「すき家」でしゃぶしゃぶ食べ放題

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家族3人で買い物に行くことになり、「お昼ご飯をどうしようか」という話になりました。

ワンモントキアラ周辺ですが、これと言って行きたい店もなく、どうする?どうする?と話が決まらなかったのですが、「すき家の激安しゃぶしゃぶ食べ放題でも良いんじゃない?」という私の提案がすんなり通りました。我が家は3人で出かけることは非常に少ないから、いつもなら「そこそこの店に行こう」となるのは普通なのに。

我が家はみんなしゃぶしゃぶが好きなのですが、それなりに拘りたいと思うところがあって、「美味しくて良い牛肉で食べるからしゃぶしゃぶの良さがある」と私も思うわけで、逆にそれと対になっているのが「安い肉を美味しくガッツリ食べるのがローストビーフ」みたいな棲み分けみたいなのが我が家にはある。

だから基本的に「安い肉でしゃぶしゃぶはしない」し、「高い肉でローストビーフはしない」みたいな。

ところがですね、前に「断水」があって、ヨメさんと二人で「プトラジャヤ」に避難した時、あの辺には是非行きたいと思う料理店がなくて、久しぶりにちょっと贅沢をしようと思っていた私達はがっかりして、泊まったホテルのすぐ近くにあった「すき家で良いんじゃないの?」と半分、諦めのつもりで行ったんですよ。

ところが~~~

「すき家って全然、悪くないじゃん」と思ったのね。

普通、しゃぶしゃぶの食べ放題で一人ランチで43リンギぐらい、1400円ぐらいの牛肉のしゃぶしゃぶ食べ放題で満足できるわけがないだろうと思うじゃないですか。

でも決して悪くて食べられたもんじゃないなんてこともなくて、「全く問題無いレベル」だと思ったんですよ。

牛丼を作る時に「高級な和牛を使わない」のと同じで、昔、昔、日本に住んでいるころは「吉野家の牛丼」が好きで、随分、お世話になりましたが、当然、「こんな牛肉は食べたくない」なんてことは思わないどころか、「あの肉だから牛丼は美味しい」と思ったくらい。

すき家でしゃぶしゃぶを食べた時に、その頃の吉野家のことを思い出したんですよ。

そりゃ「美味しい和牛のしゃぶしゃぶは良い」に決まっていて、でも「安い牛肉のしゃぶしゃぶ」もありで、それは「しゃぶしゃぶという名のもう一つの形態」みたいに感じました。

ヨメさんと二人で食べたプトラジャヤのすき家でもそう思ったし、今回、長男が「しゃぶしゃぶってこれで良いんじゃない?」なんて言い出した。

「和牛のしゃぶしゃぶ食べ放題」の店にも何度か行きましたが、「ふ~~ん、こんなレベルの和牛があるんだ?」みたいに残念に思うことが多い。それでいて、料金は「すき家の8倍~10倍ぐらいする」わけで、「最初から期待をせずに食べるすき家の方が満足度が高い」かもしれないのね。

それと私は昔からケチですから、「食べ放題で元を取れるか?」というのはいつも考えることなのね。だから食べすぎたり、高いものばかりを食べたりする。これはもう私のDNAに刻み込まれているようなもので、歳を取ってもその考えは必ず浮かんできてしまう。^^;

ところがすき家の食べ放題って1400円ぐらいですから、「元を取ろう」なんてことはそもそも考えないわけですよ。だから「好きなものを適当に食べて、それで終わり」でも全く問題がない。

この安心感というか、「元を取らなければならない」という強迫観念から開放されるという意味での「すき家の価値もある」なんてことを思ったり。(笑)

今回、アホな私はスマホを家に忘れて出かけてしまいましたので、すき家の写真はありませんが、正直なところ、プトラジャヤのすき家で食べた牛肉のほうが良いと思いました。

その時の牛肉。

今回の牛肉は小さくてほとんど「シモがない」ような牛肉で、いわゆる「安い赤身肉」って感じ。でも「適度な脂肪の部分」があるからどうにか食べられるし「メチャクチャ薄い」から硬い肉でも問題がないのね。

