プトラジャヤって想像した都市とは違っていた & 「すき家」って結構よい & ホテル選びの難しさ

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プトラジャヤに2泊3日でクアラルンプールの断水から避難していましたが、プトラジャヤって私たちがイメージしていた都市とはまったく違う都市でした。

マレーシアの政府関係が集まる人工都市で、確かに美しく機能的な都市なんでしょう、道も広くて景観もきれい。ホテルもごっそりあって有名どころもある。

でもやっぱり「観光地じゃない」のね。ま、当たり前と言えば当たり前だけど、私としては驚くことばかり。まず、食事が全滅と言って良くて、私達は普段は食べないちょっと高級な料理でも食べようと思っていたのですが、クアラルンプールならいくらでもあるその手のレストランがプトラジャヤには存在しない。いや、私達には見つけられなかった。

まず、「高級ホテルの中には良いレストランがある」ということもない。調べてみると「わざわざ行く価値はなさそう」と感じました。では「商業地域」に良いレストランがあるかと言うと、まずそもそも私達が考える様々な大小の店舗が集まる「商業地域がない」のね。というか見つけられなかった。

あるのはモールだけ、みたいな。

観光客が多い都市でなければ、当然「生活密着型」の都市になるのは当たり前でしょうが、まさかプトラジャヤがそういう都市だとは思いませんでした。観光客が少ないにしても「政府関係が集まる都市」ですから、そりゃマレーシアの政財界の要人も来るでしょうし、海外からのアッパークラスの訪問客も多いであろう中、「すき家でしゃぶしゃぶ」ってことはないだろうと思っていました。

でもどう探しても私達には行きたいと思うレストランは見つけることは出来なかった。

今回泊まったホテルの近くにそこそこ大きなモールがあったんですよ。そこはキーテナントとして大手スーパーが2つ、百貨店も入っているのでどの程度の規模か想像できると思うのですが、まず驚いたのは「客の殆どがモスリム」で【ヒジャブを被っていない女性がほぼいない】【半ズボン、サンダルで歩く中国系マレー人がいない】という点。でも彼らマレー系の人たちの「生活水準は高そう」には見えました。でも「ガラガラ」と言っても良いようなモール。

そのモールの中にある店舗、レストランは「どこのモールにもあるような店ばかり」で、ま、それは「マレーシアあるある」で、クアラルンプールに点在する「ちょっと中心部から離れたモール」という印象でした。

ですから私達としては「和食ならすき家」しか選択肢はなかった

ちょっとがっかりしたものの、すき家が駄目とは思っていないし、ちょっと肉を食べたい時にすき家に行くのは決して悪くないと思う我が家ですから、すき家に行くことに。

これが「予想以上に良かった」です。本当に4,5年ぶりに行ったのですが、お店は大繁盛で店の前には大勢の客が並んでいるような店で、でも「客は全員モスリム」みたいな店。観光客っぽい客、「欧米人はゼロ」でした。ああ、それはモールの中でも同じで、欧米人は見なかった。

「牛肉のしゃぶしゃぶ」を食べましたが、以前、何度か行ったときより「良くなってる」と思ったくらい。見た目も「サシも全く入っていない赤身肉」という感じではないし、非常に薄くスライスされていて、サッとしゃぶしゃぶして食べたら「硬さなんて全く感じない」し、「十分美味しい」と思ったし、「もうすき家はやめようね」みたいな話はヨメさんとの間でも出なかったどころか、「すき家もたまにはよいんじゃないか」と思ったくらい。

そしてなんといっても「激安」なのね。二人で100リンギ以下だったんじゃないかなぁ。つまり「牛肉の食べ放題」が【一人1500円程度】ってこと。近年、我が家はそこまで安い外食って思い浮かべても「経験がない」と思う。

そういう意味ですき家に行ったのは正解でしたが、「もっと上のクラスの和食店がない」ことにかわりはなくて、プトラジャヤは私達が考えていたイメージとは全く違うのね。

それともう一つ驚いたことですが、「お酒がどこにも売っていない」んですよ。レストランの中にも無いし、私の勘違いだろうとは思うけれど、モールの中の2つの有名スーパーに「ノンハラルコーナーがそもそも無い」のね。だからアルコール類もなければ豚肉も売っていない。信じられます?

