世界経済も政治も「混沌」としてきているのを私は感じるのですが、みなさんはいかがでしょうか。
将来、未来のことなんかわからない。
これが私の基本姿勢で、「未来は神の領域」だと思っています。
世界政治や経済動向もありとあらゆる情報を吟味して、そこから薄っすらと「将来が見える」こともあるかもしれませんが、それもウクライナ戦争が大きくなったり、中国の台湾侵攻でも万が一起きたら世界は一瞬にしてぐちゃぐちゃになる。
日本だって南海トラフで大きな地震が起きれば「多くの都市で壊滅的な損害が出る」「30万人以上の死者が出る」なんて言われていて、そんなのは来るわけがないなんて言えない。
自分自身や大事な家族でも大事故に合うかもしれないしれないし、重篤な病気が見つかるかもしれない。
だからやっぱり将来を予想しても意味がないような気がしてきます。
かと言って、「今を一生懸命生きる」だけで良いとも思えない。
「何かが起きるかもしれない」としたら、「それが起きる想定」ぐらいはしておくのが私の流儀。そしてそれが起きたらどうするのかの「シミュレーション」ぐらいはする。いつ来るかわからない大地震や大津波や大火災を想定して「避難訓練」をするのも同じこと。また多くの人が様々な「保険」に入るのも同じこと。定期的な「健康診断」を受けるのも同じこと。
で、やっぱり「投資」って大事で、それによって将来の自分や家族の生活に大きな違いが出てくる。だから投資をするのは重要だと思うし、おおまかな「将来起きるかもしれないこと」の【想定】ぐらいはしておきたい。
ちょっと前に日本株の歴史的と言っても良いような暴落が起きたし、アメリカの経済、株式も「そろそろ危ない」のは多くの専門家が言っていること。アメリカや米ドルの覇権も終わると言われるぐらい。
どうなっちゃうんでしょうねぇ。
彼の解説のように世界が動くかどうかはわからない。でも「そう動くかもしれない想定」ぐらいはしておきたい。
ここで重要なのは、「そうなる予兆が見えたら逃げるべき」だということ。大津波の予兆として大地震があるわけですが、「それが起きたら高台に逃げる」のも同じこと。
でもそういう予兆もないのに「津波が来るぞ~~~と逃げる人」はいない。
天気予報が雨だとしても、晴れている時に傘をさす人はいない。また雨が降り出したのに傘をささない人もいない。
投資も同じだと思うし、それはいつも書いていることで、【予兆が見えたら逃げる】のが重要。そして【予兆も見えないのに逃げてはならない】のも重要。
また「トレンドを無視しない」のも重要で、自分に都合の悪い方向へ世の中が動いているのを感じたら「そのトレンドは続く」と考えて逃げるのも重要。
またその逆もあって、皆が「もう駄目だ」と言っていたとしても、トレンドが良い方向に動き出したのが見えたら「誰がなんと言おうとそれに乗る」のが重要。
そんなトレンドなんか自分にわかるのか?
ちゃんと勉強すれば「多少は」見えるようになるし、100発100中はありえないにしても、「勘」で動くよりははるかにマシになる。
それはチャートから読む。
これはその一例。非常に単純なインジケータを乗せただけだけれど、ここからいろいろなものが見えるはず。
USD/JPY 日足。2022年1月から今までの動き。
これは週足。2011年から今までの動き。
これは金(ゴールド)の2011年から今までの動き。
このように「価格があって、それが変動する」ものは全てこのようなチャートにできて、トレンドがあるのがわかるし、【どこで買うべきか】【どこで買うべきではないか】【どこで売るべきか】【どこで売るべきではないか】も見えてくるはず。
それが「全くわからない」のと「多少はわかる」のとでは【大きな差】になる。
そして「トレンドが下げている」ときには「買うべきではない」のは当然のこととして、「下げている場合はショート(空売り)」が簡単にできるようになっているので、下げトレンドが長く続いても、上がりだすのを待つこと無く、【下げで利益を狙う】ことができるから、景気が良かろうか悪かろうと世の中で「倒産ばかり」の大不況が起きても、景気の良いときと同じ様に「利益を狙える」ということ。
インデックス投資でも「インデックスが下げたら利益が出る」様に設定してあるETFが存在するのはご存知だろうか。それはインバース(ベア)型ETFと呼ばれるもので、相場の下落時に「ヘッジ」としてこれを買うのもあり。
このように「いつでも利益を狙える」仕事、投資は他に存在しない。
何も(私がいつも書いているような)デイトレをする必要もなくて、毎日ほんの1-2分でもチャートを見て「今現在の動き」を確認すれば良いだけのこと。
そして「買ったら持ち続ける」「上がるように祈り続ける」「利益が出るまで我慢する」なんてバカなことは考えないこと。【継続は力】だけれどそれは「何が何でも持ち続けること」を意味しない。【流れ(トレンド)に乗り続けること】を継続するのが正しいと思う。
そうしていれば、今回のような日本株の暴落が来ても、アメリカの崩壊が始まっても何も怖くない。
将来の予想なんて出来なくても全く問題ない。予想したところで「当たらない」のだから。でも「起きうることの想定」は常にしておくべきだと思う。大地震が来なくても「緊急用の食料やサバイバルキット」を用意しておくのと同じ。
ビットコインなどの暗号通貨も同じ。「いつか必ず上がる」と宗教のように信じること無く、上がりだしたら買う。下がりだしたら売る。
値動きには「上がる」「下がる」「横に動く」しかない。「方向性、動きが見えない」と思ったら「何もしない」だけ。
これを見極めるのは簡単ではないし100発100中はあり得ないけれど、「神に祈る」「運を天に任せる」よりは良い結果が出るはず。
Bitcoin 日足 2021年7月から現在まで
いつもの読者は「また同じことを書いている」とお思いでしょう。
でもこれは本当に重要なことだと思っていて、それがわからないと今回のような暴落で大損するとか、青汁王子みたいに「個人資産がマイナスになる」なんてことが起きる。
そういう人達は、今回書いたようなことを「聞いたことはある」けれど、理解していない、実践できないから痛い目に遭う。
青汁王子ですが、まだ相変わらずユーチューブの中で自分の失敗を言い続けています。そして幼稚園レベルのことをやった自分が悪いのに「信用取引がわるい」ような言い方をしていて、反省なんかしていない。自分の問題点に全く気がついていない。たまたま暴落が来て「しくじった」程度にしか考えていない。
そして彼の周りの人達もそれを指摘することもない。傷口に塩を塗りたくないからでしょうか。
だからきっと彼は同じことを繰り返すと思う。信用取引をするしないなんて関係ない。
それは世の中の大半の人達と同じなのかもしれませんが、だから80%の参加者は損をする。
でもま、もうこのことを書くのはやめましょうかね。
私が何百回書いてもどうなることじゃない、余計なお世話なんでしょう。