でも何枚か追加を注文する中で「本当に真っ赤で脂肪もない赤身」が来たこともあって(プトラジャヤではそういうことはなかった)、当然、パサパサなわけですが、そういうのは「火の通し方」で調節可能。

ま、そんなこんなで全く問題がない満足できるランチを家族3人で食べて、皆、お腹いっぱい。それでいて支払いは合計で120数リンギ。4000円弱。円安じゃないちょっと前なら一人1000円ぽっきりでしゃぶしゃぶの食べ放題ができたということ。こんな安いランチを3人で食べたのは本当に久しぶりで、家でデリバリをとってもこの2~3倍ぐらいになるのが普通だからコスパが良いなんてもんじゃない。

ただし、味的に「スープに出汁が効いていない」のね。そして2種類のスープを頼めて「しゃぶしゃぶ用」と「味噌スープ」の2種類なんですが、この味噌スープもイヤに味が薄いのね。

そんなことを言ったら、ヨメさんが「これをつかえば?」とハンドバッグの中から出したのが「小さな瓶に入った【ろく助の塩】」でした。ヨメさんはそれが必要になることをちゃんと考えていたってこと。(笑)

ま、それはそれでよいのですが、私としては「昆布だしの素」があればよいと思いました。この手のやつね。

このスティック状のものを家で使っているし、これを持っていけばかなり良くなるんじゃないかなぁ。

そして「味噌スープ」を使うのであれば「味噌」があれば良いけれど、ヨメさんが日本で買ってきた「味噌汁の素(粉状)」でこれに合うのが家にあると。

それとですね、私は肉は「ゴマダレ」で食べるのですが、これがまた「味が薄い」のね。だから「ゴマダレは・・・」と私が喋り始めたら、「もうやめてよね~」とヨメさん。

どうせ家から持っていくならゴマダレも持っていけばよいと思うのだけれど、ヨメさんいわく「持って行くには瓶が大きすぎる」のだそう。(笑)

そんな時に、「ポンズ」でしゃぶしゃぶを食べる長男が、「俺もいつものポンズがあったら嬉しい」と言い出して、さすがにポンズじゃ、ゴマダレじゃと「瓶もの」を何本も持ち込むのは無理があるだろうという話に。(笑)

そもそも私達が相談していたことって、和食店に行くのに「自分の好きな醤油やワサビを持ち込み、料理には隠し持った味の素を振りかけるのと同じ」なわけだから、やっぱり実行するのは問題があると思うし、せいぜいヨメさんがハンドバックに入れていた「小さな瓶に入ったろく助の塩どまり」なんでしょうねぇ。

きっといつかまた「すき家に行こう」と話が出るはずですが、その時、我ら3人がそれぞれ「何かを隠し持って行く」ことになるのかな?

でも「味」に関してはやっぱり「惜しい~」と思うわけで、どうにかしたい。

ああ、それと感じたことですが、ワンモントキアラのすき家だったのですが、「スタッフたちがあまりにもマレーシア的」なのが気になりました。

まず「ませ~~~(いらっしゃいませの意味)」もなければ、テーブルに注文を取りに来る時に「ブスッとしてニコリともしない」「目も合わせない」「注文を聞いただけで黙って立ち去る(そして注文を間違える)」のね。彼らはできる限り「無駄な行動をしない。言葉も発しない」ように努力をしているように感じました。

そして食べ終わって帰るときですが、我ら3人はわざとではなくて、「どうも有難う~~。ご馳走様~~~」とニコニコと笑いながら愛想を振りまいてスタッフに言ったのだけれど、スタッフは無言のまま。目も合わせなかった。

ま、こういうタイプのスタッフって「普通」と言っても良いぐらいマレーシアには多いですが、日本から来た人がこれを経験すると、かなり驚くはず。

でも世の中には「スタッフは黒子に徹するべし」という考え方がある国々ってあるのね。インド、バングラデッシュ、スリランカもそうだと思うし、「主人と奴隷」みたいな関係を保つべきと考える人達がいる。だから常連客に笑いかけて「ハ~~イ」なんて言ったらぶっ飛ばされるのかもしれない。逆にオーストラリアのスタッフって「馴れ馴れしすぎてイラっとすることもある」のね。