今回の旅は「ホテルに籠城する旅」みたいなものですから(笑)、アルコール類はどうしたって欲しいわけですが、本当にどこにも売っていない。というか見つけられなかった。

嘘だろと思って検索して探したんですよ。「Liquor shop」で、そうしたら距離が10キロ程度の範囲に3件ぐらいしかヒットしない。それもプトラジャヤではなくて、隣の都市の「サイバージャヤ」なのね。( ̄口 ̄∥)

でも一つの店を目指してプトラジャヤからサイバージャヤに行き、そこで初めて「大小の店が並ぶショップロット」を見たのですが、あるべきところに目的の店がないのね。(┰_┰)

ということでそこからまた20分程度かけて、検索でヒットした「ビレッジグローサー」に行きました。ここもサイバージャヤのはず。ビレッジグローサーというスーパーはマレーシアに来てから「買い物は主にこのスーパー」みたいに今でも通う店でもあるし、日本人が多いワンモントキアラのビレッジグローサーとは違いますが、でも「いつものビレッジグローサー」という感じではあったし、ノンハラルコーナーもあってビール、ワイン、ウイスキー、日本酒もおいていた。\(^o^)/

私としては、このビレッジグローサーの方がワンモントキアラのビレッジグローサーより良いと思ったくらい。ただ「日本食料品」に関してはワンモントのビレッジグローサーの圧勝。ま、当たり前といえば当たり前ですが。

ノンハラルコーナーに行けばアルコール類を売っているのは「どのスーパーも同じ」だと思いますが、まさかなんだかんだ車で一時間以上、プトラジャヤ、サイバージャヤの中を走りまわなければ「アルコール類は手に入らない」なんて想像もしていませんでしたから、本当にびっくり。そしてそのビレッジグローサーに行くとマレー系マレーシア人だけではなくて、いつもの短パンにサンダルみたいな中国系もいて、ちょっと安心。(笑)

このビレッジグローサーで驚いたのは、ワンモントキアラのビレッジグローサーと「扱っている牛肉の価格帯がまるで違う」のね。今どきビレッジグローサーでもB.I.G.でも「キロ単価が100リンギ(約3300円)以下の牛肉」ってまず見たこともないのだけれど、そういう「安い肉」を多く扱っていたんですよ。当然、高い和牛、Wagyuも扱っている。

でもブラジル産、アルゼンチン産ってこともなくて、私も知っているオーストラリア牛ブランドの肉。私が「ローストビーフにしてガッツリ食べたい牛肉」ってまさにその類なんだけれど、モントキアラではこれの2倍以上する牛肉ばかり売っている。

結局彼らも「地域に合わせて品揃えを変えている」ってことなんでしょうが、そういう意味で、「我が家はモントキアラに合わない金銭感覚を持っている」のだろうと思いました。我が家としてはこのビレッジグローサーの牛肉の品揃えの方が間違いなく嬉しい。

私はこういう価格帯の牛肉の塊でローストビーフを作ってガッツリ食べたい。和牛、Wagyuも良いけれど、我が家が買うそれらはマイナーな安い部位だし、モントキアラのビレッジグローサー、B.I.G.の牛肉の価格帯って高すぎる。私はてっきり、このビレッジグローサーの安い価格帯の牛肉って「もうマレーシアには存在しない」のかと思っていました。

この写真に写っている牛肉は全て「キロ単価が100リンギ以下」で、オーストラリア産の穀物飼育のテンダーロインが85.90リンギ(約2900円)なんてモントキアラの3分の1の価格。どうしてこんなに違う?まさかマレー系の住人、政府関係者には「特別価格」があるのかなんて思いたくなります。(笑)

