アメリカ発の「世界恐慌」に備える

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アメリカの景気は良さそうに見えます。株価も順調に推移している。

これはこれで間違いがないことですが、その「裏にあるもの」を無視することはできないわけで、そもそも世界は「様子がおかしくなると大量にお札を刷ってばら撒く」ことを覚えて、それをやってきた歴史がある。

私はそれはリーマンショックが発端だったと思っていますが、大量のお金をばら撒くことで世界は救われた。でもそれの後遺症はいまだに残っていると私は思っていて、それが顕著なのは中国。

中国は「内需を伸ばそう」と莫大なお金を内需に向けた。それは不動産開発であり新幹線。これは見事に効いて、中国が伸びたことで世界も恩恵を受けることになった。

でもその時のバラマキが後にどういうことになったのかは私達が知る通り。

そこで追い打ちをかけたのがコロナショック。

ここでもまた世界はお金を刷ってばらまいた。だからコロナ後の復活は急速に進んで好景気となり、しかしインフレに悩まされることになった。

そりゃ、お金を大量に刷ってばら撒けばインフレになるのは必然で、それを抑えるために「金利を上げる」にしても、「借金依存経済で金利が上がったらどうなるか」に注目すべきだと思うんです。

要は「大金持ちの息子が親からもらうお金で好き放題やっていた」のと同じなわけで、「金利を上げるぞ」「これはあくまで借金だから返せよ」となるとどうなるか。そしてその借金の額は未曾有のとんでもない額。

そして「金利を下げる」のは【それで景気を良くする】のではなくて、【もう利下げしないと市場が耐えられない】から利下げをするのであって、過去の例では「利下げをすると景気が悪化する」のはそういうことで、「景気が良いのなら利下げの必要はない」と考えます。

この辺の「お家の事情」に無関心で「景気の良さ」「株価の高さ」ばかり見ているとどうなるのか。

私が懸念しているのはそこのところで、そこに注目していつも警鐘を鳴らしていたのが「レバナス一本リーマン」さんというユーチューバー。

彼は警鐘ばかりというイメージがありますが、そこまでかなりヤバい状態になっているのは間違いがなく、彼は単に「自分の考え」を言っているのではなくて、「公式に発表された数字」から今の状況を解説しているので、無視はできない。

今回の彼の動画ですが、「過去のこと」にも重点を置いているので非常にわかりやすい。これは若い人にはわからないかもしれないけれど、その時代を生きた私のような年寄りには良く理解できることなのね。1929年の大暴落は経験していませんが(笑)、当然、過去に起きた大惨事として私達の年代は皆が学んで知っていること。

またいつも「このまま続くわけがない」と主張する石原順氏も最近、その手の動画を出した。

重要なのは「そうなるだろう」と予想することではなくて、「それが起きるかもしれない可能性の一つとして想定し、対応策を考えておくこと」だと思う。

私は「アメリカが自滅する可能性」を考えているわけで、アメリカの覇権が終わるのはBRICSなどの台頭とは関係ないぐらいに考えています。それどころかBRICSとてアメリカへの依存は大きいわけで、アメリカになにか起きたら大変なことになるのは世界中同じだと思っています。

またアメリカのそれのトリガーになるのは「中国の破綻」かもしれない。

今、中国は緩和をしてもっとお金を市場に注入しようとして、それで株価も上がっていますが、私はこれは「普通の点滴では効かないから、もっと大量に劇薬の投与を始めた」と思っていて、状況は好転するどころか、問題はより大きくなり、先送りされただけだと見ています。

私は過去に「株式の長期投資は非常に難しい」ことに気がついて、1990年代のある頃に一切株式から足を洗い、「債券投資」と「短期売買」に注力するようになりました。

ですからNY同時多発テロもリーマンショックも「直接の被害は無かった」と言って良いのね。コロナショックも関係ない。

でもリーマンショックでは「投資に失敗したわけでもない」のに、不動産の大幅な値下がりと3ヶ月で半分の値になるほどの豪ドルの下落」で大打撃を受け、正直なところ「信じられない」としか言いようがなく、素人には「手当のしようもない不可抗力」と思っています。

この「株式は持たない」のは今でも同じで、日本のバブルの崩壊もそうですが、その後の度重なる暴落、というか10年に一度は何らかの事が起きるのを経験した私としては「株式投資はあまりにも心臓に悪い」のね(笑)。私みたいな小心者には合わないと思っています。投資として考えるなら「それなりの額」を投資しないと意味がないわけで、株式投資にそれをするには私には重荷過ぎる。性格的に耐えられないのね。だから「債券投資」を重視するわけです。

また「下げたら買えば良い」という投資家も多くいますが、私は「そういう経験をしたことがあるのですか?」と問いたい。つまりですね、暴落が起きて安くなっても「買いたくても買えない状況になる」ってことで、それどころか「持ち株さえも売らなければならない状況になる」事が多いのね。「買いたくてもお金がない。それどころか足りない」事が起きる。リーマンショックのときもそうで、「皆が買いたいね~~」と言っていたのを知らないのだろうと思う。買いたくても買えない。お金がないから売らなくてはならない。だから「大きく下がる」わけです。

