FXトレードを始める人が増えている時代
巷ではFXトレードを始める方が増えているように感じます。
今までも何度か「波」がありましたが、新NISAにしてもそういう時代に入ったのですかね。
そういう意味では、私もかつてはFXというか「為替取引」に重点を置いていたことってなくて、「他の先物主体」だったわけですが、「資産防衛」の観点から【FXは重要】と考えるようになって、「FXトレードを一つの柱にする」と決めて動き出しました。
基本的にこれからの世界は「世界の構造が変わるほどのカオス」になると私は思っていて、私には将来が見えないし、どうなるか検討もつかないし、「安定した生活を確保する」にはどうした良いのかもわからない。トランプ2.0の世界的影響は大きいと思うけれど、それが自分にどう降り掛かってくるかもわからない。また、世界で戦禍が広がるかもしれないし、新たな戦争が起きる可能性すらある。少なくとも自国の存続、浮沈をかけた「貿易戦争」は始まりそうで、その先にリーマンショック的な「金融危機」さえも起きるかもしれない。
こうなると「我が家の資産防衛」も簡単ではなくて、収入の確保さえ難しくなるかもしれない。
こういう「明日が見えない世界」の場合、世界が良くなろうと悪くなろうと「相場の動きが荒くなる」ことから、「相場が上げても下げても同じ様に利益を狙えるデイトレードを含む短期の投機が良い」という考え方が基本にあります。逆に、「今の資産運用の主体である債券投資のリスクは高まる」という考え方。当然、世界の為替動向も想像もつきませんし、今までは世界の大きな変化を見ながら「日本円を豪ドルに替え、またそれを米ドルに替え、【高い運用利回り】を狙い大きな流れに乗ってきた」のですが、今後、同じ様に流れに乗るのは難しいと感じますし、そういう大きな変更はあまりにもリスクが大きく、読み間違えた時の損失も大きい。また「変化のサイクルが短い」となれば対応はほぼ不可能。
ですから「資産は防衛できない」という風に開き直って、そしてそれを補うためには「短期の収入を大きくする」しか私には考えつかない。短期の投機ですと、それこそ来週に大きな自然災害が起きようが、来月に戦争が始まろうが、世界同時不況が起ころうが、その時その時の「上方向でも下方向でも動きに乗るだけ」ですので、「資産もない、資産運用益もない」様な昔の自分に戻ったつもりで「短期の投機」で頑張ろうと思うわけです。
もしも危惧するようなことが世界に起きなければ、それはそれで良いわけで、何の問題もない。ここも重要で、「何かが起きるという前提で投資戦略のセットアップをするのは、起きなかった場合のリスクが大きすぎる」のね。
どちらにしても「長期投資をしてのんびり過ごせる時代じゃなくなる」と考えています。ましてやこの10年、20年の動きを基本とした「アメリカ株だ、オルカンだ、保持していれば良い」なんて投資戦略だと簡単に吹き飛ばされるだろうし、「安定のサラリーマン」とてAIの進出は早いし、激動の世界の中で働き方も大きな変化に晒されるはず。
ということで、2025年の正月ですので、今年の我が家の方針をまとめて書いておきます。
独自のFXトレード手法とその条件
私のトレード手法ですが、FXに特化したものをスキャルパーからアイデアを得て新たに開発しましたが、簡単に言うと「スキャルとスイングの融合」みたいな感じで、「デイトレでもチャンスが来るのをひたすら待つ今までの手法」ではなくて、「常に流れに乗る」、しかし「スキャル」という変則的なトレード手法になっています。もちろん基本中の基本は「トレンドフォロー」であって、それは絶対のお約束で、なおかつ「含み損を限りなく小さくした手法」でもあります。ここが非常に重要で、「そこそこ大きな含み損を容認する手法」の場合、取引額が大きくなるとその含み損に耐えられなくなるんです。まさに【恐怖との戦い】なのね。だから「細かくても良いから利益を積み上げる手法」が重要で、それは最近、ずーっと観察を続けてきた「スキャルパー」からヒントを得て今までとは違う手法を作りました。