ここの牛肉を買いたい・・・・・。品揃えの種類にしても、この店の方がワンモントよりも上。

とにかく、プトラジャヤ、サイバージャヤもクアラルンプール、モントキアラと比べたら間違いのない「別世界」だと思います。

もう一つ驚いたのは、2日目に「もう一つのモール」に行ったときのこと。これはIOI City Mallというモールですが、「かなりの大型のモール」で、そりゃメガモールみたいに巨大ではないものの、「かな~~り大きなモール」で、広いし店舗数も多いし、「レストランの数も半端じゃない」大きなモールでした。ドンキも、ドンキのお寿司部門もあるし、ドラゴンアイなどの中華料理店もあった。でも和食店は数店舗で、ここにもすき家は入っていますが、「楽膳」もあった。

マレーシアで一番大きなモールということですが、本当ですかね。メガモールより大きい?ただ開発フェーズは今も進んでいて、トータルの広さは一番になるのかも。

私としてはこのIOI City Mallが「プトラジャヤで行くべきモール」だと思うし、客数もかなり多いと思いました。ここは「地域一番店」であって、他のモールの客はこのIOIに取られている感じ。「地域一番店のみが繁盛」していて、2番手は「閑古鳥」みたいな印象です。本当に大きなモールで、ウロウロ歩いているとかなり疲れるのはメガモールと同じでした。(笑)

でも「何かいつもとは違う良い料理を食べたい」と思っていた我が家がウキウキするような店はなかった。

楽膳にしてもドラゴンアイにしても、それらは「買い物に行った時に行くレストラン」であって、「今日はごちそうを食べよう」という店じゃないですもんね。それこそ「ペナン旅行に行って、楽膳で食事をしてきました」みたいなことになってしまう。

ちょっと気になる韓国料理店、そして和牛でちょっと有名な「Awagyu」などがありましたが、そして未だに行ったことがないドンキの寿司部門【鮮選寿司】もありましたが、その時点では「すでに諦めモード」に入っていた私たち夫婦は「適当に食べよう。なんでも良いや」みたいになっていたので、適当にそこらへんのレストランで食事。いわゆるクアラルンプールの中の日常で、「買い物にモールに行った」ときと同じ。(笑)

それと「ホテル選び」にも私達は失敗していて、ホテルに籠城する旅のつもりの私としては「広くてゆったり出来るホテル」が条件となっていました。それに我が家はこの20年近く「別々の部屋に寝る夫婦」ですから、それは旅行に行っても同じなのね。だから「二部屋取る」とか「2BRの部屋」があるホテルじゃないとうまくない。

若い頃は「ホテルは寝られれば良い」なんて頃もあって、活動的でホテルでジッとしているなんてことはありませんから、普通の2シングルかキングサイズベッドで十分でした。それから「ホテルにもこだわりたい」なんて歳にもなって「高級ホテルに泊まる時代」もありましたが、今ではそれも変わって「そこそこのホテルで二部屋、あるいは2ベッドルーム」になったのね。日本に二人で行っても高級ホテルに泊まることはなくてビジネスホテルを二部屋にするようになった(でも布団を敷く和式旅館なら一部屋でもどうにかなる)。そして段々と「やっぱりレベルの低いところは嫌」というワガママな年寄りになってきました。

また長男を含めた3人での旅行も増えて、二部屋あるいは2BR以上となりますので、「レジデンスがあるホテル」に泊まることが増えてきました。例えばクアラルンプールのリッツカールトンもこの7年で4度(?)泊まりましたが、普通の部屋ではなくて「レジデンス(2BRか3BR)」の方に泊まるし、レジデンスがないホテルには泊まらない様になりました。

リッツカールトンの3BRに家族4人で泊まった時の360度映像。画面をマウスでクリックしながら動かしてみてください。

そういうレジデンスがあるホテルって多くはないですが、そこそこ良いホテルもあって、クアラルンプールではメガモールのガーデンズにあった(過去形)レジデンスがクアラルンプールで泊まる時の定宿みたいになっていました。ガーデンズホテルだったかな?今では改装中で、すでに改装も終わったのかどうなのかわかりませんが、そういうホテルへと我が家の方向性は変わってきた。

あるいは「良さげなAirB&B」ね。コスパとしてはこれが最高ですが、「立地」が非常に重要で、観光に行っても「行きたい場所から離れていると駄目」だし、なかなか難しいものがあるにしても、高級ホテル2部屋とか2BRのレジデンスに泊まるよりは良いと思っています。

