アメリカの変化と現状が良く理解できる対談があった

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みなさんがアメリカに持つ印象ってそれぞれだと思うし、どういう年代を見てきたか、どんなアメリカが好きだったのか、アメリカのどんなところが嫌い、怖いと思うのか、様々だと思います。

私も1970年代からずーっとアメリカを見てきて、その変化は日本以上だと思っていますが、「その変化の背景にあるもの」まではわからなかったし、それを学ぼうとも思わなかった。

だからその辺を文化論的、哲学的、政治的に説明をする「アメリカ在住の政治アナリストである伊藤貫氏」の話は興味を持って良く聞いていました。

今回、アメリカの大統領選もあり、それも絡めて「アメリカがどう変化してきたか」の説明は非常に面白く、それは単に話としてだけではなくて、アメリカの変化を見てきた私としても「なるほど、そういうことなのか」と合点することも多い。

まずは副大統領となるバンス氏の話から始まりますが、伊藤氏いわく、バンス氏は半端じゃなく優秀らしい。(馬鹿な)トランプが思いつきで喋る傾向があるのをいつも民主党側はバカにしてきたけれど、バンス氏はトランプの言うことに「整合性を与えることができる」ほど頭が切れるらしい。そして政治家には珍しく「自分の頭で考えて自分の言葉できっちり論理的な話ができる人」だという。またバンス氏の奥さんもとんでもなく優秀らしく、ロースクールの卒業直後に最高裁判事の補佐官を勤めたほどで、バンス氏も奥さんの助言をよく聞くと自らが言っている。

そういうバンス副大統領と奥さんがホワイトハウス入りするのは非常に楽しみで、伊藤氏は4年後にバンス氏が大統領に出てくることに大きな期待をしているという。

またアメリカは移民国家だけれど、かつては「キリスト教」という基盤があったのを1940,50年代の教育方針の変更で、キリスト教的価値観を学校で教えなくなったらしい。ま、それはそれで移民国家としてわからなくはないけれど、そのかわり、左派リベラルは「個人の尊厳」を全面に押し出してきた。これはこれで聞こえは良いけれど、「個人の勝手が許される世界」になったのが、私達もアメリカ人の行動を見ていて「おかしいなぁ」と感じる原因だと思う。

この先の話は伊藤氏も話していないし、私も詳しくは書こうとは思わないけれど、日本の教育でも「倫理や道徳」を教えるのをやめ、宗教観、国家観も無くし、「家庭」という単位さえも無くそうとする共産主義、左派リベラルの恐ろしさを私は感じます。彼らはその代わりに「個人やマイノリティ」を重視すると言うか、それに集中させることによって、【自分(個人)が何よりも大事だ】という考え方を広め、古くからある伝統や文化の良さを否定し、「新しい理想」に全人類が向かうように仕向けていると感じます。まさにそれがNWO(ニューワールドオーダー)であり、グローバリストのやり方だというのに近年、やっと私も気がついた。これは「日本を壊そうとしている」ように私には見えるわけです。

トランプが戦っているのはそういう勢力に対してだということ。

私がトランプをどう見ているかと言うと、「狸」という言葉が一番合っていると思っていて、「嘘つき」「コロコロ話が変わる」「褒められるのが好き(おだてに乗る)」「ナルシスト」「恫喝をする」「褒める(金正恩やプーチンと仲良しだというのもそれ)」など、一般的には駄目な特徴ですが、トランプはそれを使う「スキルが有る」と思っていて、相手にそう思わすのも「作戦の内」だと思っています。

当然、「お山の大将」で誰しもが気を使う。まさにそれをトランプは狙っているわけで、「ワンマン社長」と同じ。でも彼を裏切ることがあれば徹底的に痛めつけるわけで、「独裁者の特徴」でもあると思っています。

でもそういうトランプでなければ戦えないとも私は思っていて、「そういうトランプである」のが私にしてみると「高ポイント」でもあります。重要な点は「決して馬鹿ではない」というところでしょうか。それの証拠を提示することは出来ませんが、それは私がトランプを観察してきて感じること。まさに「狸」なんですね。

