今年初めての「ローストビーフ」は期待したほどじゃなかった

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我が家は「牛肉をがっつり食べる」という時には「ローストビーフ」となる家ですが、今年に入ってからなかなか適当な肉が見つからず、今頃やっと待望のローストビーフを作ることが出来ました。

手に入れた牛肉はいつもの「Wmart」で買ったオーストラリア産の和牛で、一般的にはオーストラリアのWagyuって(日本が定める)和牛ではなくて、日本で言う「交雑牛、F1ハイブリッド」なんですね。ところがこのMayuraブランドのWagyuはかつて日本の和牛のオスメスが輸出された時の「血筋」をそのまま残していて、それの末裔で、日本の規格から言っても本物の和牛(Full Blood)。

でも価格は安くて、それも部位としては「うちもも」だから、普通にスーパーで売っているようなのオーストラリア産のリブアイやサーロインよりも安いぐらい。

高い牛肉は買わない、買えない我が家ですが、この牛肉なら「ホームランかもしれない」とやっぱり期待してしまった。

買ったのはいつのも「Wmart」でまさにローストビーフ用に縛ってある「うちもも、つまり赤身肉」。キロ単価は200リンギ(グラム約700円)程度だから日本だとしても決して高い部類じゃない。

見た目はWmartのサイトの通りで、いい感じ。サシの入りぐらいもちょうど良さげ。

これをいつもの低温調理で、今回は56度で4時間としました。大きさがそこそこあるので(1.4キロ)で4時間でも中心温度は56度にならないかもしれない。でもそれがまさに狙い目。

その後、周りにしっかりクラストが付くように焼く。

10分程度経って、肉が落ち着いた頃にナイフをいれるのですが、この時が一番ワクワクする瞬間。

う~~む、いい感じ。\(^o^)/

ただ肉って「冷えていないと薄く切れない」のね。また私自身が「ステーキでも良さそう」なんて思っていたもんだからいつもより厚めに切ってしまった。見た目は量がすごく見えるけれど、そうでもない。写真の撮り方が下手なだけ。これで300グラムぐらいだろうか。

食べ始めて、「まぁまぁ、良いんじゃないの?」なんて喜んでいたのですが、食べ進めるうちに「ちょっと硬いなぁ」と思うように。噛み切れない硬さではないのだけれど、量も多いから「顎に負担がかかる」感じ。(┰_┰)

でも一般的な「もも肉、赤身肉は硬い」ってほどでもないと思う。

そして味的にも「これぞ和牛」って感じでもないのね。でも無印オーストラリア牛やアンガス牛よりは美味しいにしても、「これがFull bloodのWagyuかぁ?」と思うレベル。

返ってFull bloodの正真正銘の和牛だなんて知らずに食べたほうが幸せになったはず。(┰_┰)

ヨメさんに、「どうよ?」と聞いたら「硬い」との返事。

じぐそ・・・・・・・・・・・・。

なかなかうまく行きませんね。

でも硬いのが最初からわかっていれば「どうにか薄く切る」ことで解決するのに、逆にいつもより厚く切ってしまったアホ。(┰_┰)

結局、半分近く売れ残ってしまって、それは冷蔵庫に。

明日薄切りにして、ラーメンのトッピングにでも使えばかなり良くなると思う。ああ、私はサンドイッチにしよう。

ローストビーフと言ってもやっぱり難しいですね。肉選び、火入れ、切り方、ソースも含めて、どれかで躓くと全部が駄目になる。

また冷やして「オードブル」みたいな食べ方をするなら、それなりの火入れ、切り方もあるのね。

最初からそれを狙って作ると、こんな風に安い肉でも化けるからローストビーフは面白いと思う。

今回は「どんな風に食べるか」をはっきり決めないで、なんとなくいつもの「惰性」で作ってしまった感じ。それで美味しく食べられるなら料理で苦労する人なんかいないってことですね~~。

肉に対しても、頂いた命に対しても申し訳ないことをしたような気がします。

考えてみると、ここのところ「リブアイ」でローストビーフを作っていないのね。「良い牛の安い部位」に焦点を当てていて、「普通の牛の良い部位」という考え方で作っていない。

でも「和牛のリブアイでローストビーフ」なんて作ったら、それこそとんでもないコストになるし、そんなサシがしっかり入った肉をガッツリ食べたら「オェッ」となるのもわかりきったこと。

そもそも日本的な考え方のローストビーフだと、リブアイは使わないのが普通で「赤身肉を使います」なんてプロのシェフもいう。

でもねぇ、アメリカには「プライムリブ」の有名店がいくつもあって、それは大きな塊肉を焼いて切り分けたもので、やっぱりそれは「ローストビーフの範疇」であって、ステーキではないのね。日本にもアメリカから有名店が上陸していますが、私が思うローストビーフってこれが普通。

本来、私が好きなローストビーフってそっち系であって、オードブルで食べるローストビーフじゃないんですよ。でもアメリカのプライムリブ的なローストビーフって結構長い間、作っていないように思う。

A5和牛なんて逆にしつこすぎるし、A2とかA3、B2、B3の和牛のリブアイがあればバッチリだと思うのだけれど、そんな肉はマレーシアで見たこともない。聞いたこともない。

となれば、オーストラリア産のWagyuの「MBが低いもの」を手に入れれば良いことになる。オーストラリア産Wagyuの場合は「サシの入り具合はMBという数値で表す」のね。こんな感じ。この場合、サシが入っているのがMB8/9という右端のリブアイで、日本でいうとA4みたいな感じ。で、左端のMB4/5というのがA2みたいな感じでしょうか。

かつては我が家もこの「あまりサシが入っていないリブアイ」を買っていて(お店はFeast Market)、ローストビーフにしたり、超薄切りにしてもらってシャブシャブを食べていた頃もあったんですよ。でもコロナ禍後の「値上がり」で「安い牛肉を買う」ようになって今に至る。

思い出すと当時の我が家のローストビーフってまさにアメリカ的な「プライムリブ」だった頃があって、やっぱりあの頃のほうが満足度は高かったと思う。

我が家のかつての「プライムリブ的なローストビーフ」。かなり美味しかったのを思い出します。

これってアメリカのプライムリブがそうであるように、決してWagyu、和牛である必要はないわけで、スーパーでも売っている「無印オーストラリア牛」か「オーストラリア産アンガス牛」のリブアイでローストビーフを作ればそこそこイケるのね。マレーシア上陸当初はマレーシアの牛肉事情がわからないからそういう肉を主に食べていた。

でもそういう肉でも今はかなり値上がっていて、「和牛やWagyuの安い部位の方が安い」なんてことも起きているわけです。だから私はそっちの方へ行ってしまったけれど、これって「アメリカ的プライムリブ」が好きだとしたら、行くべき方向を間違えているかもしれない。

正直なところ、この何年も「リブロース、サーロイン」も食べていないわけで、これからはちょっとそっちの方へ戻ってみましょうかね。

な~~んて肉のブロックを買ってきたらヨメさんが激怒するのは100%間違いがない。

まだWagyu、和牛の安いブロックの在庫があるし、まずはそれらを減らしてからじゃないと・・・。

 

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