でもレジデンス的なホテルもそれなりに多くなってきていて、次男坊がシドニーから来た時には3BRとか、2BRを二部屋とかになりますが、ある時、メガモールの近くのエコシティーのそういうかなり安いレジデンスに泊まった時には「寒い冷房を止めることも出来ない」変わったホテルで、「安いところは安いとこなり」というのもあって、「私とヨメさんだけは途中で泊まるのをやめて自宅コンドに帰る」なんてこともありました。

で、今回のプトラジャヤのホテルは2BRでリビングも広く、キッチンもある80平米以上の部屋だったのですが、まさに「コストダウンを徹底したホテル」で、残念なことの連続でした。まず部屋に入ってから「ホテルのことを知りたい」と思うじゃないですか。で、普通、どんなホテルでも「ホテル案内」が分厚いフォルダーに入っていて、どんな施設、設備が何階にあるとか、ルームサービスの内容とか、手紙を出せるセットとかあるじゃないですか。でもそれも無いんですよ。

そのホテルにどんな施設、サービスがあるのかもわからない。そういう印刷物が無いならないで、「部屋のスマートTV」に十分な情報があるかと思ったらそれも無いんですよ。どのホテルにもあるような、テレビを付けると「Welcome Mr.XXXX」と表示されるあれも無い。何も無い。( ̄口 ̄∥)

地下駐車場が地下5階まであるホテルでしたが、地下二階は「業者が出入りする場所」があって、なおかつ「ゴミ出しもそこからしている」のでしょう。駐車場の地下2階に止めた時にはまさに地獄でした。ゴミ収集車が出入りしていましたが、あの「恐ろしい匂い」はどんなホテル、ビルでも同じでしょうが、それが客が止める駐車場に隣接していることはないのに、このホテルの場合は「隣接している」という恐ろしい状態。地下駐車場って暑くてムーっとしているのはどこでも同じですが、それプラス、あのごみ集積所の匂いが蔓延しているのを想像してみてください。駐車場も広いですから、「息を止める」なんてことも不可能。(笑)

そしてですね、部屋でルームサービスで食事を頼んだのが酷かった。安いんですよ。でも美味しくない料理の極致で、半分以上捨てることに。

そもそも我が家はマレーシアに来て8年目ですが、マレーシア料理は合わないのがはっきりしているのね。ところがマレー系ばかりの地域では当然、中華も少なくマレー系料理が多い。そしてそれはそのホテルも同じだったのね。

注文したのはチャーハン、フォーファンだったので、中華料理のはずなのが「マレー料理の風味が強い」という料理。これはマレー料理が苦手な夫婦としてはかなり厳しかった。

そしてなおかつ「使う油が臭い」というおまけ付き。( ̄口 ̄∥)

シーザースサラダだけは美味しかった。

結局、ちょっとだけ食べてあとは捨てるしかありませんでした。食べ物を捨てるのを極端に嫌う我が家ですが(不味くても賞味期限切れでも食べるのが普通)、食べたら病気になりそうなものまで無理して食べることはありません。

それは朝食も同じで、「朝食付きプラン」で泊まりましたが、ルームサービスで朝食を頼んでも無料なのは良かったですが、これまた「味見をするにもドキドキする」ような朝食。

結局、二泊しましたが、二度目の朝食を食べること無く、ホテルに隣接している「マクドナルド」で【朝マック】にしました。これは大正解で、朝食ですからソーセージマフィンみたいなものしかありませんが、ハッシュブラウンやアップルパイなどいろいろ食べ切れないぐらい買ったものの1200円程度で済む安さ。味も他国と比べて駄目なんてこともありませんでした。\(^o^)/

ま、そんな感じで、「全く予想もしないガッカリ内容の逃避行」だったわけです。

問題の根源である「クアラルンプールの広域断水」ですが、逃避行を決断してホテルも取ったあとに「モントキアラも断水」なものの、我がコンドは「断水がない区域」に入っていたのがわかり、しかし「ホテルをキャンセルことも出来ず」にプトラジャヤに来た。自宅に残っていた長男と毎日電話をして様子を聞きましたが、当然「断水は無い。全く問題なし」と言っていましたし、帰る前の日には「モントキアラの断水そのものも終了」というスマホアプリのメッセージも入っていました。

