日本の今の税制だと「仮想通貨で大儲け」しても後々「自己破産しないとならない」ことも起きる & 海外を利用した節税

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日本の仮想通貨での利益に課される税金は高いですよね。雑所得の総合課税で大きな利益が出ていれば55%もの税率が掛けられる。

じゃ、同じ様に株式で同じ利益を出したらどうかと言うと、分離課税で20%の税率(復興特別所得税を含めると21.315%)。

この税金が高いからと、ビットコインを「売りたくても売れない」人が多いらしい。

ということで持ち続ける。

実はこれはこれでリスクがあって、もしも死んでしまって「相続」が起きたとする。額が大きければこの相続税も大きくてやっぱり55%ぐらいになる。

ではそれを相続した相続人にそのお金がないとなれば、「ビットコインを売るしか無い」となる。

売れば売ったで、今度は売却益に雑所得としてまた課税される。これもおかしなもんで、「相続は時価」で計算され、売却時は「そもそもの(被相続人の)取得金額」からの利益を計算するって納得できませんよねぇ。

相続税55%、売ったらまた55%。これってマイナスになるということ?

ここに時間差もあるわけで、相続の時点の時価から相続税は計算され、相続税を支払うためにビットコインを売った時に【値下がりしていたら】どうなるか。当然、売った額にさらに雑所得で55%の課税となるわけで、大きなマイナスとなって自己破産もありうると。

株式を相続し、相続税支払いのために売却した場合は、相続税の分は一定期間内なら控除出来るらしい。

恐ろしいですねぇ。そんなこともありうるとは思いませんでした。ビットコイン、持って無くて良かった~~~~~~、ってか? (笑)

日本経済新聞

2024年12月上旬、ビットコイン価格が初めて10万ドルを超えた。莫大な利益を手にする人も出ていることから、暗号資産(仮…

マレーシアに暗号通貨長者が多く渡ってきていると聞きますが、こういうのも背景にあるんでしょうね~~。

でも相続・贈与に関しては「日本を出てから10年間は日本の税制に従う」ことになっているので、マレーシアでは相続・贈与税はないにしても、10年以内に相続が起きると日本の当局にガッツリ課税されるし、ではその前に贈与しようと思っても贈与税は相続税よりもっと高額となる。だからとりあえず「一度売って、利確してしまう(非課税)」のが良いんじゃないですかね。

【黙っていればわかりゃしない】という考え方は昔からありますが、私は今はもうそういう時代じゃないと思う。未来永劫、日本に帰らず世界を放浪し、逃げ回るつもりならどうにかなるのかもしれませんが。

ではその後どうするかですが、またすぐにビットコインを買い直すのも一つの手で(その確かな証拠をちゃんと残す)、その後、相続が起きても「ビットコインの取得金額」は買い直した額となるし、10年以内に相続が起きたら相続税は同じにしても、相続人が売却した場合、マレーシアでは非課税だし、日本に帰ったとしても所得税(雑所得)は圧縮できる。でもそれは「利確しない」ケースでも日本に帰らなければ同じだけれど、10年以内に日本に帰るかもしれないとすれば、とりあえず「利確分には課税されない」だけでも良いんじゃないかと。

つまり、マレーシアに渡り「利確(非課税)」して、その後、すぐに日本に帰り、「新たに買い直す」という手もある。でもこの場合、本人が間違いなくマレーシアでの売却時に「日本の非居住者(納税義務者ではない)である」ことが重要で、でも当局の「非居住者の認定」には【確かな基準がない】と考えたほうが良くて、ここを簡単に考えるとうまくない。過去にはまさかと思う裁判沙汰も多く(例えば武富士の息子に対する巨額贈与のケース)、暗号通貨長者が海外を利用して節税するケースが多いことからも、当局はあの手この手を考えているはず。

だからやっぱり10年以上はマレーシアに滞在して、誰がどう見ても「海外を拠点に生活している」形を取り(下手に日本に半年住んだり、行ったり来たりの生活はしない。日本に生活拠点を持たないのも重要。当然、日本に住民票は持たない)、国際税務に詳しい税理士や公認会計士のアドバイスを受ける必要があると思う。そして10年を経過して、相続だろうが贈与だろうが、利確だろうが、日本の税制からの呪縛から完全に開放されるのを狙うべきだと思う。

ま、そんなことはマレーシアに渡ってきた暗号通貨長者の皆が考えていることだとは思いますが・・。

かつては「海外のタックスヘイブン」を利用して、持ち主の名前も出ない【ファンド】に資金を移すケースも多かったけれど、今の時代、世界はそれを排除する方向に動いているのは間違いがなくて(CRSの海外口座の情報交換もその一環)、【海外に資産を隠すこと】を考える時代ではなくなったと私は思う。でも未だに「それは可能です。お手伝いします」なんて胡散臭い金融関係のサービス業者も多くいて、注意が必要だと思う。額が大きいからこそ「隠したい」と思うはずだけれど、それだけに当局も本気で向かって来るんじゃないですかね。