これは香港でも私達は似たような経験をしたことがあって、かなり高級なフカヒレ専門店に行った時に、テーブルでいろいろと女性スタッフが面倒を見てくれるし良い感じの子だったので、ちょっとくだけて関係ないことを話しかけてみたんですよ。

ところが「完全無視」なんですよ。そして冗談を言っても「完全無視」なのね。

でもサービスの良さは半端じゃないし、なんかおかしいなぁと思って、聞いてみたんですよ。「どうして答えてくれないの?こういう冗談は駄目?」と。

そうしたら、「私達はお客様とは必要な事以外の話をするのは禁止されている」みたいなことをその子は言った。いわゆるそれが「マナー」なんでしょうね。

また客に食べ物を分けるときも、彼らは「片手しか使わない」のね。右手を使うとすれば、必ず左手は手を後ろに回して腰のあたりに置いている。

これってマレーシアの高級中華料理店でも見たことがあって、中国式のマナーなのか、それとも「不浄な左手を隠す」必要があるのか。その辺は私にはわからない。

う~む、洋食の店でもそういうのを見たことがあるような気がする。

かなり昔ですが、スリランカに仕事で行ったときに(大金持ちの)取引先でもある友人宅にいた召使にも似たようなことを感じました。彼らは主人や私達の眼の前で直立して下を向いたままで、聞いたこと以外は絶対に答えないし、目も合わせないのね。その友人宅に何泊かしましたが、その間に彼らの笑顔さえ私は見たことがありませんでした。でも「Yes, sir」という言葉は何十回も聞いたかもしれない。

恐ろしいと思ったのは、私達が彼の家で真夜中に飲み会をやっていた時のこと、その主人が「(椅子に座ったまま)手をパンパンと叩いた」瞬間、奥の方から召使がすっ飛んでくるんですよ。真夜中ですよ。

その主人が何をいうかと思ったら、私達のすぐ前にあった扇風機を「こちらに向けろ」と言った。すると召使は「Yes, sir」と言って扇風機の向きを変えた。私は本当に驚いて、「それぐらい、自分でやれば良いじゃないか」と思いましたっけ。

イギリスには「執事」ってのがいるじゃないですか。決して「主人と奴隷関係ではない」けれど、上下関係ははっきりしている。ましてや、奴隷がいた時代、あるいは植民地の「現地人の下僕や下女」ってのは「御主人様の目を見てもいけない。話しかけてもいけない」ルールがあったのは想像できる。

う~~む、日本も同じかぁ。「殿様と下男下女の関係」みたいな。

今回、すき家にいたスタッフたちは、多分、みんなバングラディッシュ人ばかりで、もしかしたら、彼らもそういう伝統を引き継いでいるのかもしれないと思ったり。そういう伝統を引き継いでいるとしたら「お客に笑いかけられてもどう反応したら良いのかわからない」のかも。

でもねぇ、「いらっしゃいませ」「有難うございました」も言わない、言えないってやっぱりおかしいよねぇ。

彼らは「可能な限り無駄なことはせずに、エネルギーを温存しようとしている」としか思えない。

私の思う「良い感じ」のスタッフってやっぱり日本人。その次はフィリピン人、そしてミャンマー人かな。マレーシア人って「サービス業向きじゃない」と思うなぁ。中華系は切れる感じの人も多いけれど、キツイ感じがします。日系の飲食店で、フィリピン人しか雇わないという店もある様子。フロア要員ね。ミャンマー人の若い女の子で飲食店のウェイトレスをしてて英語はペラペラで高学歴の子がいたり。「この子、普通じゃないな」と思ったら声をかけて聞いてみると興味深い。世界が抱える問題や格差が半端じゃないのも見えてくる。

ま、すき家に関しては好きにやってください、というしかないのだけど・・・・

 

 

 

 

 

 

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