実は数年前の広域断水の時も、ヨメさんと二人でゲンティンハイランドに逃げましたが、あの時も「自宅の断水は無し」でしたし、ゲンティンハイランドで泊まったコンドミニアムもがっかりなコンドで、最終日の支払済みの1泊分は捨てて自宅に帰ったことを思い出します。

でもそのホテルの「部屋からの眺めはほぼ完璧」でした。涼しかったし。

連続で2度の大失敗ですが、こんなことでもないと「気分転換でホテルに泊まる」なんてこともありませんし、また万が一、本当に断水となって、それも数日間続くとかなり悲惨なことになりますので、「しょうがない」とも思っています。

でもまた次回、同じ様に広域断水のアナウンス、あるいは自宅コンドだけの断水でも「数日間」というようなことがあれば、【実際に水が止まった】のを確認してから「どこかのホテルに逃げる」ようにしようと思います。水が止まっても我が家はおトイレは7箇所(メイドルームも入れて)ありますし、各自自分の部屋のバスルームには大きなバケツにたっぷり水は用意しますし、飲料水や料理に使うミネラルウォーターは常時たっぷり在庫があるわけですが、【シャワーに入れない】のはどうしても困る。クソ熱いマレーシアでシャワーに入れないなんて想像しただけで真っ青です。

とは言うものの、仕事で会社に行くわけでもありませんし、私や息子は「我慢出来ないこともない」のですが、ヨメさんが「シャワーが止まったらどうするのよ~~~~~」と騒ぐ我が家。今回も実はそれがあったから「早めにホテルを予約した」わけです。(笑)

しかし、マレーシアでの「ホテル選び」って結構難しいと思います。

有名どころを選ぶのが安心ですが、多くの人が言うように「マレーシアは高級ホテルが安い」と両手を上げて喜べる国ではないと思っています。【価格は正直】だと私は思っていて、実際に今までマンダリンオリエンタル、リッツ・カールトン、JWマリオット等に泊まりましたが、「他の国の5スターホテルとは違う」と思うほど「何らかの問題がある」と思っています。これは「古さ」も大きく関係があるはずで、「新しい5スターホテル」ならいざ知らず、「建築そのものに問題があるケース」もあれば、ホテルスタッフがまるで駄目なのは「マレーシアあるある」ですから大きな期待は無用だと思っています。

スタッフのサービスの良さって重要ですが、「マレーシア基準」というのが存在しているのは一般の商店や飲食店も同じで、ホテルのスタッフも日本などのきめの細やかさは期待しないほうが良いと思っています。ただし、一流ホテルには「日本人スタッフが常駐してるケース」もあって、「彼ら日本人スタッフは素晴らしかった」という経験もあれば、「日本人なのにマレーシアスタンダード」だった日本人スタッフに遭遇した経験もあります。

今回プトラジャヤで泊まったホテルは「予約サイトの評価は8.0だった」し、口コミも「素晴らしかった」なんてのがあって、私もその気になりましたが、正直なところ、「皆さん、いつもどんなホテルに泊まっているんだ?」と腹がたったくらい。でもホテルは新しいホテルでしたし、「壁に水漏れのシミ」がありましたがそこそこ良かった。またフロントのスタッフは「気が利かない」「まるで初心者」なのはマレーシアスタンダードでしたが、対応そのものはかなり良い方だと思いました。一生懸命やっているであろうことは認めます。

ただ今回のホテルは「日本流」で言えば「ビジネスホテル」の類だと思います。大きくてプールもあるホテルですが、「安く、キッチンや大きな冷蔵庫、洗濯機もあって長期滞在にも良い」し、「無駄を省いたホテル」なのは間違いがない。