でも「脱税を目的としないプライベートバンク」の利用は良いと思う。その場合、マレーシアの銀行でも同様のサービスがあるにしても「世界的な老舗金融機関(主にスイスやリヒテンシュタインの老舗銀行)」を使うべきかもしれない。そういうところでは「日本人向けに日本人のサポートもいる」ところが多い。くれぐれも「銀行でもない金融機関でもない、サポート、アドバイスを業務としている業者」を使うべきじゃないと私は思う。そんな業者を使わずとも「銀行そのものがしっかりサポート、アドバイスをしてくれる」のだから。でも当然、費用は掛かるわけで、「銀行に資産を預けているのに、資産に応じた手数料を払う」ことになる。

これからちょっとビットコインに投資したいという人は、ビットコインを大量に持つマイクロストラテジー社の株を買えばよいと言われる。またマイクロストラテジー社はナスダック100に組み込まれることになったので、ナスダック100のETFを買えば、自動的にある割合でビットコインを買ったのと同じことが起きる。今後はS&P500にも組み込まれるのを目指していると聞く。

私?

今は持っていないし、これから積極的にビットコインを持とうとは思わないなぁ。

私はそういう「宝くじを買おう」的な発想ってまるでなくて、日頃こつこつ貯める方法を考えるタイプ。だからデイトレなり、短期でビットコインを売買することはあり得るけれど、暗号通貨を売買する環境ってきっちり整備されているとは思えないし、あえて暗号通貨を売買しようとも思えず。

シドニー在住の次男坊は相変わらずSolanaという暗号通貨の先物を売買(デイトレ)していますが、その理由は、トレードは土日でも24/7可能で時間の制限があるサラリーマンでも出来るから。でもやっぱり売買手数料は大きな割引(通常割引+キックバック)をしてもらってもまだ高いと思う。1年取引して、売買手数料だけ合計したら目が飛び出るような額になるはず。前に、家族三人でこのSolanaをデイトレする「80日間チャレンジ」をやろうとしたけれど、結局、「手数料が高くて利益を出してもそれに大きく食われてしまう」し、当然、「負けはもっと大きくなる」ので中止した経緯がある。

デイトレじゃなくてそこそこ長い期間保持するのであれば、売買手数料は無視できるけれど、それを今はやろうとも思えず。我が家はトレードするなら「デイトレだけ」で今は頑張りたい。

なぜか?

理由は簡単で、デイトレは回転率が恐ろしいほど高く「効率が半端じゃなく良い」から。ましてやポジションを持つ時間は短いから、世の中の出来事に心が乱れることもないのね。気が乗らなければやらなければよいだけのことだし、長期で遊びに行くのも可能。ところが長期ポジションを持っていると「毎日、それも24時間、ドキドキハラハラが続く」のね。

値動きにドキドキハラハラしないような「投資額」だとしたら、遊びと同じで、あえてやる必要もないと思うわけです。

ま、私は小心者で「リスク許容範囲」が非常に小さい。大きな勝負も出来ない。こればかりは生まれ持った性格だからどうしようも出来ず。でも今、思うに、そういう性格だから大きな失敗もなかったわけで、当然、大きく成功することもなかったですが(笑)、そんな性格にはそれにあった方法で大きくなる方法もわかってきたので、ダボ家は皆でその線で行こうと決めただけのこと。長期投資は定期預金みたいな「債券投資のみ」というのも同じ理由。

債券投資って一般的にはあまりメジャーではないと思いますが、興味がある方は、このユーチューバーの債券関係の動画を見れば「かなりの知識」が身につくはず。

彼はまだ35歳ですが、金融資産1億円を作っており、動画の内容も実践的で良いと思います。

YouTube

※週2回(木曜19時と日曜19時)で更新予定! 投資商品を一切売らない独立系ファイナンシャル・プランナーの「ヨウヘイ」…

ただし、年齢からわかるように彼はこの10数年でその資産を作っており、この10数年の世界の市場の動きを考慮すると「今後も同じ考え方で大丈夫かどうか」は疑問。

例えばアメリカ株にしてもETFにしても、リーマン・ショック後に投資を始めた人は【全員、大きな利益が出ている】わけで、「損失をだした人はよっぽど運が悪かった人だけ」かもしれない。そしてどちらにしても「過去の大きな暴落、世界のリセッションを経験していない」のが気になります。また為替を考えると「大きく円安に動いた」わけで、米ドル建ての利益を円に換算すれば「より大きな利益」になるのは当たり前のこと。それはアメリカ株式に限らず、金(ゴールド)やビットコインも同じ。

今の円相場は1ドル158円前後。これがちょっと前の126円近辺まで円高になるだけで、「米ドル建ての総資産を円換算すると20%減る」ことを意味する。今後、もっと円安に進むという専門家もいるけれど、今は歴史的な「円安」の位置にあることから「20%ぐらいは下駄を履いている」ぐらいに考える必要もあるはず。

また、もしも最近、懸念されている様に世界のリセッション入り、そして相場が崩れ、今後のアメリカの金利安、日本の金利高があればそれも影響して円高に向かうと「円建てで考えた利益は簡単に吹っ飛ぶ」可能性も高いということ。

それへの対応策がない投資スタンスは、私はギャンブルと同じだと思うし、下手をすれば数年、あるいは過去に起きたように十数年、あるいはそれ以上の長いトンネルに入ってしまうことも起きるはず。

山高ければ、谷深し

勝って兜の緒を締めろ

 

 

 

 

 

 

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