泥沼になっているウクライナ戦争ですが、トランプが「24時間以内に停戦させる」と公言していますね。
ま、24時間以内ってのは彼流の「大風呂敷」でしかないのは世界がわかっていることですが、トランプが出している「停戦条件」をプーチンは飲む方向でいるらしい。でもゼレンスキーは頑なに拒否している様子。
ま、攻め込まれて領土も取られているウクライナにしてみれば当たり前の話ですが、ではウクライナが戦争を継続して「領土奪還」が現実的に可能なのかどうかは疑問。
そこでトランプの停戦案が現実的に見えてきた様子。
その内容に関してはメディアでも何度も語られているのであえてここでは書きませんが、こんな「現況説明」の動画がありました。
ただこれはこの動画の主の見方であって、実際にどうなのかもわからないし、私が一次ソースを確かめたわけでもない。このブログの読者には「ソースを明らかにしろ」という方が常に出てくるのですが、それは不可能なのね。そして多くのソースの中から「どれが真実か」を見極めることはもっと難しい。でもそれが気になるのなら、この動画の主にそれを聞くなり、自分で膨大な資料を探して分析してみてください。
私自身は「こういう見方もある」のがわかればそれで十分だと思っています。
この動画のコメントを見てみると、「(ウクライナは)こんな条件を飲むべきではない」みたいな内容が多く、それは「悪の根源であるロシアを叩きのめせ」という感情論でしか無いように私は感じました。
私とてそれは同じですが、現実的にどうなのかは疑問で、太平洋戦争時に「広島長崎に原爆投下さえ、ソ連が参戦した」状態でも「本土決戦で日本は戦うべし」というのに似ていて、応援団としては「最後まで戦え。絶対に怯むな」というのは簡単だけれど、当事者としてはどうなのか。
結局、トランプ案は「朝鮮半島」のような状態にして、とりあえず「停戦を最優先するべき」ということだと私は理解しています。
朝鮮戦争は38度線を境界線として「休戦中」であって、戦争そのものは「継続中」なんですよね。「休戦しているだけ」というのを知らない人も多いですが、現実的には「戦争は終わった状態」と言って良いと思っています。でも延々と小競り合いは起きてきたし、にらみ合いも継続中ですが、民間人をも大量に巻き込んだ大戦争にはなっていない。
「白黒が付いていない状態」という意味ではそのとおりでしょうが、【結論は先延ばしにする】のは決っして悪いことではなく、刻々と変わる状況によって「話し合い」で解決する可能性もゼロではない。逆にどちらが主導権を取るのかわからないにしても「統一」とか「軍門に下る」という形で戦争は終わるのかもしれない。それが嫌なら「最後の一人になるまで徹底的に殺し合いをするしか無い」わけで、そもそもウクライナ戦争は「ウクライナ独自では戦えない戦争」で、「西側諸国が支援するのが当たり前」と思われている戦争であることに私は「違和感」を感じています。だからウクライナの主張がどれほど正しいとしても、停戦案を拒否して「勝利のみを望む」のであれば、「自分のお尻は自分で拭け」となるのも当たり前だと思います。
この停戦案を双方が受け入れるにしても、その決定は期限が2025年の1月20日までというところが気になりました。
つまりトランプが大統領になる前までということで、これが実現すればまさに「24時間以内に停戦させる」と言っていたトランプの言葉は現実となる。
戦争での勝利とは、相手をこてんぱんに叩いて「全面降伏。無条件降伏」にまで持っていく必要があって、日本人にしてみれば「それが戦争」というイメージがありますが、欧米の戦争ばかりしていた歴史を見ると、そういう「戦争終結の方が稀である」のがわかる。
つまり「とりあえずここでは負けを認めて、次のチャンスを狙う」という意味でもあるわけで、ウクライナ戦争もゼレンスキーにしてみれば「ここで停戦してもロシアはまた力を蓄えて襲ってくる」というのも「その通り」かもしれない。
でも停戦をして、ロシアが再び攻め込むことができないように抑え込むのが私は「世界の知恵」であって、それに期待するのは悪いことではないと思う。
そもそも日本は「無条件降伏」という「完全なる負けを認めた」のにも関わらず、アメリカは「日本が二度と立ち上がれないように」日本の文化伝統まで変えて「骨抜き」にして、それは今でも続いている。
これはアメリカの作戦勝ちで、決して戦争で「全滅するまで追い込む必要はない」ということだとも思っています。
ただ、そもそも論を言えば、アメリカには「ロシアを破滅させる」ところまで追い込もうとしてきた勢力があって、ウクライナに親ロシア政権があったのも倒し、西側に取り込み、なおかつNATOを拡大してロシアを追い込もうとしてきた。その尖兵がヌーランド女史でもあったわけで、ウクライナ戦争とは「アメリカ国内での戦い」という側面もあったはず。当然、「戦争を続行する」ことによって莫大な利益を上げる勢力もあるわけで、「民主党が政権を取ると戦争が起きる」と昔から言われていたのはそういう繋がりがあるからだという専門家も多い。そしてそういう勢力は共和党の中にもあるわけで、やっぱり「トランプだからこそできる停戦」かもしれない。
ヴィクトリア・ジェーン・ヌーランド(Victoria Jane Nuland、1961年7月1日 – )は、アメリカの外交官。2021年から2024年までアメリカ合衆国国務次官(政治担当)、2013年から2017年まで欧州・ユーラシア担当国務次官補(英語版)、2005年から2008年まで第18代NATO大使(英語版)[1][2]、2011年6月16日から2013年2月11日まで国務省報道官を務めた[3]。日本の報道では主に「ヌランド報道官」として報じられた[4]。
ヌーランドは、米国外務省で最高の外交官階級であるキャリア大使(英語版)の地位にあった[5]。彼女は、2018年1月から2019年初めまで務めた新アメリカ安全保障センター(CNAS)の前CEOであり、イェール大学の大戦略におけるブレイディ・ジョンソン特別専門家であり、全米民主主義基金の理事でもある。ブルッキングス研究所[6]外交政策プログラムの非常勤フェロー、オルブライト・ストーンブリッジ・グループ(英語版)のシニア・カウンセラーを務めた[7]。
ウェンディ・シャーマンの退任に伴い、国務副長官代行を務めた[8]。
戦争中であっても、戦後の復興であっても、それに日本が手を差し伸べるのは重要だと思いますが、日本国民が知らない間に「とてつもない巨額の支援」を岸田首相は決めてしまったわけで、私はその辺に納得のいかないものを感じています。たった1兆円かそこらの歳出にガタガタ言って「原資がない、増税が必要だ」という国なのに、その何倍ものお金でも「はいどうぞ」とウクライナ支援に回してしまう。それもまだ国民に知らされて、国会でも議論の末なら良いと思うのですが・・。
その支援もこれから表面化するはずで、あの石破氏がどうそれを処理するのかをしっかり見ていきたいです。