マレーシアも物価が上がっているのが買い物に行くとよくわかります。
今回は豚肉、それも「Pork soft ribs(soft bone)」と呼ばれる「軟骨」が付いているリブね。日本では「豚軟骨」と呼ばれるのかな?
これを私は日本では見たこともなければ買ったこともない部位で、多くは「捨てられる部位」と聞いたことがある。でも沖縄や東北地方では前から食べられてきた部位。沖縄で「ソーキ」と呼ばれる部位。
ぱっと見た目は「細い骨が入っている」様に見えるけれど、骨というか軟骨で、しっかり煮込むとプヨンプヨンになって「ゼラチン質」みたいになるのね。
でもかなり時間を掛けて煮込まないと軟骨は柔らかくならず、普通に煮たり炒めた場合、焼いても同じだけれど「骨と全く同じ」に硬い。
こんな部位ですが、ワンモントキアラのビレッジグローサーに行く予定があったので、豚肉売り場に電話をして在庫があるか聞いたところ、無いと。でも30分待ってくれたら用意するというのでお願いしました。電話を受けたのはいつも売り場にいる「アイリーン」という女性で、本当によくやってくれる。
この軟骨(Pork soft ribs)を大量に、そして薄味で煮込んでおけば、それこそラーメンのトッピングだろうがカレーやシチュー、野菜スープにも使えるので2キロ注文しました。
作り始めようと思ったら、ヨメさんが「半分は私が作りたい」と言い出したので、とりあえず半分だけ作ることに。それが上の量。
まずは流水でしっかり荒い、なおかつ一度「茹でこぼし」をします。水から茹でて沸騰して数分。結構アクが出てきますので、それをまた流水で洗い、水から煮込みます。
この時、調味料は「生姜と日本酒」だけで、沸騰してから15分ぐらいは圧力鍋の蓋をせずにそのまま放置。そうしないと「臭みがこもる」ことがあるから。で、アクは殆ど出ませんがアクをキレイに取ってから「圧力鍋の蓋をして50分」。かなり長い時間、圧力をかけますが、30分以上圧力をかけないと軟骨がプルンプルンにはならないのね。中途半端な煮方だと「消しゴムを食べているような食感」ですし、圧力鍋じゃないと3時間ぐらい煮ないと柔らかくならないんじゃなかろうか。
出来上がりはこんな。肉だけ取り出して、スープには醤油、塩、砂糖等を入れて半分ぐらいまで煮詰めて、そこに肉を戻して味を染み込ませます。あえて「薄味」にして、これを「素材」として様々な用途に使うわけです。
とりあえずは「和風野菜スープ」の具材として、「完成間際にこの肉を入れてちょっと煮込むだけ」で美味しい「豚野菜和風スープ」の出来上がり。
良いと思うなぁ、これ。使い道が色々ある。小分けして冷凍する予定。
中華風の味にしてオイスターソースを強めにして「豚の角煮」みたいにするのも美味しい。でも豚の角煮みたいにしつこくなくて、でも食感はプルプルで煮ている感じで良いと思う。
あ、そうそう、大事なことをかくのを忘れていました。
この「Pork soft ribs」ですが、2キロでRM148(約5200円)したんでよ。1キロRM74(2600円)。
この肉は日本ではただみたいな値段らしいのは別にしても、マレーシアの豚肉で1キロRM74というのは結構高いのね。肩ロース、バラ肉よりも高い。というか全般的に値上がりしていて、ちょっと前までは1キロRM50を超える豚肉って珍しかったのが今では平気でRM60を超えてきた。なおかつこの部位がキロ単価RM74って嘘みたいに感じます。
でもこれを買ったビレッジグローサーの豚肉がそもそも高いのね。
う~~む、今、ネットで調べてみると、他の会社も似たような価格だ。
インフレって本当に怖い。