そもそも「株価が高い時」には「利食いを考える時」でもあるのに、高値を更新しても「買いだ~」と叫んでいる人が、もしも暴落して皆が真っ青になり頭を抱えている時に、「買い向かうことが可能」なんでしょうか。

そんな都合の良い様に「人間の心理」は動かないのね。これは経験しないとわからないこと。でも相場の上手い人はそれが出来るのね。

今、相場の神様と言われるバフェットやゴールドマンサックスが多くの持ち株を売って、現金比率を大きくしているのもそういうこと。彼らは「利食いを終わらせ、来る買い時」を待っているんじゃないですかね。

ま、そんなことで私は株式投資は止めましたが、その代わり債券投資では「そこそこのリスク」を取って、7%の利回りを目標として長い間やって来ました。良い頃には10%で回る時代もあって、私としては債券投資はうまく行っていたと思います。7%の複利を確保できれば、10年で2倍。20年で4倍になりますし。

でも良いことばかりは続かず、ちょっと爪を伸ばしで年利10%で回るクレディ・スイスのAT1債で、それも普通の約3倍の資金を投入し、大損をした経験もあります。あれは人生初の大損でした。やっぱり「爪を伸ばすべきではない」と思ったものの、後悔、先に立たず。

私は株式もインデックスファンドも持っていませんが、金融資産のほぼ全ては「米ドル建て」であることから、アメリカで大惨事が起きると非常にうまくないのね。

だから気になってはいるのですが、もう私には「持つべき通貨を変える(今まで2度実行した)」とか、「資産をヘッジする」のは理屈ではわかっても実際にはできない。それだけの胆力もない。

これは私の時代が終わり、子どもたちの時代になっても同じで、いや息子たちに経験もない、間近で見ていたこともない、「大勝負」が出来るとも思えないし、させるべきでもないと考えています。

ではどうするのか。

一般論としては「ポートフォリオを作って分散投資でしょう」と言われますが、これは大金持ち、あるいは投資のいろはもわからない人の発想だと私は思っていて、どうにか大きくなろうと考えてる弱小の時代は「選択と集中」が重要だと考えています。それなくして大きくはなれない。

でも「選択と集中」にはリスクがあるわけで、それを乗り越えるノウハウがないのならやるべきじゃないのは当たり前のこと。「通貨の変動」に関しては「FXトレードを常態化すること」で、もし万が一の米ドルの暴落があっても時間を掛ければどうにか乗り越えられると思っています。

でも持っている債券の発行体にもしものことが起きるとうまくない。

ただクレディ・スイスで煮え湯を飲まされたので、今は比較的安全な企業の債券を持っていますし(目標利回りは下げた)、もしもそれらの企業が破綻するなんてことになったら、「世界大恐慌どころの話ではない」と思いますし、もしそれが起きるとしたら、私達みたいな素人が何をやっても無駄だと諦めています。

その代わり、市場のクラッシュに関しては通貨と同じ様に、先物、銘柄を書けばNQ(ナスダック100の先物)の短期トレードを常態化して、これで凌ごうと思っています。

ですから最近やる気を出してきた息子たちといつも話すのは「USD/JPY」と「NQ」に最適化した売買手法で、もしも万が一、大恐慌に飲まれるようなことが起きたとしても、「USD/JPY」と「NQ」で再起を狙うという考え方です。そしてそれらをトレードするのを「生活の一部」とし、もうすでにスタートしました。

暗号通貨に関しては「いつでも売買できる環境」は残していますが、我が家にとっては「暗号通貨を資産のメインとして考えることはない」わけで、やはり将来的にも重要な短期売買の「USD/JPY」と「NQ」に特化して頑張っています。FXも先物も「動きに個性がある」ので、やっぱり真剣にやるには「絞り込み」は重要だと思います。Eurexのドイツ国債であるBundに関しては、まだ息子たちには「早すぎる」かもしれず、私の引き出しの中に大事にしまっておくような状態。

もちろん「大恐慌もアメリカの凋落も起きない」とすればそれはそれで良いわけで、でも「それはすでに起きた」という想定で、真剣に取り組んでいます。

何よりも大事なのは「資産ではない」のであって「収入の維持」だと考えています。資産は世の中に大きな事が起きると大きく価値が下がったり紙っぴれになりますが、そんな時でも「時代に合わせた収入を得る」事が重要。

それが絶えることがないように「想定外のことを想定して生きる」のが我が家のやり方。

もし自分がかつての阪神大震災のあの中に生きていた、東日本大震災の福島に生きていた、能登地震の能登に生きていた、あるいはロシアに住んでいた、ウクライナ、イスラエルに住んでいたと想像すれば、「平和な日本、あるいはマレーシアに今生きている」のも【同じ様な偶然でしかない】と私は思うから。

そう思って今まで生きてきても、しっかりリーマンショックにはやられたしなかなか思うようにはならないこの世界ですが、「時代に合わせた収入を得る」事以外に生き残る方法は、私にはわからない。

とにかく出来ることやり続けるのみ。

後は神様にお任せ。(笑)

 
 
 

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