でもこの手法が成立するのは「売買手数料がない」「スプレッドが小さい」という【絶対条件】が必要で、それにはそれに合う証券会社・ブローカーで売買するしかない。
そしてそれは【日本の証券会社・ブローカー】という意味でもあって、売買手数料がない、スプレッドが小さい「海外の証券会社」は見つけられない状態です。
海外のブローカーに対する懸念
というか、「探せばある」のだろうとは思うけれど、FXの業界って昔から「グレーな部分」が多くあって、どうしてもそれが気になって「知らない証券会社・ブローカーは使いたくない」と思ってしまう。また「それなりのロット」で売買しますし、投資金額も今まで以上に大きくなりますからわけのわからない証券会社・ブローカーは怖くて使えない。
「売手と買手をつなげる方式ではない」証券会社の仕組み
なぜ日本のそれらの証券会社・ブローカーはそういう条件が出せるのかと言えば、彼らは「売手と買手をつなげる方式ではない」からのはず。わかりやすく言えば「競馬の呑み屋」と同じで、私達が売買する相手はその証券会社・ブローカーそのものなんですね。だからトレーダーの損失は証券会社の利益となり、トレーダーの利益は証券会社の損失となる。だから彼らのさじ加減で小さなスプレッド、あるいは手数料ゼロということが出来る。もちろん彼らとて「カバー先の大手金融機関と売買する」にしても、それはトレーダーには関係ない。
つまり「トレーダーの多くは負ける」という【事実】があるからそういう形式が成り立つ。「常に新たなカモが入ってこないと成り立たない世界」だと思います。
私はこういう取引形態には大きな疑問を持っていて、やっぱり株式でも先物でも「売手と買手のマッチング」が相場の基本という考え方を持っています。
そういうまともな(?)取引形態のFX業者も多く存在しますが、当然、「手数料が掛かる」のは当たり前で、あるいは「スプレッドが大きい」ようになるので新たに開発した手法は使えない。
日本の業者の信頼性と将来への不安
でもま、私は「日本の業者はまだ信頼できる」と思っていて、不安は残るものの、良いかなと思っています。
ところがですね、「その条件が未来永劫同じかどうか」はわからないのね。
また日本の証券会社の場合、「海外在住者には口座を開かせない」ところも多く、今は大丈夫なところがあっても、これまた将来のことはわからない。口座の閉鎖通達も想定する必要があると思っていて、株式売買をメインした証券会社がトレーダーが海外に出ると「閉鎖させられる」ことも実際にあるわけで、安心はできない。
FXだけに集中するリスクと先物の安定性
つまり、「今だから出来るFXトレード」であって、「将来性は未知数」なんですよ。だからそれに集中することは絶対に不可能。もし取引条件が変わったら、「今の手法では利益を出せない」のは間違いがなくて、あるいは「新たなトレード手法を構築しないとならない」わけで、それが簡単にできるならそもそも今の手法を考える必要もないってこと。
じゃ、どうするかと言えば、やっぱり何十年も前から存在し、同じ様に取引されている「先物」を主体にトレードするしか無いのね。この先物の世界に「大きな取引条件の変更」は無いとは断言できないにしても、「このまま続くと考えて良い」と思っています。そして先物の世界こそが「株式市場」と並ぶ、「大手のプロたちが戦う場」でもあって、かつては「デイトレ」というのも先物の世界の話だったのね。この辺の感覚って世界と日本とは違うと思う。
多彩な先物市場と巨大な取引高
そして巨大な取引高がある先物も多く存在していて、それは「国債の先物」であったり、「株価インデックスの先物」であったり、「為替の先物」も巨大市場と言っても良い。その他、石油などのエネルギー関連、金銀プラチナなどの貴金属から、小麦やトウモロコシなどの穀物の先物市場も巨大。