ただ「暴走したら止められない男」の危険性も孕んでいて、でも彼が夢見ている世界が自分の理想と合っている場合(私とは合ってる)、そのぐらいのパワーがなければ世界は動かないとも思うわけです。そのように思う有力者も多いから、トランプ陣営に加わるんでしょう。副大統領のバンスもイーロン・マスクもケネディジュニアもそうで、この3人を見ても「トランプにくっついてうまくやってやろう」というタイプではなくて、「自分の理想社会を実現するのに必要な人物がトランプである」と考えているのが見えるような気がしています。またその3人の「人となり」を見るのも重要だと思っていて、私が見る限り、個別にでも応援したい人たちであり、彼らの夢に共感を覚えます。

トランプにはあれほどの「強烈な個性」があるから良いという考え方。そんなトランプの近くに「安倍さんがいれば・・・」と強く思います。本当に「安倍ロス」は日本にとっても世界にとっても大きな損失だったという思いが日増しに強くなります。

でも「反トランプ派」、「皆でお手々繋いで仲良くしたい派」から見れば「危険極まりない人物」だというのはそのとおりだと思う。また地位も高く、素養もあって、ハイソである意識が強く、自己愛が強い人、いわゆる「意識高い系の人」から見ると「とんでもなく野蛮で最低な人物」と映るであろうことも良く理解できます。

だから前回も今回も大統領選では「バイデンが、ハリスが良い」のではなくて「トランプだけは駄目だ」という多くの人が民主党に入れたであろうと思っています。当然、既得権益を持っている勢力は「全力でトランプ潰しをする」のもわかる。「三度殺してもまだ足りない」ぐらいに憎んでいるのがヒシヒシと私にまで伝わってくる。メディアに出てくる人物でそれがよく分かるのが「パックン」なのが面白い。ま、メディアは彼を「反トランプの広告塔」に使っているんでしょうが。

話が毎度のごとく長くなりましたが、この辺に興味のある方でないと、伊藤氏の対談を聞いても面白くもなんとも無いかもしれないと思い、あえて書きました。

この対談を聞くと、トランプがアメリカの何を問題視して、一体何を目指しているのかがよく分かるはず。

次の動画は「アメリカを動かすパラダイムの変遷」の話で、一体アメリカそのものはどういう価値観のもとにどういう国造りを目指して来たのか、それがどう変わってきたのかを非常にわかりやすく説明しています。

結局「アメリカの時代の終わり」というのはその「パラダイムの行き詰まり」であるのだと私は思うし、まさにトランプはそれを変えようとしているのだと思います。Make America Great Again(MAGA)とはかつて皆が持っていた倫理観や価値観、宗教観を取り戻そうということだと私は思っていて、決してそれは経済的、政治的、軍事的に「強いアメリカに戻ろう」というだけの意味ではないと思う。

この対談の中でも話されていた「大統領予備選で10数人を集めて討論をして【イラク侵攻の是非】の話題になった時に、【イラク侵攻はするべきではなかった】と言ったのはトランプだけだった」というところに驚きました。とんでもなく「まとも」じゃないですか。あのイラク侵攻は皆さん御存知の通り「イラクが大量破壊兵器を持っている」という理由でブッシュジュニア+ブレアがアメリカとイギリスが中心になってイラクを叩きのめしてフセイン大統領を抹殺した戦争で、後に「大量破壊兵器はありませんでした」と平気で言うアメリカに対し世界は一切、責任追及さえしなかった非常におかしな戦争。(マレーシアはブッシュとブレアを戦争犯罪人とした)

なぜアメリカはそういう国になったのかという「背景」がよく分かる対談。そして私がなぜトランプを推すのかもこれを見ればわかるはず。(伊藤氏はトランプ推しではない)

アメリカの「世界戦略の変遷」「なぜアメリカは戦争を起こすのか」がこの対談で見えてくるはず。そしてトランプが戦う相手は決して「民主党」ではなくて、共和党の中にも巣食う今までのアメリカを動かしていた巨大な勢力だというのに気がつくはず。だからこそ、トランプはあらゆる方向から攻撃を受ける。メディアもCIAもFBIも、司法でさえも異常な判決をしてこぞってトランプを引きずり降ろそうとする。その背景を無視して大手メディアの放送だけしか見ていないと「トランプは酷くて最低なやつ」としか見えないはず。そして「トランプ支持者はゴミ」とバイデンが言ったように思うんじゃないですかね。

