで、「海外での所得をマレーシア国内に持ち込んだら課税する」というところで落ち着いている。だから「持って入らなければ無税」なわけだけれど、「そもそも非課税」という大前提で計画を練ってマレーシアで起業した企業にしてみれば「約束が違う」と大騒ぎをする変更じゃないんですかね。
また東南アジアの常として「海外で稼いで祖国に持って帰る」なんてのは伝統的なものがあるはずで、「突然課税する」なんてことになったらこれまた大騒ぎになると思うのだけれど、そんなふうにも見えない。皆さん、「あ、っそ?」みたいに大して気にしていないように見える。なんで?
でも私としては、マレーシアは世界での地位を確立しようとしていて、金融都市構想もあるわけで、「普通の国と歩調を合わす必要に迫られている」のは間違いがないと思うのね。つまり「タックスヘイブン的なものは排除する方向」へ動くと思うんですよ。それはOECDやASEAN、TPPも関係してくるし。
だからいつの日か、「マレーシアは普通の国になる」という想定はしないとならないと私は思っていて、税制も大きく変わる日が来るかもしれない。
それは「このままマレーシアに留まっても意味がなくなる」ことを意味していて、それまでに我が家も変わるべきところは変わらないとならないと思っています。あるいは「次に渡るべき国」の選定もしないとならない。
基本的には、世界はタックスヘイブンを排除しようと動いているし、「非課税で・・」なんて考えることが時代錯誤の時代に入っているはずで、とは言っても「非課税の国、地域もなくならない」のは間違いがない。
だからといって、私としてはドバイに行くとか、グランドケイマン、バヌアツ、その他の似たような国へ行こうとは思わないし、「払うべきものは払う」のを受け入れるのを前提に考えようと思っています。だから「非課税の内にしっかり基盤を作る」という考え方。
こういう「税金を安くする」ことを書くと「卑怯者」という反応をする人が多いけれど、もし日本の中に「タックスヘイブン」があったら、例えば沖縄が所得税の最高税率は15%で相続・贈与も無税。法人税は10%なんていう特別区になったらどうしますかね。あるいは東京都の中で足立区だけはタックスヘイブンだったら?
脱税はするべきではないけれど、節税を考えない人、企業っていないと私は思う。
我が家的には「節税」の道はまだまだいろいろあると思っていて、でもま、その辺を考えるのはもう消え去るのみの私の役目ではなくて、その辺には詳しいプロでもある公認会計士の次男坊と長男が相談して決めれば良いと思っています。
でもそれは決して「今」ではないわけで、まだまだ頑張らねば・・。
あと10年。頑張れるかな~~~?