それらは「動きにもそれぞれの個性」があって、それに合わせたトレード手法が必要で、どれでも同じということはありえないのね。だから「手法を合わせる」事が重要であるのと同時に、「自分の手法に合う先物を探す」ということも可能。
注目する3つの先物:NQ・ES・日経225ミニ
そういう意味で、今、注目しているのは3つの先物で、それはアメリカCMEの「Nasdaq100 E-mini(NQ)」であり、「S&P500 E-mini(ES)」であり、大阪の「日経225 先物ミニ」です。なぜこれらを選んだかと言うと、私がFX用に開発した新しい手法がほぼそのまま使えるから。また、「日経225 先物ミニ」は私が初めてデイトレをやりだした古巣で動きには慣れているし(当時、ミニはなかった)、Eurexのドイツ国債のBund(FGBL)もどっぷり浸かった経験が長い銘柄なので、候補には入っている。
でもま、中心は「Nasdaq100 E-mini(NQ)」、そして「S&P500 E-mini(ES)」。これらの重要な取引時間(メインは日本時間の夜中)は同じですが、それらと時間帯がずれる「日経225 先物ミニ」も【取引するメインの時間帯が違う(日本時間の午前中)】という意味でも重要なのね。
FXに注力しつつも先物を見据える理由
ですから、これからFXに注力すると言ってもFXは「今だけ」と言っても良くて、FXだけに注力するのはあまりにもリスクが大きすぎます。でも今の条件がそのまま長く続くかもしれないし、海外のブローカーでもちゃんとしたところが同じような条件を出すかもしれないし、そのへんは「未知数」としか言いようがない。
でもいつも書いているように「デイトレはストレスが大きい」のは間違いがなくて、「デイトレとはいつか卒業するべきもの」という考え方を持っています。また大きなトレードをするようになることがあったとしても、「デイトレの場合は上限がある」んですよ。これは「トレード手法、時間軸」とも大きな関係がありますが、あるところで「これ以上大きくするのは難しい」というポイントが必ずある。それは証券会社が設定している「取引限度」であり、十分な出来高が無いことによって起きる「スリッページ」。
ま、そんな大きなことを最初から考えるのは馬鹿げていますし、私もそこまで大きなロットを動かしたことはありませんが、「可能性は限られている」となれば、「大きくなれる可能性があるものを最初から選ぶ」のは重要だと思っています。
世界中のデイトレーダーが集まるES(S&P500 E-mini)
そこに拘るとすれば、「S&P500 E-mini(ES)」一択と言っても良いかもしれなくて、ESこそが世界中のデイトレーダーが集まる銘柄なのね。日本ではESのデイトレーダーが多いとは思いませんし、きっと「日経225 先物ミニ」が多いはずですが、先物トレードに国境はありませんし、世界の潮流を無視するべきでもない。
海外在住者でも口座開設可能な日本のFX業者
今、日本でFXトレードが可能な口座は一つしか持っていません。それは「ヒロセ通商」ですが、ここは「海外在住者でも口座の開設が可能」なのね。またヒロセとつながりが深い(らしい)JFXも海外在住者でもOKで、他にも存在するのかどうかはわからない。
そして息子たち用の口座も近い内に開きたいのですが、このブログの他のエントリーにも書いた日本における「本人確認書類」を私達は持っていないのね。かつては「パスポート」も有効だったのが、今ではパスポートもだめになった様子。
この辺はまだ確認を取っておらず、「十分な資金が出来てから」動き出す予定。
デイトレ用資金の扱い方針
本格的にやるのに資金がないの?とお思いでしょうが、私は「デイトレ用の資金」というのを前から決めて持っていて、【それの補充はしない】と絶対の約束事を決めてあるんですよ。本当は4倍ぐらいに増やして一気にやりたいのですが、そういうやり方、考え方を「封印」しています。これは私の人生の中でそういうことを決めただけのことで、これを破ると底なしの沼に落ちるのが投資、トレードの世界だと思うから。
