海外で食べる「焼き肉のハラミ」が美味しくないのはこういうことなのかぁ

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海外で食べる焼き肉ですが、日本で食べるのとはかなり大きな違いがありますよね。

日本では「和牛」、海外では「和牛ではない」という前提ですが。

私自身は「昭和の焼き肉」が好きで、それが何を意味するか若い人にはわからないだろうけれど、「なんてことのない肉を美味しく食べさせるのが腕」と言われた時代と言って良いと思うのね。「素材で勝負」という傾向が近年は強く、和牛も「XXX牛」なんてブランドを全面に押し出したり、「一枚一枚綺麗に並べて出す」のが今風。そして「なんてことのない部位」をあえて【希少部位】なんて呼ぶようになった。一頭の中の量が少ないだけで【希少】って呼ぶのって変だけれど、あえてそう呼ばないと高く売れないんでしょうね。

例えばこれはマレーシアのある焼肉店の和牛ですが、こんな感じ。

昭和の焼き肉はこういうのは珍しくて、いろいろな部位もなかったのね。並カルビ、上カルビ、特上カルビ、並、上、特上ロース、そしてハラミみたいな。でも「切ってきれいに並べる店」はあって、六本木の「叙々苑」がそれの始まりだと言われている。

そして私は「ハラミ」が結構好きなんですが、このハラミは「海外で美味しいものを食べたことがない」んですよ。

その理由がわかった。和牛と「アメリカ、オーストラリア産」とにはこんな大きな違いがあった。

こりゃ無理だわと思った。日本でのハラミの人気は凄いようで、焼肉店も和牛のハラミを手に入れるのはかなり難しいらしい。そんな和牛のハラミがマレーシアに入ってくるのかどうか。でもWagyuのハラミは時々見るし、それなら良いのかもしれないけれど、素人が扱うには難し部位だと思う。劣化も早いし。

もちろん他の部位も大きな違いがあるけれど、他の部位は和牛でなくても美味しく食べる方法はいくらでもあると思うのね。でもハラミは無理だろうと思った。

また最近、良く思うことだけれど、「和牛なら美味しく食べられる」けれど、「アメリカ、オーストラリア産の無印牛だと無理」という部位もあるのね。

逆を言えば、「和牛、Wagyu」だから美味しく食べられるのに、「もともと美味しくないと言われてきた部位」は結構安く手に入るということ。

私が気に入っている「内もも」もそうで、和牛ならかなり美味しいと思うけれど、アメリカ、オーストラリアの普通の牛肉だと「焼きすぎたら固くて食べられない」、いわゆる昔よくいわれた「アメリカのステーキは美味しくない」というあれなのね。

ランプもそうだし、「チャックテンダー(とうがらし)」もそう。

だから和牛、Wagyuのそういう部位が狙い目になる。

たとえばこれ、Feast MarketのChuck Tender。要は腕の辺りの肉だけれど、普通は固くて、Tenderなんて嘘だろ?と思う部位。ところが和牛、Wagyuなら美味しいのに、部位としての評価は低いから安い。

キロ単価、RM200ぐらいで買える。これって普通のオーストラリア牛のリブ、サーロインより安いのね。でも美味しさはこの方が上だと私は思う。

ま、極論を言えば、「和牛、Wagyuならどんな部位でも美味しい」と海外の場合は言えるんじゃないかな。だから、我が家は「そういう安い和牛、Wagyu」を狙います。

マレーシアではまだまだ「和牛はリブ、サーロイン、テンダーロインがベスト」という感じで、メジャーなお店ではそれが主流。そして当然、高い。日本みたいに、最近は赤身肉が流行って、リブやサーロインは余り気味ということはマレーシアでは起きていない。

そして日本では良いものを入手するのが困難だと言われている「ハラミ」辺りはそもそもマレーシアでは売っていないのが普通。またアメリカ、オーストラリア牛のそれが売っていることもあるけれど(サガリ含む)、イマイチだと思う。

マレーシアはマレーシアなりの「売れ筋」とか「価格の違い」があって、それがわかってくるとコスパの良い肉を手に入れることが可能。でもやっぱり「牛肉の歴史」が浅くて、いろいろ探すのはかなり難しい。

今の私は「和牛、Wagyu」のメジャーではない部位を狙うのが面白いと思っています。あるいは「普段遣い」が出来るアメリカ、オーストラリア牛の安いブリスケのスライス。美味しいけれど高い和牛スライスの10分の1の価格。

マレーシアに「コストコ」でもできれば「全て解決」しちゃうだろうにね~~~~。

 
 
 

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