私はゴミと思われようが一向に構わないし、私自身ゴミだという自覚もある。(^_^)v

昔から私は伊藤貫氏には注目していてブログで何度も紹介していますが、今回の2つの動画ほど腑に落ちた説明はなかったかもしれないと思いました。

でもどんな世界の将来を夢見るのかは人それぞれで、国境もなく、世界政府が出来て、個人やマイノリティの権利も守られて、世界から貧富の格差もなく、幸せに、そして平等に生きる世界を夢見る人も多いのでしょう。なおかつ自然破壊は無くして、原子力も駄目、自然エネルギーで持続可能な世界を作る。

こういう世界を作りたいのは私も理解しますが、問題は誰がそれの中心になるのか。反対意見が出たらどうするのか。異端は抹殺するのか。すべてを決めるリーダーは常に正しいのか。

この辺の問題は、「中国共産党が抱える本質的な問題」を見ればすぐにわかるはず。

グローバリズムとは「一つの価値観の中に全ての人間を押し込む」考え方で、それは共産主義と全く同じだということにどうして気が付かない人が多いのかが私には本当に不思議でなりません。私は「グローバリズムは駄目だ」と10年以上前からブログに書き続けてきましたが、昔の反応は「馬鹿じゃないの?」みたいな反応。でも近年は「グローバリズムの問題点」に多くの人が気がついて、それは国家も同じで反対の動きが出てきたのは良いことだと思っています。

でもグローバリズムじゃなければ「ナショナリズムが良いのか?」という人が出てくるのが残念でもあります。ナショナリズムは「俺が俺がを認める国家観」で私はそれが良いとは思わない。

でも「俺は俺、お前はお前、うまくやっていこうや」という考え方もあるわけで、それを「インターナショナリズム」と言う。そしてそれこそが国家、あるいは個人の「自由と権利を守る」考え方だと私は思うんですけどね。

でもインターナショナリズムが良いという話を聞いたことがないですよね。私も聞いたことがない。これをいうのは私は私だけしか知らない。多くは「グローバリズムVSナショナリズム」の話に持っていく。理由はなぜか?その答えは簡単で「インターナショナル的な考え方はグローバリストには都合が悪いから」だとしか私には思えない。

グローバリズムとは「幼稚園の子供達を先生が【皆で仲良くしましょうね。先生の言う事を良く聞いて下さいね】というのと同じ環境」を意味する。

ここでの問題は「先生は誰か」という点と、「僕は違うことをしたい」「他に大事なことがあると思う」という子どもはどうなるのかという点。

簡単に想像できるはず。

ユーチューブや前のツイッターのような世界では「Ban」される。つまり「抹殺される」ということ。

それが「美しく見えるグローバリズムの実態」でしょう。「異なる意見を認めたらグローバリズムは成立しない」のだから。

グローバリズムは「覇権主義、独裁主義、全体主義」に近い考え方で、でも問題なのは「それをコントロールしようとする主体が見えないこと」で、「皆の総意」だと勘違いしてしまう。そして違う意見、異端は排除する。でもそれさえも「皆の総意」ということにしてしまう。それって魔女狩りと同じじゃないですか。私にしてみれば「究極の差別主義」と言っても良いと思うくらい。

そしてそれをコントロール、主導しようとする「勢力」は存在していて(善意に基づいているのだろうと思う)、その覇権主義、独裁主義、全体主義に便乗すれば大きな利益、恩恵があることに気がついた他の大きな勢力がそれに近づいてくる。そういう勢力をまとめて「ディープステート」と呼ぶじゃないですかね。でも影の政府みたいに組織があるわけじゃない。

「ディープステート(訳としては【影の政府】)なんて組織があるわけがないじゃないか」という人は多いけれど、そういう人は「読みが浅いだけ」だと私は思っています。ディープステートとは「ある同じ思惑を持った大きな勢力の集合体」というのが私の認識です。

今まさに「ワクチン問題」ではそれが進行中。

ワクチン?それを打てばコロナに罹らないんでしょ?打てばいいじゃない、と思う人はこういうことは気にもしないんでしょうが・・・。

 
 
 

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