また当然、息子たちはロットがまだ小さいわけで、大きな資金は今の時点では必要がない。
でも今までは「利益が出たら債券投資に回す」ことを長年やってきたわけで、これからは他の投資には回さず、利益は溜め込んでロットを大きくし、そして息子たちの口座に配分して、皆で同じ様にトレードが出来るようにするという計画。
息子たちの口座とトレード教育
ではそれまで息子たちはどうするかというと、先物用の口座はIBとNinjatrader、シンガポールのフィリップ証券にありますので、そこで「Nasdaq100 E-mini(NQ)」での腕を磨くことに専念して、極論を言えばFXはやらなくても良いくらい。なぜ「Nasdaq100 E-mini(NQ)」かというと「初心者には良いと思う」から。「波動の大きさに比べて刻み値(ティック)は小さい」し、1ロットのトレードでもそこそこの利益を狙いやすいのね。(「Nasdaq100 E-mini(NQ)」のスペックはここ)
ではどうしてFXの口座が合計6つ必要かと言うと、一箇所だけだと不安なのと、上にも書いた「デイトレの上限の問題」があるからなのね。また当然、彼らは彼らの口座を持つべきだから。
そしてそれは先物も同じで、将来的には増やす予定。ちなみに先物用の口座は海外の証券会社を使う。
コピートレード体制を見据えた三人での協力
一人でいくつもの銘柄を同時にトレードするのは、私は難しいと思っていて、でももしも遠い将来ですがいつの日にか3人が三種類の銘柄をきっちりトレードできるスキルが付けば、常にdiscordで繋いだままトレードしますから、それぞれがそれぞれの「コピートレードをする」ことは可能。それぞれを信頼して、ちょっとずらして同じ様にボタンを押すだけですから。
これがうまく機能すると、私が一人でトレードする時に比べると最大で3掛ける3で9倍の爆発力がある。当然、負けも大きくなりますが、3人の監視の目があると「危ないトレード、いい加減なトレードはしない」ようになりますからコントロールのやり方次第では面白いことになるかもしれない。
FXの中心はUSD/JPYですが、実は私のトレード手法はGBP/JPYの方が合うようで、二人でそれぞれUSD/JPYとGBP/JPYを監視しつつ、両方ともトレードすればリスクヘッジにもなる。
でも基本的に「勝てるトレード手法」でない限りどうにもならないわけで、新しい手法は今までと基本は変わらないものの、新たな手法の開発にそこそこ長い時間を掛けてきましたし、これならどうにかなるのも見えてきたのでFXのデイトレのスタートが可能になったということ。手法の基本は今まで長年このブログに書き続けてきたのと変わりは全くありません。平均足を使ったトレンドフォローで考え方は非常に単純で、「トレンドを探して着いていく」だけで「予想を基本にしたトレード」は一切しません。「予想をするから間違える」というのは私の相場哲学の根本です。でもいくつかの想定は必ずして、それが起きた場合どうするかは決めてトレードします。
今は「一つの銘柄を私の指示でほぼ同じトレードをする」ことに集中しています。それによって私のノウハウも覚えるし、話し合いながら切磋琢磨もできると考えています。
次男坊の暗号通貨デイトレへの取り組み
今の段階では、シドニーの次男坊は「トレード可能時間が限定されている」ことから、私と長男だけでやっています。次男坊はまだまだ初心者ですし、今は土日を含む24/7でトレードできる暗号通貨のデイトレに夢中ですし、それでももうそこそこ利益を出していますから、その手法は私とは全く違うにしても「デイトレのコツ」は間違いなく身につくのでそのままにしています。
ダボ家のこれから
さてさて、ダボ家の男3匹、一緒に山を登り始めましたが、どうなりますかね。
まずは私が先頭を切って走るしかありませんが、どこまで走れるか。
まずは今年の夏頃、どうなってますかね~~。