でもそういうホテルだというのが「予約サイト」からはわからないのね。これは私がアホなんだろうと思いますが、日本のホテルだと一般的なホテルなのか、ビジネスホテルなのか、あるいは旅館なのかはすぐにはっきりわかりますが、「マレーシアのホテルは全てごちゃまぜになっている」ような感じがします。

これは私に見分ける能力がないだけのことですが、「価格と口コミ評価、立地」で選ぶと【想像と違う】なんてことが起こるのがマレーシアだと思います。

実は初めてマレーシアに来た時に泊まったホテルも失敗して、私は「ロケーションと価格」を重視してKLCCの公園の直ぐ側のホテルにしたのですが(今はもう無いみたい)、これがまた「今まで泊まったことがないようなホテル」で、客の大半はマレー系マレーシア人、中東、アジア、アフリカ系ばかりで、一言でいうと「マレーシアの田舎から、家族でKL観光に来た人たちが泊まる様なホテル」みたいな。だから私達が想像する「都心のど真ん中の良いホテル」ではなくて、「上野近辺の安い旅館」みたいな雰囲気でした。でもそれは予約サイトから私は判断できませんでした。

そういう意味ではホテルも「泊まるブランドを決める」のも良いと思うし、飛行機と同じ様に「ポイントや宿泊実績を溜めて高級会員になる」のが流行っていますが、それも良いかもしれない。ただし、「同じブランドでも大きな違いがある」のは上に書いたとおりだし、レストランも「高級ホテル内レストランだから安心」なんてことは【無い】のがはっきりしていると思います。

余談ですが、どのホテルグループも「顧客の囲い込み」をやっていて「特別な割引があるプレビレッジ」を販売し、ホテル内のレストランで食事をすれば「二人で半額」なんてことが当たり前になっている時代。

私はそういうのは昔から大好きで(笑)、マレーシアに来てからもヒルトン系、マンダリンオリエンタル系のプレビレッジ会員になったり、あるいは使うクレジットカードによっては20%オフなんてのは普通で、私のクレジットカード(Maybank 2 Cards Premier)ではマリオット系のホテルのレストランでは40%引きなんてことになっています。

でもそれらを使って食事をしてみると「これが一流ホテルの中のレストラン?」と思うくらいに劣化し始めていて、「競争の激しさ、コストダウンに一生懸命」なのが目に見えるように感じます。まさか(たとえば)ヒルトンホテル内の和食やステーキハウスが全く美味しくないなんて想像もしないじゃないですか。マンダリンオリエンタルのかつては美味しかった中華(Lai Po Heen)がこの10年でレベルが下がったなんてことも普通なら思わない。そしてそれはかつてはマレーシアでトップクラスだったリッツカールトンの中華(Li Yen)が全然美味しくなくなったことにも現れている。

このLi Yenの劣化は、かつてLi Yenが良かった頃に何度か来ているシドニー在住の次男坊も言っていて、「有名店でもこんなに変わるんだ?」と不思議がっていました。「マレーシアで一番中華が美味しい店だと思っていたのに」ですと。

有名ホテルのそういう変わってしまったレストランでもそこそこ客は入っていますが、その客の大半は「何も知らない観光客」「単なるブランド重視」か「大きな値引きがあるから来る地元民」じゃないかと私は思っていて、「かつての良かった時代を知っている地元民」はもうそういうホテル内のレストランで「定価で食べる」なんことは無いんじゃないかなぁ。他に良い店はいくらでもありますから。

逆にそういう特別な値引きをして顧客を囲い込もうなんて考えていない「独立系のレストラン、レストラングループ」が【実力勝負】に出ていると感じています。たとえばBSCの中華である「Ming Room」のレストラングループ(The Oriental Group)は我が家の評判は良いし、実際に躍進している様子。

儲け話もそうですが、「うまい話には裏がある」のは世の中の決まりごとかもしれませんね。そしてやっぱり「価格は正直」なんじゃないですかね。

世界のことはわかりませんが、マレーシア国内では「ホテル・レストランの熾烈な戦いが新たに始まっている」と感じますし、「今までの常識は通用しない」と思っています。

マレーシアに来て8年目。

でも我が家はまだまだ「珍道中」のど真ん中。(笑)

 

 

 

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